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異世界へ

再びの……

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    またかよ。
    つい突っ込みたくなっちゃつた
    ある意味馴染みのお部屋ではあるけどね!    少なくともゆっくり休むとかないわー。あの時みたく極限状態でもなければだれがささくれだった床に毛布もなく寝転がりたいと思いますか!
    ……まあ処刑騒ぎを起こしたいけ好かない女をもてなしたくないと思うくらいはまあ千歩譲って仕方なしとしても、だ。
    「まさかまーた牢屋に入れられるとはね!」
    これが皇子の命令なら。
    ……あの四人の出来た王子達とは考え方が違うのか。
    「あー、そうだよね。私が女神に文句言う機会があるなら、今回の件を女神に泣きつく機会もあるかもだったり……?」
    自分のイヤな予想に眉間にシワがよる。
    「もし駄女神が新しい召喚者を例の異世界へ送ると決めたら私は……?」
    王子四人は新しい勇者と行くだろう。国益を考えたら私より新しい子を連れていくのが正解なんだ。
    それで私を返してくれるなら良いけど、この対応だしな。期待するどころかここに来ての処刑再びがあり得るかもしれない可能性に心が死んでいく。
    ――既に私の疑惑は報告されてるからね。四人はそれを否定する書面をわざわざ別に報告してくれたらしいけど。
    処刑騒ぎにプラスで疑惑を持たれた。
    むくむくと不安が湧いてくる。
    あの時は自分の命より怒りと嫌悪が勝って死んでもいいやと思うくらいに投げやりになってたけど。
    一度落ち着いてしまったら、あそこまで果たして割りきれるのか。
    ……まあ、無理だよ。しかも火炙りとかやだし。
   あーあ。アイツが絡んでる可能性さえなきゃふざけんなって暴れてやったのに。
    「しかもまた飯抜き……?」
    まだ日の高いうちに連れて来られたのに、暗くなってしばらくしても食事が出てこない。
    そろそろもう足掻くの疲れてきちゃったや。……もう、いいかな?    もう、頑張んなくて良い?
    横になれない床でも、座り込んでいると疲れから眠くなってくる、
    もう、寝ちゃって良いかな……。
    そうしていつの間にか意識を飛ばしていた私を現実に引き戻したのは―― 
   「おいこら起きろ!」
    あ、なんか見たことあるシチュエーション。
   「起きてここから出ろ!」
    けど、そう私に命じるのはあの四人じゃなくて。
   乱暴に馬車に一人詰め込まれ――
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