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不揃いな旅立ち
買い出し
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……寒い。
震える程では対象ないけど、昔ながらのあばら屋は最低限の雨風は防いでくれるけど、すきま風が吹き込むから暖かくない。
冬のような寒い気候でないのは幸いだけど。
そのせいで熟睡はできていなかった。
完全な野宿ならうとうととすら出来たか分からないんだから、贅沢な悩みとは分かっているけど。
夜、出掛けて行ったあの男は日が出る前に引っ込み寝付いた。
夜行性の生き物なのか、あの男?
調味料とまともな野菜をいくつか持って帰って来たけど、気のせいか何かやつれてる気がする……。
と、取り敢えず昨日よりまともなご飯が食べられそう!
空き家に放置されてた埃だらけの鍋を時間をかけて磨き、水を入れて火にかける。……昨日の種火をとっといて良かった。一から火熾こしなんて私には無理だし。
牛っぽい魔物の加工肉を入れれば出汁と塩味がつき、葉もの野菜を入れればスープの完成。
芋は……幾つか畑に植えてみるか。
「育て~、育て~」
気休めに祈ると……。あれ、白いキラキラが畑に降り注いだ?
何だろう。気になるけど分からない。
こうして二日目も取り敢えず平和に過ぎていくのだった。
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冬のような寒い気候でないのは幸いだけど。
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夜、出掛けて行ったあの男は日が出る前に引っ込み寝付いた。
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と、取り敢えず昨日よりまともなご飯が食べられそう!
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