3 / 49
LV-03:ヴァランナの村
しおりを挟む
他のプレイヤーがどんな戦い方をするのかは知らないが、ティシリィの戦い方は真剣そのものだった。
「食らえ!」などの台詞と共に、剣を大上段から、思いきりモンスターに叩きつけるのだ。最初は恥ずかしがっていた俺も、気付けばティシリィと同じような戦い方をしていた。一緒に食事をしたエクラウスさんも言っていたが、『どうせなら楽しまないと損』ってやつだ。
第2の村バーディアを抜けた辺りまでは、俺の攻撃なら一撃、ティシリィで二、三撃もあれば敵を蹴散らす事が出来た。だが、目的地のヴァランナが近づくにつれ、モンスターは目に見えて強くなってきた。こちらが攻撃を受ける回数も多くなり、回復薬の使用回数も増えてくる。
「回復薬にも限りがあるからな……インディ、敵によってはそろそろファイラスを使ってみよう。いざとなったら、アタシのMP回復カプセルだってある」
「そうだね、りょうか——」
そんな会話に誘われたかのように、早速モンスターが現れた。オークだ。この辺りで最強のモンスターはオークだと、ティシリィが話していたばかりだった。
「チッ、噂をすれば何とやらか……アタシの攻撃が通らなかったら、ファイラスを使ってみてくれ!」
言い終わらない内から、ティシリィはオークに飛びかかっていた。上段から斬り付けると、『ギンッ』という大きな音を立てたが、ダメージは殆ど通っていなかった。
「つ、使ってみるよ! ファ、ファイラス!」
正直な所、魔法を唱えるのは少し恥ずかしかった。あれほど、やってみたかった事にも関わらずだ。
だが、そんなちっぽけな思いはすぐに吹き飛んだ。
オークに向けた剣先からは勢いよく火炎が吹き出し、炎は渦巻きながらオークを包み込んだ。オークはその一撃で息絶えたのだ。ファイラスの威力は絶大だった。
「……お、おおっ! 凄いなファイラス! 見た目も威力も!!」
「あ、ああ……」
凄いエフェクトだった……PRムービーでも魔法のシーンは何度か見たが、まさか本当に再現出来るとは……
その後、ティシリィは回復薬を使っての回復役に徹し、俺は剣とファイラスで攻撃に専念した。そして、二人の回復薬が底をつきかけた頃、俺たちはヴァランナに辿り着いた。
「かなりの強行突破だったね……下手したら全滅してたかもしれない」
「ホント、ファイラス様々だよ。全滅してたら、アタシのリタイヤの可能性もあったな……それより、やっとレベルが10を超えた! これでアタシも念願の戦士だ!」
蘇生や全滅の際の復活には、かなりの費用が掛かるらしい。お金を払えずにリタイヤしたプレイヤーも既に何人かいるという話だ。
「ティ、ティシリィじゃないか! ん……? お前らそんな装備でヴァランナまで辿り着けたのか?」
ヴァランナの通りで、すれ違った一人の男に声を掛けられた。長身で端正な顔立ちのその男は、俺とティシリィの装備を舐めるように見ている。
「ロクサスか……まあね、ここにいるインディのおかげだよ。アタシ達、パーティー組んだんだ」
ティシリィが言うと、ロクサスと呼ばれた男は明らかに不機嫌な顔をした。ロクサスは何か言おうとする素振りを見せたが、気が変わったのか何も言わずその場を立ち去った。
「今の彼、お友達?」
「いや……知り合いって感じかな。……お、ちょっと見ていこうか」
俺たちは、通りかかった武器屋と防具屋を見て回った。ティシリィが言うには、2番目の村バーディアとは比べものにならない程、良いものが揃っているという。
「ビックリするくらい高いな……アタシの持ち金じゃ、安い剣とアクセサリーくらいが精一杯ってところか」
パーティーを組んでいる場合、戦闘後の経験値やゴールドは均等に与えられるが、持ち金に関しては個人ごとに管理することになる。リアルマネーも使えることが、その理由だろう。
「寂しいこと言わないでよ。ティシリィのも買おう。多分なんとかなる」
「い、いいのか……? インディが手に入れたゴールドだぞ……?」
「もちろん。俺たちパーティーじゃないか」
「ありがとう……助かる」
ティシリィは、引き締めた表情でそう言った
夕食後のレストランで、俺たちは明日の作戦を立てた。
「こんなのはどう? 俺の装備は後回しにして、一番良い物をティシリィに装備して貰う、武器も防具もだ。レベルは違うけど、戦士になったティシリィは俺の攻撃力と防御力を大きく上回ると思う。その代わり、敵の攻撃は基本ティシリィが受けてもらいたい。俺は後方から、ファイラスと回復薬でサポートする。……どうかな?」
ティシリィは、常に前に出て攻撃を仕掛ける。俺が前にいると、ティシリィの邪魔になるかと思ったのだ。ティシリィには最強の装備をさせて、HPも気にせず動いて貰いたかった。
「ほう……良い考えじゃん。アタシもその方がやりやすそうだ。よし、明日はヴァランナ周辺でレベル上げ、そしてゴールドを稼ごう。インディの装備が整ったら次の村、ガッテラーレだな! 装備を揃えて貰った分、アタシも頑張らないとな……」
ティシリィはすんなりと俺の作戦を受け入れてくれた。その後、俺たちは明朝集合する時間を決め、それぞれの宿に移動した。
そう言えば今朝はまだ、この島に向かう船の中に居た。たった一日の出来事だったのに、とても濃い時間を過ごしたように思う。きっと今日は、グッスリと眠れる事だろう。
***
翌朝、窓から差し込む太陽の光で目が覚めた。
まだスッキリしない頭で窓を開けると、少しだけ冷たい朝の空気が飛び込んできた。風で揺れる草原の向こうには、城と塔がそびえている。俺たちは無事、あの場所に辿り着く事が出来るのだろうか。
レストランでティシリィと合流し、朝食を済ませると雑貨屋へと向かった。
「どれくらい買う? インディ?」
「もちろん、数は決めてあるよ、回復薬がこれだけ、MP回復カプセルは3つで良かったかな」
昨日の内に、持ち金でどこまで買えるかは計算しておいた。そんな俺を、ティシリィは大げさに褒めた。きっと、こういう作業は苦手なんだろう。
武器屋では、ヴァランナ最高級の剣『プラチナソード』を購入した。俺たちが使っていた剣とは比べものにならない程、貫禄のある剣だ。剣を一振りしたティシリィは、「気に入った」と一言残した。残るは防具屋だ。
「『聖なる騎士の鎧』と『守りのブレスレット』を一つずつお願いします。ティシリィには前線に立って貰うから、少しでも防御力を上げておかないとね」
「ん……? アタシの古い装備を売り払っても、ギリギリ足りないだろう。守りのブレスレットは後回しだ」
「店主さん、この剣も売ったら買えますよね? 守りのブレスレット」
「お、おい! いくら魔法使いだからって剣くらい持っておけよ。弱小モンスターごときにファイラス使うまでも無いだろ」
「大丈夫、大丈夫。全部ティシリィに倒して貰うから」
そう言うと、ティシリィは「仕方ないな」と笑った。
「なあインディ。さっきも聞いたけどやっぱり派手すぎじゃないか? この鎧?」
「何言ってるの今更。よく似合ってるよ、お世辞なんかじゃ無くて」
赤いボディに金縁のその鎧は、ティシリィの赤い髪と相まってとてもよく似合っていた。そもそも、赤い鎧なんかより真っ赤な髪の方がよっぽど目立っていると思うのだが。
レストランの前を通ると、オープンカフェにいた連中から多くの視線が投げかけられた。
「おお……あれ、最高級の鎧じゃん。剣も、プラチナソードだぜ……」
「赤い髪に赤い鎧かよ……まるでオーダーメイドだな」
そんな声が聞こえてきた。『聖なる騎士の鎧』を装備しているプレイヤーは、ヴァランナにはまだ居ないはず。目立って当然だろう。
そもそも、第1便、第2便のプレイヤーを合わせると300人もいるにも関わらず、ヴァランナの村には俺たちを入れて22人しか滞在していない。そう、殆どのプレイヤーがヴァランナに辿り着けていないのだ。
「よう、ティシリィ。いい装備してるじゃん。それに比べて、お連れさんは初期装備? 剣さえ下げてないじゃん。そんなので外に出るのか?」
昨日会ったロクサスだった。俺たちを見つけて、わざわざレストランの中から出てきたようだ。
「ちゃんとアタシたちにも計画ってものがあるの。行こう、インディ」
「って言うか、もしかして攻撃を全部ティシリィに受けさせるつもりか、インディ君とやら? 女性は守ってあげないと! 男としてどうなの、それ?」
「うるさいなあ! アタシたちには、ちゃんとした作戦があるんだよ! 部外者がイチイチ口を挟むな!!」
ティシリィは俺の手を引き、ズンズンと進んでヴァランナの村を出た。一言も発言出来なかった俺は、情けない気持ちになった。
「食らえ!」などの台詞と共に、剣を大上段から、思いきりモンスターに叩きつけるのだ。最初は恥ずかしがっていた俺も、気付けばティシリィと同じような戦い方をしていた。一緒に食事をしたエクラウスさんも言っていたが、『どうせなら楽しまないと損』ってやつだ。
第2の村バーディアを抜けた辺りまでは、俺の攻撃なら一撃、ティシリィで二、三撃もあれば敵を蹴散らす事が出来た。だが、目的地のヴァランナが近づくにつれ、モンスターは目に見えて強くなってきた。こちらが攻撃を受ける回数も多くなり、回復薬の使用回数も増えてくる。
「回復薬にも限りがあるからな……インディ、敵によってはそろそろファイラスを使ってみよう。いざとなったら、アタシのMP回復カプセルだってある」
「そうだね、りょうか——」
そんな会話に誘われたかのように、早速モンスターが現れた。オークだ。この辺りで最強のモンスターはオークだと、ティシリィが話していたばかりだった。
「チッ、噂をすれば何とやらか……アタシの攻撃が通らなかったら、ファイラスを使ってみてくれ!」
言い終わらない内から、ティシリィはオークに飛びかかっていた。上段から斬り付けると、『ギンッ』という大きな音を立てたが、ダメージは殆ど通っていなかった。
「つ、使ってみるよ! ファ、ファイラス!」
正直な所、魔法を唱えるのは少し恥ずかしかった。あれほど、やってみたかった事にも関わらずだ。
だが、そんなちっぽけな思いはすぐに吹き飛んだ。
オークに向けた剣先からは勢いよく火炎が吹き出し、炎は渦巻きながらオークを包み込んだ。オークはその一撃で息絶えたのだ。ファイラスの威力は絶大だった。
「……お、おおっ! 凄いなファイラス! 見た目も威力も!!」
「あ、ああ……」
凄いエフェクトだった……PRムービーでも魔法のシーンは何度か見たが、まさか本当に再現出来るとは……
その後、ティシリィは回復薬を使っての回復役に徹し、俺は剣とファイラスで攻撃に専念した。そして、二人の回復薬が底をつきかけた頃、俺たちはヴァランナに辿り着いた。
「かなりの強行突破だったね……下手したら全滅してたかもしれない」
「ホント、ファイラス様々だよ。全滅してたら、アタシのリタイヤの可能性もあったな……それより、やっとレベルが10を超えた! これでアタシも念願の戦士だ!」
蘇生や全滅の際の復活には、かなりの費用が掛かるらしい。お金を払えずにリタイヤしたプレイヤーも既に何人かいるという話だ。
「ティ、ティシリィじゃないか! ん……? お前らそんな装備でヴァランナまで辿り着けたのか?」
ヴァランナの通りで、すれ違った一人の男に声を掛けられた。長身で端正な顔立ちのその男は、俺とティシリィの装備を舐めるように見ている。
「ロクサスか……まあね、ここにいるインディのおかげだよ。アタシ達、パーティー組んだんだ」
ティシリィが言うと、ロクサスと呼ばれた男は明らかに不機嫌な顔をした。ロクサスは何か言おうとする素振りを見せたが、気が変わったのか何も言わずその場を立ち去った。
「今の彼、お友達?」
「いや……知り合いって感じかな。……お、ちょっと見ていこうか」
俺たちは、通りかかった武器屋と防具屋を見て回った。ティシリィが言うには、2番目の村バーディアとは比べものにならない程、良いものが揃っているという。
「ビックリするくらい高いな……アタシの持ち金じゃ、安い剣とアクセサリーくらいが精一杯ってところか」
パーティーを組んでいる場合、戦闘後の経験値やゴールドは均等に与えられるが、持ち金に関しては個人ごとに管理することになる。リアルマネーも使えることが、その理由だろう。
「寂しいこと言わないでよ。ティシリィのも買おう。多分なんとかなる」
「い、いいのか……? インディが手に入れたゴールドだぞ……?」
「もちろん。俺たちパーティーじゃないか」
「ありがとう……助かる」
ティシリィは、引き締めた表情でそう言った
夕食後のレストランで、俺たちは明日の作戦を立てた。
「こんなのはどう? 俺の装備は後回しにして、一番良い物をティシリィに装備して貰う、武器も防具もだ。レベルは違うけど、戦士になったティシリィは俺の攻撃力と防御力を大きく上回ると思う。その代わり、敵の攻撃は基本ティシリィが受けてもらいたい。俺は後方から、ファイラスと回復薬でサポートする。……どうかな?」
ティシリィは、常に前に出て攻撃を仕掛ける。俺が前にいると、ティシリィの邪魔になるかと思ったのだ。ティシリィには最強の装備をさせて、HPも気にせず動いて貰いたかった。
「ほう……良い考えじゃん。アタシもその方がやりやすそうだ。よし、明日はヴァランナ周辺でレベル上げ、そしてゴールドを稼ごう。インディの装備が整ったら次の村、ガッテラーレだな! 装備を揃えて貰った分、アタシも頑張らないとな……」
ティシリィはすんなりと俺の作戦を受け入れてくれた。その後、俺たちは明朝集合する時間を決め、それぞれの宿に移動した。
そう言えば今朝はまだ、この島に向かう船の中に居た。たった一日の出来事だったのに、とても濃い時間を過ごしたように思う。きっと今日は、グッスリと眠れる事だろう。
***
翌朝、窓から差し込む太陽の光で目が覚めた。
まだスッキリしない頭で窓を開けると、少しだけ冷たい朝の空気が飛び込んできた。風で揺れる草原の向こうには、城と塔がそびえている。俺たちは無事、あの場所に辿り着く事が出来るのだろうか。
レストランでティシリィと合流し、朝食を済ませると雑貨屋へと向かった。
「どれくらい買う? インディ?」
「もちろん、数は決めてあるよ、回復薬がこれだけ、MP回復カプセルは3つで良かったかな」
昨日の内に、持ち金でどこまで買えるかは計算しておいた。そんな俺を、ティシリィは大げさに褒めた。きっと、こういう作業は苦手なんだろう。
武器屋では、ヴァランナ最高級の剣『プラチナソード』を購入した。俺たちが使っていた剣とは比べものにならない程、貫禄のある剣だ。剣を一振りしたティシリィは、「気に入った」と一言残した。残るは防具屋だ。
「『聖なる騎士の鎧』と『守りのブレスレット』を一つずつお願いします。ティシリィには前線に立って貰うから、少しでも防御力を上げておかないとね」
「ん……? アタシの古い装備を売り払っても、ギリギリ足りないだろう。守りのブレスレットは後回しだ」
「店主さん、この剣も売ったら買えますよね? 守りのブレスレット」
「お、おい! いくら魔法使いだからって剣くらい持っておけよ。弱小モンスターごときにファイラス使うまでも無いだろ」
「大丈夫、大丈夫。全部ティシリィに倒して貰うから」
そう言うと、ティシリィは「仕方ないな」と笑った。
「なあインディ。さっきも聞いたけどやっぱり派手すぎじゃないか? この鎧?」
「何言ってるの今更。よく似合ってるよ、お世辞なんかじゃ無くて」
赤いボディに金縁のその鎧は、ティシリィの赤い髪と相まってとてもよく似合っていた。そもそも、赤い鎧なんかより真っ赤な髪の方がよっぽど目立っていると思うのだが。
レストランの前を通ると、オープンカフェにいた連中から多くの視線が投げかけられた。
「おお……あれ、最高級の鎧じゃん。剣も、プラチナソードだぜ……」
「赤い髪に赤い鎧かよ……まるでオーダーメイドだな」
そんな声が聞こえてきた。『聖なる騎士の鎧』を装備しているプレイヤーは、ヴァランナにはまだ居ないはず。目立って当然だろう。
そもそも、第1便、第2便のプレイヤーを合わせると300人もいるにも関わらず、ヴァランナの村には俺たちを入れて22人しか滞在していない。そう、殆どのプレイヤーがヴァランナに辿り着けていないのだ。
「よう、ティシリィ。いい装備してるじゃん。それに比べて、お連れさんは初期装備? 剣さえ下げてないじゃん。そんなので外に出るのか?」
昨日会ったロクサスだった。俺たちを見つけて、わざわざレストランの中から出てきたようだ。
「ちゃんとアタシたちにも計画ってものがあるの。行こう、インディ」
「って言うか、もしかして攻撃を全部ティシリィに受けさせるつもりか、インディ君とやら? 女性は守ってあげないと! 男としてどうなの、それ?」
「うるさいなあ! アタシたちには、ちゃんとした作戦があるんだよ! 部外者がイチイチ口を挟むな!!」
ティシリィは俺の手を引き、ズンズンと進んでヴァランナの村を出た。一言も発言出来なかった俺は、情けない気持ちになった。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
[完結:1話 1分読書]幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進
無責任
ファンタジー
<毎日更新 1分読書> 愛する幼馴染を失った不遇職の少年の物語
ユキムラは神託により不遇職となってしまう。
愛するエリスは、聖女となり、勇者のもとに行く事に・・・。
引き裂かれた関係をもがき苦しむ少年、少女の物語である。
アルファポリス版は、各ページに人物紹介などはありません。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
この物語の世界は、15歳が成年となる世界観の為、現実の日本社会とは異なる部分もあります。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
2度追放された転生元貴族 〜スキル《大喰らい》で美少女たちと幸せなスローライフを目指します〜
フユリカス
ファンタジー
「お前を追放する――」
貴族に転生したアルゼ・グラントは、実家のグラント家からも冒険者パーティーからも追放されてしまった。
それはアルゼの持つ《特殊スキル:大喰らい》というスキルが発動せず、無能という烙印を押されてしまったからだった。
しかし、実は《大喰らい》には『食べた魔物のスキルと経験値を獲得できる』という、とんでもない力を秘めていたのだった。
《大喰らい》からは《派生スキル:追い剥ぎ》も生まれ、スキルを奪う対象は魔物だけでなく人にまで広がり、アルゼは圧倒的な力をつけていく。
アルゼは奴隷商で出会った『メル』という少女と、スキルを駆使しながら最強へと成り上がっていくのだった。
スローライフという夢を目指して――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる