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冒険者ランクを上げましょう
3-2 冒険者レベルを上げましょう。
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宿に着いてすぐに夕食を摂り、私達は男子部屋に集まった。
部屋はイマルさんが二人部屋を二部屋押さえてくれていたので、女子部屋と男子部屋で分ける事にして。
「さて、今日の鑑定結果からすると、俺はあまり長く王都に留まらない方が良策と判断した」
と、イマルさんがまず自分の意見を述べた。
「俺は『聖女サマ』とやらに会う前にパーティーを追い出されたから、城に残る女が聖女かどうかは分からない、が……」
「ただでさえ自分達の都合で招いた者を追い出しておいて、実は取り違えなんて事だったら……。少なくとも今回の件にかかわる者達は信用なりません。早々に国を離れる方が良いというのは私も同意致しますわ」
「だが、明日すぐに旅立つには問題が一つ」
イマルさんが言うには、初心者ランクのままでは登録したギルドを移るのに面倒な手続きが要るのだと。
「本来なら当然なんだ。町から町への街道には大抵魔物が出るし、場合によっては賊も出る。戦い慣れない初心者が護衛無しに移動すれば死ぬだけだし、護衛依頼を受けられるのは中級以上の冒険者。……初心者の稼ぎでは依頼料金は支払えない」
だから、余程の事情が無い限り、見習いランクの冒険者の拠点移動は認められない。
「昨日今日登録したばかりの俺らのパーティーはまだ見習いランク。これを明日から効率的に依頼をこなしてさっさとランクを上げて街を出る。これをまず第一目標としたい」
「……異論はありませんわ 」
「は、はい。難しい事はよく分かりませんけど、冒険者になったからには依頼をこなしてランク上げは当然の流れですから」
「さ、早速ご迷惑を……」
「いや、例えヒカルの事がなくとも俺やマリーの事をおおっぴらにしたくない連中が遠からずちょっかいをかけに来るだろう。多少早いか遅いかの違いでどちらにせよ俺は早々にこの街を出るつもりだったよ」
イマルさんは、当分常時依頼の魔物の討伐でのレベルアップを主軸に、これまた常時依頼の採集依頼でお金稼ぎをするつもりらしい。
「斥候が得意な従魔が居る。効率の良い狩りができるから、単発依頼よりレベルも金も稼げる」
イマルさんは余裕の笑みを浮かべてそう請け負った。
「町の外に出たら、俺の従魔達もきちんと紹介したいしな」
――異世界に召喚されてまだ三日目だけど。
明日、本当の意味で冒険者デビューします!
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「俺は『聖女サマ』とやらに会う前にパーティーを追い出されたから、城に残る女が聖女かどうかは分からない、が……」
「ただでさえ自分達の都合で招いた者を追い出しておいて、実は取り違えなんて事だったら……。少なくとも今回の件にかかわる者達は信用なりません。早々に国を離れる方が良いというのは私も同意致しますわ」
「だが、明日すぐに旅立つには問題が一つ」
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「本来なら当然なんだ。町から町への街道には大抵魔物が出るし、場合によっては賊も出る。戦い慣れない初心者が護衛無しに移動すれば死ぬだけだし、護衛依頼を受けられるのは中級以上の冒険者。……初心者の稼ぎでは依頼料金は支払えない」
だから、余程の事情が無い限り、見習いランクの冒険者の拠点移動は認められない。
「昨日今日登録したばかりの俺らのパーティーはまだ見習いランク。これを明日から効率的に依頼をこなしてさっさとランクを上げて街を出る。これをまず第一目標としたい」
「……異論はありませんわ 」
「は、はい。難しい事はよく分かりませんけど、冒険者になったからには依頼をこなしてランク上げは当然の流れですから」
「さ、早速ご迷惑を……」
「いや、例えヒカルの事がなくとも俺やマリーの事をおおっぴらにしたくない連中が遠からずちょっかいをかけに来るだろう。多少早いか遅いかの違いでどちらにせよ俺は早々にこの街を出るつもりだったよ」
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「斥候が得意な従魔が居る。効率の良い狩りができるから、単発依頼よりレベルも金も稼げる」
イマルさんは余裕の笑みを浮かべてそう請け負った。
「町の外に出たら、俺の従魔達もきちんと紹介したいしな」
――異世界に召喚されてまだ三日目だけど。
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