8 / 36
8話
しおりを挟む
3人は近くの村の子供らしい。
母親が熱で倒れてしまい、薬草を取りに来たところ運悪く闇に落ちたジャイアントベアーに襲われてしまったそうだ。
あいが戦っている間に少しおしゃべりして、既に他の6人とは仲良くなっていた。
3人はとても人懐っこく、人見知りというか人と関わるのが苦手なあいでもすぐに仲良くなった。
「薬草は取れたの?」
「それが、見つけられなくてまだなの。」
「なんて言う薬草?」
「解熱草、お姉さん知らないの?
それに不思議な格好だね。」
ルーナにそう言われて自分の格好がまだ日本にいた時と同じ服装だったことを思い出した。
「まぁ、ちょっと訳ありでね。
そういえば服制服のまんまじゃん。
めっちゃ目立つね」
「とりあえず解熱草?探して村に行こう。」
「そうだね、誰かサーチのスキル持ってたりしない?
って、私がやればいいか」
戦いが終わった時点で変身をといていたため、もう一度変身して魔法を発動する。
「サーチ、解熱草」
すると周りに沢山の反応があった。
「結構いっぱいあるね。」
「えっ、お姉さんもう見つけたの?
有毒の毒草と間違えてない?」
「大丈夫だと思うけど…」
そう言いながらとりあえず取ってみる。
見た感じはただの草。
それを渡すと3人は驚いて目を見開いた。
「うわぁーすごい!
本当に解熱草だ!」
どうやら茎に見分けるポイントがあるらしい。
棘が付いていると毒草、ないと解熱草だが、毒草に触ってしまうとすぐに痺れてきて最悪死に至るそうなので、よく見てから取らないといけない。
「へぇー色々大変なんだね。
それで、解熱草はいくつ必要なの?」
「10は必要!」
そして周りにある解熱草を回収し、村へと向かう。
ちなみに必要な解熱草よりも多く生えていたので、いつか使えないかと多めに取っておくことにした。
この解熱草は松村はやとのスキル、空間魔法で保存済みである。
7人の詳しいスキルは、
加藤あい………変身
山崎あやか……料理
佐藤こうすけ…物知り
松村はやと……空間魔法
赤羽りゅうや…剣帝
高橋りょうま…回復
片桐まさと……気配察知
である。
それぞれスキルは共有済みで、それぞれのスキルにあった役割分担をしている。
村までの道を歩いていると、気配察知で索敵をしていたまさとが止まった。
「ねぇ、この先に沢山の反応がある。
一般の人達と、多分山賊かな、とりあえず悪い人達の反応。」
「距離的にはどれくらい?」
「ここから約3キロ。」
すると子供たち3人の顔がわかりやすく青くなった。
「ここから3キロだと、多分俺たちの村だ。」
「とりあえず急ごう。」
そしてあいは魔法を発動し、全速力で村へと向かった。
母親が熱で倒れてしまい、薬草を取りに来たところ運悪く闇に落ちたジャイアントベアーに襲われてしまったそうだ。
あいが戦っている間に少しおしゃべりして、既に他の6人とは仲良くなっていた。
3人はとても人懐っこく、人見知りというか人と関わるのが苦手なあいでもすぐに仲良くなった。
「薬草は取れたの?」
「それが、見つけられなくてまだなの。」
「なんて言う薬草?」
「解熱草、お姉さん知らないの?
それに不思議な格好だね。」
ルーナにそう言われて自分の格好がまだ日本にいた時と同じ服装だったことを思い出した。
「まぁ、ちょっと訳ありでね。
そういえば服制服のまんまじゃん。
めっちゃ目立つね」
「とりあえず解熱草?探して村に行こう。」
「そうだね、誰かサーチのスキル持ってたりしない?
って、私がやればいいか」
戦いが終わった時点で変身をといていたため、もう一度変身して魔法を発動する。
「サーチ、解熱草」
すると周りに沢山の反応があった。
「結構いっぱいあるね。」
「えっ、お姉さんもう見つけたの?
有毒の毒草と間違えてない?」
「大丈夫だと思うけど…」
そう言いながらとりあえず取ってみる。
見た感じはただの草。
それを渡すと3人は驚いて目を見開いた。
「うわぁーすごい!
本当に解熱草だ!」
どうやら茎に見分けるポイントがあるらしい。
棘が付いていると毒草、ないと解熱草だが、毒草に触ってしまうとすぐに痺れてきて最悪死に至るそうなので、よく見てから取らないといけない。
「へぇー色々大変なんだね。
それで、解熱草はいくつ必要なの?」
「10は必要!」
そして周りにある解熱草を回収し、村へと向かう。
ちなみに必要な解熱草よりも多く生えていたので、いつか使えないかと多めに取っておくことにした。
この解熱草は松村はやとのスキル、空間魔法で保存済みである。
7人の詳しいスキルは、
加藤あい………変身
山崎あやか……料理
佐藤こうすけ…物知り
松村はやと……空間魔法
赤羽りゅうや…剣帝
高橋りょうま…回復
片桐まさと……気配察知
である。
それぞれスキルは共有済みで、それぞれのスキルにあった役割分担をしている。
村までの道を歩いていると、気配察知で索敵をしていたまさとが止まった。
「ねぇ、この先に沢山の反応がある。
一般の人達と、多分山賊かな、とりあえず悪い人達の反応。」
「距離的にはどれくらい?」
「ここから約3キロ。」
すると子供たち3人の顔がわかりやすく青くなった。
「ここから3キロだと、多分俺たちの村だ。」
「とりあえず急ごう。」
そしてあいは魔法を発動し、全速力で村へと向かった。
96
お気に入りに追加
271
あなたにおすすめの小説
7個のチート能力は貰いますが、6個は別に必要ありません
ひむよ
ファンタジー
「お詫びとしてどんな力でも与えてやろう」
目が覚めると目の前のおっさんにいきなりそんな言葉をかけられた藤城 皐月。
この言葉の意味を説明され、結果皐月は7個の能力を手に入れた。
だが、皐月にとってはこの内6個はおまけに過ぎない。皐月にとって最も必要なのは自分で考えたスキルだけだ。
だが、皐月は貰えるものはもらうという精神一応7個貰った。
そんな皐月が異世界を安全に楽しむ物語。
人気ランキング2位に載っていました。
hotランキング1位に載っていました。
ありがとうございます。
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
udonlevel2
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
へぇ。美的感覚が違うんですか。なら私は結婚しなくてすみそうですね。え?求婚ですか?ご遠慮します
如月花恋
ファンタジー
この世界では女性はつり目などのキツい印象の方がいいらしい
全くもって分からない
転生した私にはその美的感覚が分からないよ
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。
婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。
離婚したので冒険者に復帰しようと思います。
黒蜜きな粉
ファンタジー
元冒険者のアラサー女のライラが、離婚をして冒険者に復帰する話。
ライラはかつてはそれなりに高い評価を受けていた冒険者。
というのも、この世界ではレアな能力である精霊術を扱える精霊術師なのだ。
そんなものだから復職なんて余裕だと自信満々に思っていたら、休職期間が長すぎて冒険者登録試験を受けなおし。
周囲から過去の人、BBA扱いの前途多難なライラの新生活が始まる。
2022/10/31
第15回ファンタジー小説大賞、奨励賞をいただきました。
応援ありがとうございました!
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる