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断罪
14-4 断罪 - 魔術師 -
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こちらも、あれだけ居た中の数人だけが呼ばれて立たされている。
――魔術師達、だ。
「お前達は、王達の命令で禁忌の術を研究、発動可能な状態にまで仕上げ、挙げ句実行し、こうして彼女達二人を実際に召喚した」
……そう。教会で極秘裏に保存されていた資料にあった魔法陣は、そのままでは実際には使用できない状態にされていた。簡単に悪用されてしまわないように、という配慮だった訳だけど、今回はその資料の番人たる神官と、その資料から実用可能な形に再現可能な魔術師に、王家や貴族といったスポンサーまで付いたせいで、私達が召喚されてしまった。
「金か知識欲か、名誉か地位か。何が目的だったかは分からぬし、人によっても異なるのだろう。――だが、禁忌の術に携わり、実際に被害者を出すに至らせたお前達の罪は明確だ。――王候貴族からの命令に逆らえなかったこと、神官の様な他国への伝が無かった事、元となる資料を提供したのは神官だった事は考慮に値すると認めるが、魔法陣を完成させ、実際にそれに魔力を注ぎ発動させた実行犯である事もまた考慮に値する。――故に、強制労働の罰は免除するゆえ、魔術師の職能を永久凍結する事でその罪を購って貰おうか」
……ああ。無職の大変さ以上に、彼らにとってこれまでの努力を全て無に帰すと同意の罰だもんね。
今にも膝から崩れ落ちそうな程絶望に染まる彼らの表情。
けど、それに何も感じてなさそうな元お偉方連中……。お前達に待つ未来はどんなものになるんだろうね?
「……次」
うん。魔王様の眼差しが一層冷たくなった。
ここまでは下っぱ連中だったけど、ここからは上の連中の裁きになる。
そもそも上の連中が馬鹿なことを思い付かなきゃここまで処罰されてきた彼らの未来はが狂う事は無かったんだし、私もここには居なかった。
それだけ、彼らの罪は重いはずなのに、ここに至ってさえもまだ他人事の様な表情でぶすくれるおっさん連中にイラつくなって……無理でしょ?
まあ、魔王様の手腕に期待しましょうかね。
――魔術師達、だ。
「お前達は、王達の命令で禁忌の術を研究、発動可能な状態にまで仕上げ、挙げ句実行し、こうして彼女達二人を実際に召喚した」
……そう。教会で極秘裏に保存されていた資料にあった魔法陣は、そのままでは実際には使用できない状態にされていた。簡単に悪用されてしまわないように、という配慮だった訳だけど、今回はその資料の番人たる神官と、その資料から実用可能な形に再現可能な魔術師に、王家や貴族といったスポンサーまで付いたせいで、私達が召喚されてしまった。
「金か知識欲か、名誉か地位か。何が目的だったかは分からぬし、人によっても異なるのだろう。――だが、禁忌の術に携わり、実際に被害者を出すに至らせたお前達の罪は明確だ。――王候貴族からの命令に逆らえなかったこと、神官の様な他国への伝が無かった事、元となる資料を提供したのは神官だった事は考慮に値すると認めるが、魔法陣を完成させ、実際にそれに魔力を注ぎ発動させた実行犯である事もまた考慮に値する。――故に、強制労働の罰は免除するゆえ、魔術師の職能を永久凍結する事でその罪を購って貰おうか」
……ああ。無職の大変さ以上に、彼らにとってこれまでの努力を全て無に帰すと同意の罰だもんね。
今にも膝から崩れ落ちそうな程絶望に染まる彼らの表情。
けど、それに何も感じてなさそうな元お偉方連中……。お前達に待つ未来はどんなものになるんだろうね?
「……次」
うん。魔王様の眼差しが一層冷たくなった。
ここまでは下っぱ連中だったけど、ここからは上の連中の裁きになる。
そもそも上の連中が馬鹿なことを思い付かなきゃここまで処罰されてきた彼らの未来はが狂う事は無かったんだし、私もここには居なかった。
それだけ、彼らの罪は重いはずなのに、ここに至ってさえもまだ他人事の様な表情でぶすくれるおっさん連中にイラつくなって……無理でしょ?
まあ、魔王様の手腕に期待しましょうかね。
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