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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
二年生になりまして
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生徒会長とあと数名、生徒会役員が卒業する。
私達は生徒会として代表としてこの場に居た。まあ、生徒会長達は揃って上級学校へ進学するんだから、校舎は変われどそんなに〝お別れ〟という雰囲気ではない。
私達はシェフや給仕の邪魔になりにくい場所に固まって、きらびやかに着飾った卒業生を眺めていた。
この卒業パーティーは、事前の手配を終えれば当日は特に仕事もなく客としてパーティーを楽しめるのだけど、まぁ私達はおまけ要員だし、今回はイベントも何もないから、黙って飲み物で喉を潤しつつ人気のドレスのデザインや食事などを観察して回っていた。……つもりだったんだけど。
「君が疾風の牙の代表かね?」
「君の所の馬車には世話になっていてね」
と、次々と声をかけられる事態になった。
これもお仕事と割りきって頑張ったけど……まぁ疲れたよね。
そうして春休みも仕事に明け暮れて終わり、私達は二年生に進級した。
生徒会選挙に改めて私の婚約者様とその〝彼女〟が立候補していたけど、あえなく落選し、去年と代わり映えしない面子に一年生を加えて新たに活動が始まる。
あ、生徒会長は王太子殿下と――レイフレッド、でした。……うん、上級学校では三年は学園祭後に引退しちゃうからね。その後……というのは普通だけど、春からってのはあんまり普通じゃないよね?
レイフレッドは「忙しすぎるのも問題なんですが……」とボヤいてはいたけど……これは……。
研修には前年度の失敗を教訓に、監視員の増員があったりしたけど、まぁ今回は別段特に問題なく終了し、二学期。
再びあの忙しい日々が始まる。
去年は問題児が居なくて、取り敢えず静かに行事は終わったけれど、今回は彼らも居るんだ。
この行事中はレイフレッドの力も借りれない。
頑張らなきゃ、と気合いを入れていた。
研修中も、大きな問題こそ起きなかったものの、小さな苦情は多く寄せられていたからね、あの二人……。
体育祭では苦情以上の問題は起きなかったけど、成績が今一つの癖に目立ちたがるものだから、あちこちから反感を買って勝手に孤立している。
彼らの考えでは何故かそれが私のせいになってるんだけど……頭の具合を疑いたくなる見解だ。
そして、文化祭が始まる。
……なんだろう、何故かアリスとよく会う気がする。しかも会うたび私の側でコケるんだ。その度に婚約者様が出て来て怒鳴り散らす。
あれか、私に苛められてる事にしたいのか。
「何を言ってる? その彼女が自分で転んだんだろう」
……よりによって王子殿下の前でもやるとか、本当に頭を診てもらった方が良い気がするよ?
他にも彼女の教科書が破れていたり無くなったりと色々問題が起きているようだけど、私の方も着々と証拠と仲間を増やしている。
――決戦まであと一年。
その時は、近づいていた。
私達は生徒会として代表としてこの場に居た。まあ、生徒会長達は揃って上級学校へ進学するんだから、校舎は変われどそんなに〝お別れ〟という雰囲気ではない。
私達はシェフや給仕の邪魔になりにくい場所に固まって、きらびやかに着飾った卒業生を眺めていた。
この卒業パーティーは、事前の手配を終えれば当日は特に仕事もなく客としてパーティーを楽しめるのだけど、まぁ私達はおまけ要員だし、今回はイベントも何もないから、黙って飲み物で喉を潤しつつ人気のドレスのデザインや食事などを観察して回っていた。……つもりだったんだけど。
「君が疾風の牙の代表かね?」
「君の所の馬車には世話になっていてね」
と、次々と声をかけられる事態になった。
これもお仕事と割りきって頑張ったけど……まぁ疲れたよね。
そうして春休みも仕事に明け暮れて終わり、私達は二年生に進級した。
生徒会選挙に改めて私の婚約者様とその〝彼女〟が立候補していたけど、あえなく落選し、去年と代わり映えしない面子に一年生を加えて新たに活動が始まる。
あ、生徒会長は王太子殿下と――レイフレッド、でした。……うん、上級学校では三年は学園祭後に引退しちゃうからね。その後……というのは普通だけど、春からってのはあんまり普通じゃないよね?
レイフレッドは「忙しすぎるのも問題なんですが……」とボヤいてはいたけど……これは……。
研修には前年度の失敗を教訓に、監視員の増員があったりしたけど、まぁ今回は別段特に問題なく終了し、二学期。
再びあの忙しい日々が始まる。
去年は問題児が居なくて、取り敢えず静かに行事は終わったけれど、今回は彼らも居るんだ。
この行事中はレイフレッドの力も借りれない。
頑張らなきゃ、と気合いを入れていた。
研修中も、大きな問題こそ起きなかったものの、小さな苦情は多く寄せられていたからね、あの二人……。
体育祭では苦情以上の問題は起きなかったけど、成績が今一つの癖に目立ちたがるものだから、あちこちから反感を買って勝手に孤立している。
彼らの考えでは何故かそれが私のせいになってるんだけど……頭の具合を疑いたくなる見解だ。
そして、文化祭が始まる。
……なんだろう、何故かアリスとよく会う気がする。しかも会うたび私の側でコケるんだ。その度に婚約者様が出て来て怒鳴り散らす。
あれか、私に苛められてる事にしたいのか。
「何を言ってる? その彼女が自分で転んだんだろう」
……よりによって王子殿下の前でもやるとか、本当に頭を診てもらった方が良い気がするよ?
他にも彼女の教科書が破れていたり無くなったりと色々問題が起きているようだけど、私の方も着々と証拠と仲間を増やしている。
――決戦まであと一年。
その時は、近づいていた。
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