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第一章
私的日本人のソウルフードはやっぱりコレだと思う。
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突然ですが、あなたの思う日本人のソウルフードって何だと思います?
あ、食材や調味料以外でね。
ついでに白飯も除外かせてもらう。
あれは主食だからね。
……まぁ、日本には他にもうどんやそばなど固有の主食だけでも他に種類があるし、後に外国から入ってきたパンやら中華麺やら、今ある主食候補だけでもかなり種類豊富な国だよね。
流石、食にうるさい民族だけあるよね。
そんな日本人のソウルフード。天ぷら? すき焼き? 寿司? ……一昔前の外国人か。
カレーも元はインド料理とはいえ、イギリスを経由して日本で魔改造された家庭料理のカレーはもはや和食とまでは言えないが、最早日本の料理と化していると聞いたこともあったな。
んで、何でこんな話をしてるかって言うとね?
「何だ、アレ」
とロイドが目を向けている先にあるのが、私が思う日本人のソウルフードだからなのですよ!
……まぁ、お高いヤツなんか食べたことはなくて、基本スーパーの惣菜か回る系チェーンのばかり食べていたとはいえ、だ。
やっぱり好きなんだよ、あれが。
「お寿司だね。それも握りの生寿司」
それもここのは屋台飯として出している、ある意味超昔ながらの、日本ではとうに見られなくなった正統派の『江戸前』寿司。
勿論この世界に江戸なんて地名も時代も無いから口には出さないけど。
ネタを昆布締めにしていたり、漬けにしたり炙ったりと美味しく下拵えしたネタを握って出す。
そんなお寿司だ。
値段も……、さすがに百円チェーンの感覚よりは高いけれど、比較的リーズナブル。
これは、ファーストフード感覚でも良い、ぜひ試してみなければ!
「すみません、良いですか?」
「おぅよ、お? デートか?」
「いえいえ、ただの幼馴染ですよ。街には今日着いたばかりで。こういう料理を他で見たこと無かったから。おすすめは何ですか?」
「おお、そうかい。これはウチのご当地飯でな、寿司ってんだよ。シャリにする米と、新鮮な魚が手に入る土地だからこその料理だな。ネタが新鮮でなきゃ不味い以前に腹を壊すから、持ち帰りの出来ない、マジでこの土地でしか食えない料理だぜ。因みに今日のオススメは脂の乗ったトラウトサーモンの漬けの炙りだ」
「じゃあ、まずはそれを二人分と、他におすすめがあれば2、3貫お願いするわ」
「おうよ。……しかし今日が本当に初めてなのかい? なんで寿司の数え方の単位を知ってるんだ?」
あ、ヤバッ! ついうっかりと……、寿司に浮かれすぎたな……。何とか誤魔化さないと!
あ、食材や調味料以外でね。
ついでに白飯も除外かせてもらう。
あれは主食だからね。
……まぁ、日本には他にもうどんやそばなど固有の主食だけでも他に種類があるし、後に外国から入ってきたパンやら中華麺やら、今ある主食候補だけでもかなり種類豊富な国だよね。
流石、食にうるさい民族だけあるよね。
そんな日本人のソウルフード。天ぷら? すき焼き? 寿司? ……一昔前の外国人か。
カレーも元はインド料理とはいえ、イギリスを経由して日本で魔改造された家庭料理のカレーはもはや和食とまでは言えないが、最早日本の料理と化していると聞いたこともあったな。
んで、何でこんな話をしてるかって言うとね?
「何だ、アレ」
とロイドが目を向けている先にあるのが、私が思う日本人のソウルフードだからなのですよ!
……まぁ、お高いヤツなんか食べたことはなくて、基本スーパーの惣菜か回る系チェーンのばかり食べていたとはいえ、だ。
やっぱり好きなんだよ、あれが。
「お寿司だね。それも握りの生寿司」
それもここのは屋台飯として出している、ある意味超昔ながらの、日本ではとうに見られなくなった正統派の『江戸前』寿司。
勿論この世界に江戸なんて地名も時代も無いから口には出さないけど。
ネタを昆布締めにしていたり、漬けにしたり炙ったりと美味しく下拵えしたネタを握って出す。
そんなお寿司だ。
値段も……、さすがに百円チェーンの感覚よりは高いけれど、比較的リーズナブル。
これは、ファーストフード感覚でも良い、ぜひ試してみなければ!
「すみません、良いですか?」
「おぅよ、お? デートか?」
「いえいえ、ただの幼馴染ですよ。街には今日着いたばかりで。こういう料理を他で見たこと無かったから。おすすめは何ですか?」
「おお、そうかい。これはウチのご当地飯でな、寿司ってんだよ。シャリにする米と、新鮮な魚が手に入る土地だからこその料理だな。ネタが新鮮でなきゃ不味い以前に腹を壊すから、持ち帰りの出来ない、マジでこの土地でしか食えない料理だぜ。因みに今日のオススメは脂の乗ったトラウトサーモンの漬けの炙りだ」
「じゃあ、まずはそれを二人分と、他におすすめがあれば2、3貫お願いするわ」
「おうよ。……しかし今日が本当に初めてなのかい? なんで寿司の数え方の単位を知ってるんだ?」
あ、ヤバッ! ついうっかりと……、寿司に浮かれすぎたな……。何とか誤魔化さないと!
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