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クリムの特訓のおかげで、すっかり疲れ果てていた。
その日は寮に帰っても、さっさと部屋に戻り寝てしまった。
その影響か、朝早く目が覚めた俺は、空腹に気がつく。
し、死にそうだ!
軽くシャワーを浴びると、身支度を済ませ学園へと向かう。
学食なら何か食えるだろ。
学食は狙い通り開いていた。
近づくほどに、美味しそうな匂いが空腹を刺激する。
ダッシュで中に入り、オリジナルうどんを注文する。
この学食は料理の完成が早い!
頼んで一分もあれば、完成して出てくる。
この世界にも、うどんがあって正直助かった。
この島に来てまだ数日だが、この学食は二度目。
教えてくれたクリムには感謝しないとな。
完成したうどんを手に、どこで食べようか周りを見ていると、知った顔を見つけた。
「リッシュじゃないか。隣で食ってもいい?」
「おう大樹か、もちろん構わないぜ。こんな朝早くにどうしたんだ?」
俺は昨日クリムと特訓し、疲れて飯を食べずに寝たことを説明した。
「クリムさんと特訓だって!? 大樹、来たばかりだから知らないと思うが、彼女は凄い人気者なんだぞ? 妬まれても知らんからな」
「そ、そんなに言うほどなのか?」
「そうだとも、彼女の周りには、常に固定のファンが付いているとも。なんでもファンクラブがあるなんて言う噂も」
俺の想像していた以上に、クリムはすごいんだな。
なのに俺に時間を使わせて申し訳ない。
「……妬まれるのは嫌だな」
「だろ? だからな、言いふらさないほうが身のためだぞ」
言いふらすつもりはないが、気をつけよう。
うどんも食べ終わり、食後の運動として学園内をまわった後、教室へ向かった。
中に入ると、すでにクリムとフローラは仲良く話している。
「二人ともおはよう。今日は朝から学食行ってたよ」
「おはようございます。今朝は大樹さんがいなくて驚いちゃいました。……お腹が空いてたんですね」
フローラとは、一緒に学園に行くように決めていたので、驚かせちゃったな。
すると、フィア先生が教室に入り授業の開始を告げる。
今日の最後の授業は実践形式。
初日に見たような、実際に魔法を使うものだ。
「大樹さんとフローラさんは私の方に。後のみんなは、それぞれ得意魔法に磨きをかけてください」
フィア先生がそう言うと、各自魔法を唱えたり、仲間内で相談を始める。
「あの、先生。私たちはどうしたら」
「あなたたちに魔力があることがハッキリしたので、みんなとは別メニューで授業していきます。そうですね、やはり基本からいきましょうか」
そういうことか。
俺にも魔力があったんだから、本格的に授業に参加できると。
クリムとの訓練もあるし、早く覚えられるかも。
それからしばらく。
最初は魔力を感じるところからだった。
正直俺は、まだ魔力を感じられない。
クリムはどこにでもあると言っていたが、いまいち感じられない。
それに、自分の中の魔力に関しても似たような状況だ。
「これがわかると、魔法を使えるまでに時間はかかりませんよ」
慌てずじっくりと、そう先生は言ってくれる。
まぁ、そもそも俺の魔力は少ないらしいしな。
慌てたってしょうがないか。
すると、俺と同じトレーニングをしていたフローラが突然。
「あの先生、私なんとなくですが感じられたかもしれません。それに、魔法が使えるような気も……」
それを聞いた先生は少し驚いたように。
「本当ですか、フローラさん。それでは初級魔法をやってみましょうか」
「えっと、どのようにしたら」
先生がフローラに、フォイアの魔法について説明する。
っといけない!
俺は俺でちゃんとしなければ。
気持ちを切り替えようとしたその時。
「……フォイア!」
フローラが魔法を唱えると、まだ小さいながらも火を出現させる。
魔法陣のようなものもしっかり出ていて、改めて魔法だとわかる。
こんな短時間で使えるようになるのか?
魔法を使った本人、フローラ自身も驚いているように見える。
「フローラさんやりましたね。この調子で残りの二つも使えるようになりましょう。少し早かったですけどね」
魔力検査の時にわかったことだけど、改めてフローラにはすごい力があるんだと思い知らされた。
その日は寮に帰っても、さっさと部屋に戻り寝てしまった。
その影響か、朝早く目が覚めた俺は、空腹に気がつく。
し、死にそうだ!
軽くシャワーを浴びると、身支度を済ませ学園へと向かう。
学食なら何か食えるだろ。
学食は狙い通り開いていた。
近づくほどに、美味しそうな匂いが空腹を刺激する。
ダッシュで中に入り、オリジナルうどんを注文する。
この学食は料理の完成が早い!
頼んで一分もあれば、完成して出てくる。
この世界にも、うどんがあって正直助かった。
この島に来てまだ数日だが、この学食は二度目。
教えてくれたクリムには感謝しないとな。
完成したうどんを手に、どこで食べようか周りを見ていると、知った顔を見つけた。
「リッシュじゃないか。隣で食ってもいい?」
「おう大樹か、もちろん構わないぜ。こんな朝早くにどうしたんだ?」
俺は昨日クリムと特訓し、疲れて飯を食べずに寝たことを説明した。
「クリムさんと特訓だって!? 大樹、来たばかりだから知らないと思うが、彼女は凄い人気者なんだぞ? 妬まれても知らんからな」
「そ、そんなに言うほどなのか?」
「そうだとも、彼女の周りには、常に固定のファンが付いているとも。なんでもファンクラブがあるなんて言う噂も」
俺の想像していた以上に、クリムはすごいんだな。
なのに俺に時間を使わせて申し訳ない。
「……妬まれるのは嫌だな」
「だろ? だからな、言いふらさないほうが身のためだぞ」
言いふらすつもりはないが、気をつけよう。
うどんも食べ終わり、食後の運動として学園内をまわった後、教室へ向かった。
中に入ると、すでにクリムとフローラは仲良く話している。
「二人ともおはよう。今日は朝から学食行ってたよ」
「おはようございます。今朝は大樹さんがいなくて驚いちゃいました。……お腹が空いてたんですね」
フローラとは、一緒に学園に行くように決めていたので、驚かせちゃったな。
すると、フィア先生が教室に入り授業の開始を告げる。
今日の最後の授業は実践形式。
初日に見たような、実際に魔法を使うものだ。
「大樹さんとフローラさんは私の方に。後のみんなは、それぞれ得意魔法に磨きをかけてください」
フィア先生がそう言うと、各自魔法を唱えたり、仲間内で相談を始める。
「あの、先生。私たちはどうしたら」
「あなたたちに魔力があることがハッキリしたので、みんなとは別メニューで授業していきます。そうですね、やはり基本からいきましょうか」
そういうことか。
俺にも魔力があったんだから、本格的に授業に参加できると。
クリムとの訓練もあるし、早く覚えられるかも。
それからしばらく。
最初は魔力を感じるところからだった。
正直俺は、まだ魔力を感じられない。
クリムはどこにでもあると言っていたが、いまいち感じられない。
それに、自分の中の魔力に関しても似たような状況だ。
「これがわかると、魔法を使えるまでに時間はかかりませんよ」
慌てずじっくりと、そう先生は言ってくれる。
まぁ、そもそも俺の魔力は少ないらしいしな。
慌てたってしょうがないか。
すると、俺と同じトレーニングをしていたフローラが突然。
「あの先生、私なんとなくですが感じられたかもしれません。それに、魔法が使えるような気も……」
それを聞いた先生は少し驚いたように。
「本当ですか、フローラさん。それでは初級魔法をやってみましょうか」
「えっと、どのようにしたら」
先生がフローラに、フォイアの魔法について説明する。
っといけない!
俺は俺でちゃんとしなければ。
気持ちを切り替えようとしたその時。
「……フォイア!」
フローラが魔法を唱えると、まだ小さいながらも火を出現させる。
魔法陣のようなものもしっかり出ていて、改めて魔法だとわかる。
こんな短時間で使えるようになるのか?
魔法を使った本人、フローラ自身も驚いているように見える。
「フローラさんやりましたね。この調子で残りの二つも使えるようになりましょう。少し早かったですけどね」
魔力検査の時にわかったことだけど、改めてフローラにはすごい力があるんだと思い知らされた。
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