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第二章
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「はー、疲れたー!」
ん? カレーうどん? モチのロンで売れたわよ!
やっぱかいぐ――もとい水軍にはカレーなのよ!
しかも具材を鴨とネギのカモネギコンビが受けた受けた。流石カモネギ。
おかげで疲れ果てた身体で宿のベッドにこうしてダイブしている。
そして、明日からは久々の馬車旅だ。
まぁ、すぐに王都なんだけど。
だから、ルイーゼさんとは今夜が最後。明日の朝にはお別れだ。
「その……、一つお願いしても良いだろうか……?」
そんな夜、ルイーゼさんがおずおずと私に尋ねてきた。
「ん? 私にできる事なら……」
「材料はこちらで用意する、から。夕飯、リクエストしても良いだろうか?」
ここは軍港。故に自炊宿しかなく。
夕飯を何にしようかと思っていたところ。
「良いですよ、何食べたいですか?」
「チキン南蛮、と言ったか。あれと白飯のセットで食べたい」
「分かりました。あれならそう難しくないし、良いですよ」
後片付けだけちょっと面倒だけど。
確かにアレは美味しいもんね。
肉、と聞いてウチの男性陣もウキウキしてるし。
と、言う訳で今日の夕飯は白飯にチキン南蛮、あと青菜のおひたし。
レストさんとルイーゼさんは加えてビールを。
「それじゃ、伯爵様からの依頼を無事に達成完遂、おめでとう!」
「「「「「おーー!」」」」」
「むむー、これで美味い賄いが食べられる毎日が終わるとなるとやはり侘しいな……」
「あー、それは分かります。僕はもう少し一緒に旅をしますけど、それもすぐに終わっちゃいますからね。
シャリーさんの賄いをいつでも食べられるロイスやレストさんが羨ましいです」
「お前はまだいいじゃないか、ケルト氏のとこの秘蔵っ子だろ? 私など戻れば質より量の男飯が中心の軍の食堂が待ってるんだ……」
「それは……ご愁傷様です……」
へべれけに酔っ払ったルイーゼさん。
……子供の教育によろしくないので、早々にお腹いっぱいになったミルフィちゃんはすでに寝室に退避済みである。
しかし……こうなっても美女なルイーゼさんてズルいよなぁ……。
「まぁ、そのうちウチのケルトがシャリーさんの料理を各港で販売開始すると思いますから。それまでの辛抱、ですね」
「ふふふ、楽しみにしているぞ。我らの隊にも広めて、皆でその日を待ち侘びてやる。勇者に聖女が絶賛する料理だと」
「わぁ、当日のキッチンが恐ろしい事になりそうです……」
「あ、あはははは……」
最後の方はグダグダになりつつも、私達はその日、夜遅くまで語り明かしたのだった――。
ん? カレーうどん? モチのロンで売れたわよ!
やっぱかいぐ――もとい水軍にはカレーなのよ!
しかも具材を鴨とネギのカモネギコンビが受けた受けた。流石カモネギ。
おかげで疲れ果てた身体で宿のベッドにこうしてダイブしている。
そして、明日からは久々の馬車旅だ。
まぁ、すぐに王都なんだけど。
だから、ルイーゼさんとは今夜が最後。明日の朝にはお別れだ。
「その……、一つお願いしても良いだろうか……?」
そんな夜、ルイーゼさんがおずおずと私に尋ねてきた。
「ん? 私にできる事なら……」
「材料はこちらで用意する、から。夕飯、リクエストしても良いだろうか?」
ここは軍港。故に自炊宿しかなく。
夕飯を何にしようかと思っていたところ。
「良いですよ、何食べたいですか?」
「チキン南蛮、と言ったか。あれと白飯のセットで食べたい」
「分かりました。あれならそう難しくないし、良いですよ」
後片付けだけちょっと面倒だけど。
確かにアレは美味しいもんね。
肉、と聞いてウチの男性陣もウキウキしてるし。
と、言う訳で今日の夕飯は白飯にチキン南蛮、あと青菜のおひたし。
レストさんとルイーゼさんは加えてビールを。
「それじゃ、伯爵様からの依頼を無事に達成完遂、おめでとう!」
「「「「「おーー!」」」」」
「むむー、これで美味い賄いが食べられる毎日が終わるとなるとやはり侘しいな……」
「あー、それは分かります。僕はもう少し一緒に旅をしますけど、それもすぐに終わっちゃいますからね。
シャリーさんの賄いをいつでも食べられるロイスやレストさんが羨ましいです」
「お前はまだいいじゃないか、ケルト氏のとこの秘蔵っ子だろ? 私など戻れば質より量の男飯が中心の軍の食堂が待ってるんだ……」
「それは……ご愁傷様です……」
へべれけに酔っ払ったルイーゼさん。
……子供の教育によろしくないので、早々にお腹いっぱいになったミルフィちゃんはすでに寝室に退避済みである。
しかし……こうなっても美女なルイーゼさんてズルいよなぁ……。
「まぁ、そのうちウチのケルトがシャリーさんの料理を各港で販売開始すると思いますから。それまでの辛抱、ですね」
「ふふふ、楽しみにしているぞ。我らの隊にも広めて、皆でその日を待ち侘びてやる。勇者に聖女が絶賛する料理だと」
「わぁ、当日のキッチンが恐ろしい事になりそうです……」
「あ、あはははは……」
最後の方はグダグダになりつつも、私達はその日、夜遅くまで語り明かしたのだった――。
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