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新領主誕生
街造り
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さて、土木工事二日目である。
塀の中の街は今、職人さん達が頑張って整えている最中だから、今日は塀の外の工事だ。まずはお堀から水路を伸ばす。
……城の周りの泉の水は貯まったけど、まだ水路にはようやく城近くの堀の底が湿り始めたくらいだからまだまだ空堀状態なんだけど。
「風刃!」
今回は小規模に木々の伐採をする。
水路を造り、塀を造り、堀を作る。
畑の区画と家の区画、獣舎の区画と分けて道路と鉄道、水路を敷いて所々貯水池も作っていく。
畑、田んぼ、放牧地。
塀で囲った中の魔物は見付け次第狩ってるから、最終的にはゼロになる。
一日がかりで農村を造り、家と作物に合わせた土作りは専門家に任せる事にして。
次は各国を繋ぐ街道造りだ。
折角なので水道橋と一緒に鉄道も一緒に作っていく。必要な幅の分だけ木々を伐採し、土魔法で橋を作る。
途中、宿場町予定の場所だけ大きく木々を伐採し、スペースを空けて塀と堀を作る。
そんな作業を繰り返すこと三日間。
「出来たー!」
あとは列車を用意するだけ……。
コツコツ開発はしていたからね。運転手も確保済みだから、何度か試運転してみてダイヤが決まれば運行は可能だ。
途中の駅――宿場町の整備は……まぁ、これからと言う事で。
街に戻れば、街の水路には綺麗な水が堀まで流れ込んでいた。
城内は急ピッチで工事が進み、街も緩やかに整い始めていた。
孤児達が細々と作っていた畑は街の農村に移し、商会の本部は城近くに移築した。
学校や教会も街区ごとに設置し、人員を整える。
――そして、一週間が経ち、城の内部もあらかた整ったところで、最後に。
城のすぐ背後に高い山がある。
その山は、トンネルを山の向こうへ通し街道を繋ぐ以外一切手をつけていなかった。
トンネルなんてせいぜい麓の話だ。
富士山程とは言わないが、北アルプスの山々位の標高はあるだろうその山の頂上に、私はレイフレッドを連れて二人で登った。
途中、様々な魔物に襲われはしたけれど、所詮私達の敵ではなく、瞬殺か、それに近い形で討伐しながらの道のりだったけど、まぁ無事に辿り着いた。
その頂上に、山小屋を建てて空間の出入り口を繋ぐ。
流石にそうちょくちょく山登りはできないからね。
――で。
小屋の外で空間の出入り口を開く。
「セイル~、出ておいで~」
声をかけて出てきたのは……
「ぐぎゅーっ!」
象よりはるかにデカイ竜。
私達が見付けた卵から孵ったドラゴンだ。
卵から育てているからか、私達にとてもなついているけど、なかなか外に出してやれなかったから。
「ここでなら好きに遊べるよ」
「くきゅー!」
すりすりとなついてくるセイルを撫でてやる。
ついでにレイアやフロスにリルフィも呼んで、仲良くするよう言い聞かせて、アンリ達は一度街へと戻り。
「アンリ様、レイフレッド様、竜が出ました!」
と騒ぐ面子に囲まれたのだった。
塀の中の街は今、職人さん達が頑張って整えている最中だから、今日は塀の外の工事だ。まずはお堀から水路を伸ばす。
……城の周りの泉の水は貯まったけど、まだ水路にはようやく城近くの堀の底が湿り始めたくらいだからまだまだ空堀状態なんだけど。
「風刃!」
今回は小規模に木々の伐採をする。
水路を造り、塀を造り、堀を作る。
畑の区画と家の区画、獣舎の区画と分けて道路と鉄道、水路を敷いて所々貯水池も作っていく。
畑、田んぼ、放牧地。
塀で囲った中の魔物は見付け次第狩ってるから、最終的にはゼロになる。
一日がかりで農村を造り、家と作物に合わせた土作りは専門家に任せる事にして。
次は各国を繋ぐ街道造りだ。
折角なので水道橋と一緒に鉄道も一緒に作っていく。必要な幅の分だけ木々を伐採し、土魔法で橋を作る。
途中、宿場町予定の場所だけ大きく木々を伐採し、スペースを空けて塀と堀を作る。
そんな作業を繰り返すこと三日間。
「出来たー!」
あとは列車を用意するだけ……。
コツコツ開発はしていたからね。運転手も確保済みだから、何度か試運転してみてダイヤが決まれば運行は可能だ。
途中の駅――宿場町の整備は……まぁ、これからと言う事で。
街に戻れば、街の水路には綺麗な水が堀まで流れ込んでいた。
城内は急ピッチで工事が進み、街も緩やかに整い始めていた。
孤児達が細々と作っていた畑は街の農村に移し、商会の本部は城近くに移築した。
学校や教会も街区ごとに設置し、人員を整える。
――そして、一週間が経ち、城の内部もあらかた整ったところで、最後に。
城のすぐ背後に高い山がある。
その山は、トンネルを山の向こうへ通し街道を繋ぐ以外一切手をつけていなかった。
トンネルなんてせいぜい麓の話だ。
富士山程とは言わないが、北アルプスの山々位の標高はあるだろうその山の頂上に、私はレイフレッドを連れて二人で登った。
途中、様々な魔物に襲われはしたけれど、所詮私達の敵ではなく、瞬殺か、それに近い形で討伐しながらの道のりだったけど、まぁ無事に辿り着いた。
その頂上に、山小屋を建てて空間の出入り口を繋ぐ。
流石にそうちょくちょく山登りはできないからね。
――で。
小屋の外で空間の出入り口を開く。
「セイル~、出ておいで~」
声をかけて出てきたのは……
「ぐぎゅーっ!」
象よりはるかにデカイ竜。
私達が見付けた卵から孵ったドラゴンだ。
卵から育てているからか、私達にとてもなついているけど、なかなか外に出してやれなかったから。
「ここでなら好きに遊べるよ」
「くきゅー!」
すりすりとなついてくるセイルを撫でてやる。
ついでにレイアやフロスにリルフィも呼んで、仲良くするよう言い聞かせて、アンリ達は一度街へと戻り。
「アンリ様、レイフレッド様、竜が出ました!」
と騒ぐ面子に囲まれたのだった。
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