HSPの独り言

10月21日

　考えたことをすぐに口に出したい。その考えに対して意見を聞きたい。話し合いたい。

　それすらも、考えすぎなのだろうか。

　紙の切れ端に走り書きしたものは、自分でも読み返すと少しわかりにくい箇所はある。それでも、私の口から出る言葉よりはよほどわかりやすい。

　なぜ言葉にしようとするとあちこちに散らばってしまうのだろう。そんな私の話を、私が話し終えるまで聞いて、頷いてくれる人もいる。しかし、最も聞いてほしい人は、ものの1分で大きなあくびをした。

「もういい」

　俯く私に、「なんで？」と首をかしげる。本当にわかっていないような素振りで、私の苛立ちに拍車をかける。

　腹の底が煮えるようだ。まさにぴったりの表現だ。

　同時に、理解してもらえない失望と、寂しさがわきあがる。

　一応、といった様子で話を聞いてはくれたけれども、結局私が求めていた話し合いなんてできなかった。

　そもそも、私から振った話をまともに聞いて答えて、私もそれに応じて、なんてそうそうできたことはなかった。

　私の考えは理解されないのか。私が自分の考えを理解していないのか。

　いずれにせよ、一人でいる時よりも、話をしたときのほうが孤独を感じる。