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私、ざまぁ系ヒロインに転生してしまったかも……!?
勉強会第一回目
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「ほうほう。読み書き計算は問題なさそうだね?」
今日は、定期開催が決まった勉強会の第一……前回定期開催を決めた集まりを一回目と数えるなら二回目か……? いやでも前は勉強には殆ど踏み込まなかったからな。今回が第一回で良いだろう。
「最低限の教養はカルラ女史に徹底的に叩き込まれたからね、この聖都のタウンハウスに来る前に」
と、言うか。
仮にも前世で社会人をやっていたので、最低限の四則演算は出来て当たり前だったんだから。
しかもこの世界は元は乙女ゲーム……の、二次小説の世界。それもちゃちいゲームの世界だから、オリジナルの言語なんか一々設定するのも面倒だったのか、基本文字は日本語なんだ。
だからこそ、と言うか。
元の世界でも読み書きについては世界的に見て難易度最難関と言われた日本語が、貴族や裕福な商家の生まれでなければまともな教育を受けられない世界で読み書きが出来るというのは一大ステータスになる。
そして、漢検一級とは言わないけど大人として恥ずかしくない程度には前世で一通り勉強してきた私にはアドバンテージが存在した。
流石にいきなり教わりもせず完璧に出来てしまえば怪しまれると、カルラ女史の前では出来ない振りもしたけども。
しかし、だ。
「成程、地理や歴史学、政治学なんかは付け焼き刃感が否めない、か……」
当たり前だけど、日本で学んだ地球の地理や歴史、政治学なんかはここではまるっと役に立たない。
いや、まぁ、歴史なんかは教訓としては役立つ事もあるかもしらんけど、ここガイアの地理や歴史はきっちり覚え直さなければならず。
今は正直地名や歴史年表を丸暗記しただけで、ちっとも応用に活かせる状態じゃない。
「それじゃ、社会学をメインに据えてカリキュラムを組もうか
あえて地理、歴史、政治学と教科を分けるより関連付けてやった方が良さそうだ」
それと。
「精霊学や魔法学も一応基礎からやった方が良さそうですわね。
……ペーパーテストの点は素晴らしいですが。
そう言えばカルラ女史は素養の余り無い方でしたが。まさか教科書の丸暗記だけで済ませていたとは。
万一の事故でもあったらどうするつもりだったのかしら」
と、私の知識を改めて再確認したお義姉様がぷりぷりと憤っている。
「それじゃあ今日はここまで。
来週はこのカリキュラムを元に教材を持って来るよ」
「それでは、お茶に致しましょうか。ただいまお茶をお淹れします。お菓子はフィリーネ様お手性の“ぐみ”という名のキャンディーだそうですよ」
それは。
ゼリーにするより固めに成形した、いわゆるグミキャンディー。
ただ、前世のコンビニやスーパーでよく見たハ○ボーとか果汁○ミの様な物ではなく、和菓子コーナーにある寒天ゼリーみたいになっちゃったんだけど。
「まぁ、宝石のようで美しいですわ! 指で摘んで一口で食べられてしまうのも、勉強の合間の感触に向いておりますわね」
「ふむ、果実の香りがする。
果実の酸味には疲れを軽減する効果があるらしいと言われているな。
糖分補給も疲れには効果的だ」
「フィリーネ、貴女菓子屋を開いてもやっていけるのではなくて?」
「有難う御座います。
……ですが、このお菓子達は侯爵家の力があってこそ手に入る材料をそれなりに使用した物。
それを加味した値付けで下々の者に売り出しても彼らも無い袖は振れませんし、かと言って貴族向けの菓子屋に出すには少々質素すぎるかと……」
「それは、セイントランド聖国ではの話だろう?
フライハイト王国に来ればもう少し安価に材料は手に入るし、庶民の懐にも余裕がある。
十分商売出来ると思うよ?」
ふむ。
菓子屋と限定はしたくないけど、元々料理と食べる事は大好きだったし。
そんな未来を夢見るのも悪くはない、かな……?
今日は、定期開催が決まった勉強会の第一……前回定期開催を決めた集まりを一回目と数えるなら二回目か……? いやでも前は勉強には殆ど踏み込まなかったからな。今回が第一回で良いだろう。
「最低限の教養はカルラ女史に徹底的に叩き込まれたからね、この聖都のタウンハウスに来る前に」
と、言うか。
仮にも前世で社会人をやっていたので、最低限の四則演算は出来て当たり前だったんだから。
しかもこの世界は元は乙女ゲーム……の、二次小説の世界。それもちゃちいゲームの世界だから、オリジナルの言語なんか一々設定するのも面倒だったのか、基本文字は日本語なんだ。
だからこそ、と言うか。
元の世界でも読み書きについては世界的に見て難易度最難関と言われた日本語が、貴族や裕福な商家の生まれでなければまともな教育を受けられない世界で読み書きが出来るというのは一大ステータスになる。
そして、漢検一級とは言わないけど大人として恥ずかしくない程度には前世で一通り勉強してきた私にはアドバンテージが存在した。
流石にいきなり教わりもせず完璧に出来てしまえば怪しまれると、カルラ女史の前では出来ない振りもしたけども。
しかし、だ。
「成程、地理や歴史学、政治学なんかは付け焼き刃感が否めない、か……」
当たり前だけど、日本で学んだ地球の地理や歴史、政治学なんかはここではまるっと役に立たない。
いや、まぁ、歴史なんかは教訓としては役立つ事もあるかもしらんけど、ここガイアの地理や歴史はきっちり覚え直さなければならず。
今は正直地名や歴史年表を丸暗記しただけで、ちっとも応用に活かせる状態じゃない。
「それじゃ、社会学をメインに据えてカリキュラムを組もうか
あえて地理、歴史、政治学と教科を分けるより関連付けてやった方が良さそうだ」
それと。
「精霊学や魔法学も一応基礎からやった方が良さそうですわね。
……ペーパーテストの点は素晴らしいですが。
そう言えばカルラ女史は素養の余り無い方でしたが。まさか教科書の丸暗記だけで済ませていたとは。
万一の事故でもあったらどうするつもりだったのかしら」
と、私の知識を改めて再確認したお義姉様がぷりぷりと憤っている。
「それじゃあ今日はここまで。
来週はこのカリキュラムを元に教材を持って来るよ」
「それでは、お茶に致しましょうか。ただいまお茶をお淹れします。お菓子はフィリーネ様お手性の“ぐみ”という名のキャンディーだそうですよ」
それは。
ゼリーにするより固めに成形した、いわゆるグミキャンディー。
ただ、前世のコンビニやスーパーでよく見たハ○ボーとか果汁○ミの様な物ではなく、和菓子コーナーにある寒天ゼリーみたいになっちゃったんだけど。
「まぁ、宝石のようで美しいですわ! 指で摘んで一口で食べられてしまうのも、勉強の合間の感触に向いておりますわね」
「ふむ、果実の香りがする。
果実の酸味には疲れを軽減する効果があるらしいと言われているな。
糖分補給も疲れには効果的だ」
「フィリーネ、貴女菓子屋を開いてもやっていけるのではなくて?」
「有難う御座います。
……ですが、このお菓子達は侯爵家の力があってこそ手に入る材料をそれなりに使用した物。
それを加味した値付けで下々の者に売り出しても彼らも無い袖は振れませんし、かと言って貴族向けの菓子屋に出すには少々質素すぎるかと……」
「それは、セイントランド聖国ではの話だろう?
フライハイト王国に来ればもう少し安価に材料は手に入るし、庶民の懐にも余裕がある。
十分商売出来ると思うよ?」
ふむ。
菓子屋と限定はしたくないけど、元々料理と食べる事は大好きだったし。
そんな未来を夢見るのも悪くはない、かな……?
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