酸素ボンベ

ヤクモ

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ガールミーツガール

3話

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 いつからだろう。
 街中を歩くときは俯きで、店員の言葉には首を動かすだけで答える。決して声は出さない。
 人の視線が怖くなり、すれ違う人にすら怯えていた。いつのまにか開いた口から細く息が漏れていて、気づいたころには手足の先が冷たくなっている。何年かそうやって日々生きながらえた。
 彼に出会って。彼の隣にいるのが当たり前になって。
 ようやく、私は人間らしく生きられるようになった。
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