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第二章
海鮮巻き寿司
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「え……、マジでそれを具にするのか……? なぁ、熱でもあるのか?」
ぱちぱちと音を立てて爆ぜる油に、天ぷら粉を付けたエビを投入すると、音は更ににぎやかになる。
「いや、まだその天ぷらは良い。けど、よ……」
隣の鍋の油には、小麦粉・卵・パン粉をまぶしたイカを投入。
ついでに豚肉も。
勿論スタンダードな海鮮巻きも用意しているけど、新鮮な海鮮が溢れるこの街で、この海鮮巻きが何処まで善戦できるか。
正直自信がない。
だから、変わり種を用意するのだ。
とんかつやエビフライ、イカフライに白身魚のフライ。
それにソースを垂らして大葉と一緒に巻く。
……うん、日本でも好きな人と嫌いな人はいたけどね。
天ぷらは出汁醤油で味付けして巻きます。
他にも味噌漬けにした魚を焼いた物を具にした寿司や、焼き肉巻き、サラダ巻きなんかも作っていく。
ある程度数が揃ったら、巻いたものを端から……そうね、2、3cm位が妥当かな、食べやすい大きさに切って……、盛り合わせて。
皿の端にガリとわさびを添えて。
お椀に貝の汁をよそって出来上がり。
「試しに食べてみて」
「……うぅ、見た目は悪くないけどゲテモノ食べさせられる気分だぜ……、って、あれ? 案外美味い? 好き嫌い分かれそうなのもあるけど、意外とフライと寿司って合うのか……」
「この紫蘇の葉が良い仕事をしているな」
「おいしー!」
「さて、納得したなら、早速営業始めるわよ、準備は良い?」
「「「おう!」」」
ちなみに今回店を出しているのはこの街の屋台街。
……と言っても食べ物屋の屋台のみならず、各種行商人が店を開く市場だ。
漁港がメインとはいえ、多少は商船の出入りもある。
広場はそれなりに賑わっていた。
「いらっしゃいませ、海苔巻きいかがっすか~?」
「何か良い匂いがするわね」
「あら、この海鮮巻き、とても綺麗ね」
「こちらの揚げ物、いい匂いはするけど……美味しいのかしら?」
「どれも一切れずつだし、話の種に食べてみましょうか」
揚げ物ネタは男性向けのつもりで作ったのだけど、以外にも最初に反応したのは女性陣、それも市場でのひと仕事を終えたおばちゃん達だった。
「不味かったら不味かったって正直に噂するからね、さぁ、人数分頼むよ!」
パワフルなおばちゃん達の注文を受け、早速カウンターにお出しする。
「ふむ、どれどれ……、うん、海鮮ネタは普通だね。ネタはこの港であがったモンなら美味くて当然だからね」
「ええ、良い食材が仕入れられました」
「じゃ、まずは……」
変わり種第一弾、天ぷら寿司に手を伸ばすおばちゃん。
さぁ、ジャッジは如何に……?
ぱちぱちと音を立てて爆ぜる油に、天ぷら粉を付けたエビを投入すると、音は更ににぎやかになる。
「いや、まだその天ぷらは良い。けど、よ……」
隣の鍋の油には、小麦粉・卵・パン粉をまぶしたイカを投入。
ついでに豚肉も。
勿論スタンダードな海鮮巻きも用意しているけど、新鮮な海鮮が溢れるこの街で、この海鮮巻きが何処まで善戦できるか。
正直自信がない。
だから、変わり種を用意するのだ。
とんかつやエビフライ、イカフライに白身魚のフライ。
それにソースを垂らして大葉と一緒に巻く。
……うん、日本でも好きな人と嫌いな人はいたけどね。
天ぷらは出汁醤油で味付けして巻きます。
他にも味噌漬けにした魚を焼いた物を具にした寿司や、焼き肉巻き、サラダ巻きなんかも作っていく。
ある程度数が揃ったら、巻いたものを端から……そうね、2、3cm位が妥当かな、食べやすい大きさに切って……、盛り合わせて。
皿の端にガリとわさびを添えて。
お椀に貝の汁をよそって出来上がり。
「試しに食べてみて」
「……うぅ、見た目は悪くないけどゲテモノ食べさせられる気分だぜ……、って、あれ? 案外美味い? 好き嫌い分かれそうなのもあるけど、意外とフライと寿司って合うのか……」
「この紫蘇の葉が良い仕事をしているな」
「おいしー!」
「さて、納得したなら、早速営業始めるわよ、準備は良い?」
「「「おう!」」」
ちなみに今回店を出しているのはこの街の屋台街。
……と言っても食べ物屋の屋台のみならず、各種行商人が店を開く市場だ。
漁港がメインとはいえ、多少は商船の出入りもある。
広場はそれなりに賑わっていた。
「いらっしゃいませ、海苔巻きいかがっすか~?」
「何か良い匂いがするわね」
「あら、この海鮮巻き、とても綺麗ね」
「こちらの揚げ物、いい匂いはするけど……美味しいのかしら?」
「どれも一切れずつだし、話の種に食べてみましょうか」
揚げ物ネタは男性向けのつもりで作ったのだけど、以外にも最初に反応したのは女性陣、それも市場でのひと仕事を終えたおばちゃん達だった。
「不味かったら不味かったって正直に噂するからね、さぁ、人数分頼むよ!」
パワフルなおばちゃん達の注文を受け、早速カウンターにお出しする。
「ふむ、どれどれ……、うん、海鮮ネタは普通だね。ネタはこの港であがったモンなら美味くて当然だからね」
「ええ、良い食材が仕入れられました」
「じゃ、まずは……」
変わり種第一弾、天ぷら寿司に手を伸ばすおばちゃん。
さぁ、ジャッジは如何に……?
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