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就活成功させて亡命しよう!
建設計画
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辺り一面の景色を一言で言うなら、何も無い平地。
地平線が360°見渡せる程起伏のない、平坦な土地。
大規模な施設を建設するにはもってこいの場所であり、だからこそゴミ処理場の候補地に選ばれたのだと分かる。
しかし、今は湧き出た温泉の水気で所々泥濘み、人や獣の踏み荒らした跡で凸凹した起伏が至る所にあり、水溜りも多数出来てしまっていて、そのいくつかは沼の様相を呈している。
ここがRPGゲームのマップなら、ナマズやカエルをモチーフにした、水や地属性のモンスターが湧きそうな雰囲気だ。
実際は、泥沼に気持ち良さげに浸かる猪が、かつて動物園で見たカピバラに見えてくる程度にはほのぼのしているんだけど。
「……どの様な建物を建てるにしろ、やはりこの地面をどうにかしないと始まりませんね」
ドリス女史がその景色にうんざりしながら言う。
「これ、均すのに時間とお金がどの位かかるのか……、考えたくないわ」
しかし、だ。
「そこは、私にお任せを。……お願い。まずはお試しで、一坪分くらいの範囲でよろしくね」
私には大精霊という心強い味方が居る。
「おう、任せろ!」
まずは火属性で地面を乾かし、次に地属性の魔法で地面を平坦に均す。
「……今はしませんが、全ての手続きが済んで、正式に私の土地になった後で水の大精霊ウォルターに、この水源を探ってもらって、湧き出る場所を制限すれば、再び土地がこの様な有様になる事はなくなります。
ついでに地質調査も同じく大精霊にかかればすぐに済みます
勿論そのデータは速やかにドリス様にも共有致します」
「だ、大精霊……。凄いのは知っていたつもりですが、こうして見ると本当に素晴らしいのですね。
本来大変面倒な作業がすぐに済む」
感心しながらも、喋りながら段々と鼻息荒く興奮しだす。
「と、なると……本当にこれだけ広い土地に大規模施設を好きに作れる、と。……無論依頼主の意向は反映するが、基本デザインは私の一存で決めて良いと?」
「ええ、必要な設備や間取りについてはこちらの要望を通してもらうけど、それ以外は私は門外漢だもの、貴女にお願いする事になるわね」
「素晴らしい!
いや、これ程の仕事を任せてもらえるとは嬉しい限りだ。
全力で仕事に当たらせて貰うよ」
一応買うつもりの範囲を一周見て回るも、基本的には似たような景色が続くだけで代わり映えはない。
ドリス女史は、仕事熱の興奮で臭いのことなど頭からすっぽ抜けた様だが、ミヒャエルはそろそろ限界が近そうだ。
「では、これ以降の打ち合わせは申し訳ありませんが、学園都市に足を運んでいただくことになりそうです」
「ああ。しかしあの街の図書館の資料にも世話になりそうだし、むしろ私としてはありがたいかもしれん。
しばらくの間、よろしく頼むよ」
こうして施設の建築について目処をつけ、今回の視察旅行の主目的の一つは達成した。
そう、残るは……
地平線が360°見渡せる程起伏のない、平坦な土地。
大規模な施設を建設するにはもってこいの場所であり、だからこそゴミ処理場の候補地に選ばれたのだと分かる。
しかし、今は湧き出た温泉の水気で所々泥濘み、人や獣の踏み荒らした跡で凸凹した起伏が至る所にあり、水溜りも多数出来てしまっていて、そのいくつかは沼の様相を呈している。
ここがRPGゲームのマップなら、ナマズやカエルをモチーフにした、水や地属性のモンスターが湧きそうな雰囲気だ。
実際は、泥沼に気持ち良さげに浸かる猪が、かつて動物園で見たカピバラに見えてくる程度にはほのぼのしているんだけど。
「……どの様な建物を建てるにしろ、やはりこの地面をどうにかしないと始まりませんね」
ドリス女史がその景色にうんざりしながら言う。
「これ、均すのに時間とお金がどの位かかるのか……、考えたくないわ」
しかし、だ。
「そこは、私にお任せを。……お願い。まずはお試しで、一坪分くらいの範囲でよろしくね」
私には大精霊という心強い味方が居る。
「おう、任せろ!」
まずは火属性で地面を乾かし、次に地属性の魔法で地面を平坦に均す。
「……今はしませんが、全ての手続きが済んで、正式に私の土地になった後で水の大精霊ウォルターに、この水源を探ってもらって、湧き出る場所を制限すれば、再び土地がこの様な有様になる事はなくなります。
ついでに地質調査も同じく大精霊にかかればすぐに済みます
勿論そのデータは速やかにドリス様にも共有致します」
「だ、大精霊……。凄いのは知っていたつもりですが、こうして見ると本当に素晴らしいのですね。
本来大変面倒な作業がすぐに済む」
感心しながらも、喋りながら段々と鼻息荒く興奮しだす。
「と、なると……本当にこれだけ広い土地に大規模施設を好きに作れる、と。……無論依頼主の意向は反映するが、基本デザインは私の一存で決めて良いと?」
「ええ、必要な設備や間取りについてはこちらの要望を通してもらうけど、それ以外は私は門外漢だもの、貴女にお願いする事になるわね」
「素晴らしい!
いや、これ程の仕事を任せてもらえるとは嬉しい限りだ。
全力で仕事に当たらせて貰うよ」
一応買うつもりの範囲を一周見て回るも、基本的には似たような景色が続くだけで代わり映えはない。
ドリス女史は、仕事熱の興奮で臭いのことなど頭からすっぽ抜けた様だが、ミヒャエルはそろそろ限界が近そうだ。
「では、これ以降の打ち合わせは申し訳ありませんが、学園都市に足を運んでいただくことになりそうです」
「ああ。しかしあの街の図書館の資料にも世話になりそうだし、むしろ私としてはありがたいかもしれん。
しばらくの間、よろしく頼むよ」
こうして施設の建築について目処をつけ、今回の視察旅行の主目的の一つは達成した。
そう、残るは……
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