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3話 王妃陛下からの手紙
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0歳から5歳まで話がとびます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ある日、アイリスは父、クロードの執務室に呼ばれていた。
「え?王妃陛下と国王陛下に会いに行く?」
「ええ。そうなのよ。今まで体調悪いからって隠してたんだけどこの前バレちゃって。」
クロードの机に軽く腰かけている母、マリーは悔しそうな顔をしながらもさらっと王妃陛下に嘘をついていたことをほのめかす言葉を言う。
「あのーお母様。バレたっていうことは、嘘をついていたことがバレたっていうことですか?」
「そうよ。」
「マリーの嘘がバレたとき王妃陛下の怒りといったら。今回は招待状をよこしてきた。」
クロードは机の引き出しから1通の手紙を取り出した。
クロードから渡された手紙をまじまじと見るアイリス。
「あのこの印は?」
「この印は王族の印だ。今まではプライベートな手紙しか送ってこなかったのに突然王族の力を使ったんだ。」
「え・・・。」
「あら。あなた言わないの?もう1通きたあの手紙。」
「ああ。」
クロードがあれのことかとつぶやき、また引き出しを開けた。
「どこ行ったけなー?」
ブツブツとつぶやきながらも引き出しの中をあさっている。
「お父様?」
不思議そうに小首をかしげたアイリスにマリーが苦笑する。
「クロちゃんねたくさんの手紙を1つの引き出しで管理しようとしているから、どの手紙がいつもらったかも覚えてないのよ?まったく。国王陛下からの手紙は最高級の紙に金色の紋章でしょ!どれ。見せてみなさい!」
「あ、いや。マリー。そこまで大事なものは入ってないよ?だ、だから見なくて大丈夫だ!」
「何が大丈夫なのよ!アイリスだって、いろいろ、お稽古があって忙しいのよ!早くこの話しないと、家庭教師のルグリス殿来ちゃうでしょ!」
クロードに近づいてくるマリーに最後の抵抗とばかりに引き出しを隠したクロードにマリーは怒りを爆発させた。
普段は温厚なマリーだけにその怒りはすさまじい。
使用人達は後退り顔に冷や汗を浮かべている。
「それに、その手はなんですの!まるで見るなとばかりに隠して!さっさとその手をどけなさい!」
マリーの怒りが再来して、クロードは男のくせに震えている。
アイリスはオドオドと使用人達に視線を向けるがまるでこの夫婦喧嘩もとい夫婦喧嘩戦に首を突っ込んだら即死だと言わんばかりにきれいに視線をそらされる。
「とにかく見せなさい!」
「嫌だな!」
まだ喧嘩している中睦まじい夫婦のもとに執事が来客を告げた。
「ルグリス様がいらっしゃりました。」
ヤバイと言わんばかりにサッと静かになった両親は急に笑顔になった。
「アイリスはお勉強の時間だね。お部屋に戻っていいわよ。」
「この事は、夕食の時にでも話し合おう。」
「はい。」
アイリスは自分の専属侍女、ナノハを連れて私室へと戻って行った。
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ある日、アイリスは父、クロードの執務室に呼ばれていた。
「え?王妃陛下と国王陛下に会いに行く?」
「ええ。そうなのよ。今まで体調悪いからって隠してたんだけどこの前バレちゃって。」
クロードの机に軽く腰かけている母、マリーは悔しそうな顔をしながらもさらっと王妃陛下に嘘をついていたことをほのめかす言葉を言う。
「あのーお母様。バレたっていうことは、嘘をついていたことがバレたっていうことですか?」
「そうよ。」
「マリーの嘘がバレたとき王妃陛下の怒りといったら。今回は招待状をよこしてきた。」
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「え・・・。」
「あら。あなた言わないの?もう1通きたあの手紙。」
「ああ。」
クロードがあれのことかとつぶやき、また引き出しを開けた。
「どこ行ったけなー?」
ブツブツとつぶやきながらも引き出しの中をあさっている。
「お父様?」
不思議そうに小首をかしげたアイリスにマリーが苦笑する。
「クロちゃんねたくさんの手紙を1つの引き出しで管理しようとしているから、どの手紙がいつもらったかも覚えてないのよ?まったく。国王陛下からの手紙は最高級の紙に金色の紋章でしょ!どれ。見せてみなさい!」
「あ、いや。マリー。そこまで大事なものは入ってないよ?だ、だから見なくて大丈夫だ!」
「何が大丈夫なのよ!アイリスだって、いろいろ、お稽古があって忙しいのよ!早くこの話しないと、家庭教師のルグリス殿来ちゃうでしょ!」
クロードに近づいてくるマリーに最後の抵抗とばかりに引き出しを隠したクロードにマリーは怒りを爆発させた。
普段は温厚なマリーだけにその怒りはすさまじい。
使用人達は後退り顔に冷や汗を浮かべている。
「それに、その手はなんですの!まるで見るなとばかりに隠して!さっさとその手をどけなさい!」
マリーの怒りが再来して、クロードは男のくせに震えている。
アイリスはオドオドと使用人達に視線を向けるがまるでこの夫婦喧嘩もとい夫婦喧嘩戦に首を突っ込んだら即死だと言わんばかりにきれいに視線をそらされる。
「とにかく見せなさい!」
「嫌だな!」
まだ喧嘩している中睦まじい夫婦のもとに執事が来客を告げた。
「ルグリス様がいらっしゃりました。」
ヤバイと言わんばかりにサッと静かになった両親は急に笑顔になった。
「アイリスはお勉強の時間だね。お部屋に戻っていいわよ。」
「この事は、夕食の時にでも話し合おう。」
「はい。」
アイリスは自分の専属侍女、ナノハを連れて私室へと戻って行った。
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