156 / 370
目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
二番煎じはウケませんよ?
しおりを挟む
はぁ。朝から面倒事があったばかりのホームルーム。勿論両隣と前の教壇には攻略対象。
――この学校はいわゆる置き勉は認められていないから、あの後教室に来たら今度は教科書がイタズラされてた……! ……なんて事はなかったけど、机にはご丁寧に落書きはしてあった。
教室に王子様ご一行はまだ来てなかったけど、流石に私達が最初……ではなかった。
いっせいに集まった視線は、純粋に哀れむものや見下すもの、微妙に目を逸らすものとあったけど。
「まあっ! 下駄箱のみならずクラスの机まで! 貴女、これも早く消しなさい! あなた達も! これを殿下や先生に言うんじゃないわよ!」
……うん。勿論机にも初日に対策は施してる。
この学校の机も、下駄箱同様他クラスや特室棟には学校の机らしい机――天板とパイプ足のあれ――が使われてるんだけど、このクラスだけは事務机のような――職員室で先生が使ってる――あれの木製ゴージャスバージョンの物が使われてる。
だから三段ある引き出しの、唯一鍵付きの一番上の机の引き出しの目立たない所に下駄箱と同じ仕掛けを設置済みだったからね。
あっという間に消える落書きに何か皆して驚いている。
お嬢様は何か言いたそうだったけど、その前に王子様達が来ちゃったから、愛想の良い婚約者モードに切り替え優雅に挨拶を交わしてた。
「……きょうはいよいよ魔法実技の授業の日だな」
王子様は随分楽しそう。
うん。先週は大半の授業が自己紹介とか今後の授業内容説明みたいなオリエンテーションの延長みたいなのばっかだったからね!
一部、この学校に来たならある程度出来て当然! とばかりにいきなり実技テストを課せられた華道の授業は冷や汗ものだった……。一応前日に付け焼き刃で予習はしたけど、あんなの一夜漬けでどうにかなるもんじゃない。
クリエイトスキルに華道なんてジャンルは含まれないけど、かつて鍛えた人の技を盗むコツとか手先の器用さ、美的センスがなければヤバかった。
というかそれを駆使してやっとお嬢様達の下の上レベルに何とか食らいつけた。
勿論先生にボロクソ叱られたよ……。
けど、先生の腕は確かだった。先生の言う通りに直せばちょっとの差で全然違って見えるんだもん。
大変だけど以外と楽しかった。
で。
今日は初の魔法実技の授業。
専用の修練場での授業で、ここに通う大半の生徒が選択する授業とあって、メインで教える先生の他に助手の先生が十人もつくらしい。
最初は初級魔法の練習からだけど、後には魔法での戦闘なんかもやるから、専用の服に着替える必要がある。
そこはお金持ち学校だけあって修練場に更衣室がある。……ってったって体操着に着替えるんじゃないんだし。結界とか防御系の魔法を施したローブを制服の上に纏うだけ。
前世庶民、今世もお金持ちではあるけど自分の事は自分でやる平民として育ち、冒険者稼業なんてやってたんだから、こんなもの豪快にさっさと羽織ったれやー! ……って思うんだけどね。ここはお上品に着替えてナンボの場所。ええ、TPOくらい弁えます!
さあ、いざ私の独壇場の場へ……!
――この学校はいわゆる置き勉は認められていないから、あの後教室に来たら今度は教科書がイタズラされてた……! ……なんて事はなかったけど、机にはご丁寧に落書きはしてあった。
教室に王子様ご一行はまだ来てなかったけど、流石に私達が最初……ではなかった。
いっせいに集まった視線は、純粋に哀れむものや見下すもの、微妙に目を逸らすものとあったけど。
「まあっ! 下駄箱のみならずクラスの机まで! 貴女、これも早く消しなさい! あなた達も! これを殿下や先生に言うんじゃないわよ!」
……うん。勿論机にも初日に対策は施してる。
この学校の机も、下駄箱同様他クラスや特室棟には学校の机らしい机――天板とパイプ足のあれ――が使われてるんだけど、このクラスだけは事務机のような――職員室で先生が使ってる――あれの木製ゴージャスバージョンの物が使われてる。
だから三段ある引き出しの、唯一鍵付きの一番上の机の引き出しの目立たない所に下駄箱と同じ仕掛けを設置済みだったからね。
あっという間に消える落書きに何か皆して驚いている。
お嬢様は何か言いたそうだったけど、その前に王子様達が来ちゃったから、愛想の良い婚約者モードに切り替え優雅に挨拶を交わしてた。
「……きょうはいよいよ魔法実技の授業の日だな」
王子様は随分楽しそう。
うん。先週は大半の授業が自己紹介とか今後の授業内容説明みたいなオリエンテーションの延長みたいなのばっかだったからね!
一部、この学校に来たならある程度出来て当然! とばかりにいきなり実技テストを課せられた華道の授業は冷や汗ものだった……。一応前日に付け焼き刃で予習はしたけど、あんなの一夜漬けでどうにかなるもんじゃない。
クリエイトスキルに華道なんてジャンルは含まれないけど、かつて鍛えた人の技を盗むコツとか手先の器用さ、美的センスがなければヤバかった。
というかそれを駆使してやっとお嬢様達の下の上レベルに何とか食らいつけた。
勿論先生にボロクソ叱られたよ……。
けど、先生の腕は確かだった。先生の言う通りに直せばちょっとの差で全然違って見えるんだもん。
大変だけど以外と楽しかった。
で。
今日は初の魔法実技の授業。
専用の修練場での授業で、ここに通う大半の生徒が選択する授業とあって、メインで教える先生の他に助手の先生が十人もつくらしい。
最初は初級魔法の練習からだけど、後には魔法での戦闘なんかもやるから、専用の服に着替える必要がある。
そこはお金持ち学校だけあって修練場に更衣室がある。……ってったって体操着に着替えるんじゃないんだし。結界とか防御系の魔法を施したローブを制服の上に纏うだけ。
前世庶民、今世もお金持ちではあるけど自分の事は自分でやる平民として育ち、冒険者稼業なんてやってたんだから、こんなもの豪快にさっさと羽織ったれやー! ……って思うんだけどね。ここはお上品に着替えてナンボの場所。ええ、TPOくらい弁えます!
さあ、いざ私の独壇場の場へ……!
0
お気に入りに追加
1,084
あなたにおすすめの小説
アホ王子が王宮の中心で婚約破棄を叫ぶ! ~もう取り消しできませんよ?断罪させて頂きます!!
アキヨシ
ファンタジー
貴族学院の卒業パーティが開かれた王宮の大広間に、今、第二王子の大声が響いた。
「マリアージェ・レネ=リズボーン! 性悪なおまえとの婚約をこの場で破棄する!」
王子の傍らには小動物系の可愛らしい男爵令嬢が纏わりついていた。……なんてテンプレ。
背後に控える愚か者どもと合わせて『四馬鹿次男ズwithビッチ』が、意気揚々と筆頭公爵家令嬢たるわたしを断罪するという。
受け立ってやろうじゃない。すべては予定調和の茶番劇。断罪返しだ!
そしてこの舞台裏では、王位簒奪を企てた派閥の粛清の嵐が吹き荒れていた!
すべての真相を知ったと思ったら……えっ、お兄様、なんでそんなに近いかな!?
※設定はゆるいです。暖かい目でお読みください。
※主人公の心の声は罵詈雑言、口が悪いです。気分を害した方は申し訳ありませんがブラウザバックで。
※小説家になろう・カクヨム様にも投稿しています。
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
【1/15公開終了予定】捨てられ聖女は契約結婚を満喫中。後悔してる?だから何?
miniko
恋愛
「孤児の癖に筆頭聖女を名乗るとは、何様のつもりだ? お前のような女は、王太子であるこの僕の婚約者として相応しくないっっ!」
私を罵った婚約者は、その腕に美しい女性を抱き寄せていた。
別に自分から筆頭聖女を名乗った事など無いのだけれど……。
夜会の最中に婚約破棄を宣言されてしまった私は、王命によって『好色侯爵』と呼ばれる男の元へ嫁ぐ事になってしまう。
しかし、夫となるはずの侯爵は、私に視線を向ける事さえせずに、こう宣った。
「王命だから仕方なく結婚するが、お前を愛する事は無い」
「気が合いますね。私も王命だから仕方無くここに来ました」
「……は?」
愛して欲しいなんて思っていなかった私は、これ幸いと自由な生活を謳歌する。
懐いてくれた可愛い義理の息子や使用人達と、毎日楽しく過ごしていると……おや?
『お前を愛する事は無い』と宣った旦那様が、仲間になりたそうにこちらを見ている!?
一方、私を捨てた元婚約者には、婚約破棄を後悔するような出来事が次々と襲い掛かっていた。
※完結しましたが、今後も番外編を不定期で更新予定です。
※ご都合主義な部分は、笑って許して頂けると有難いです。
※予告無く他者視点が入ります。主人公視点は一人称、他視点は三人称で書いています。読みにくかったら申し訳ありません。
※感想欄はネタバレ配慮をしていませんのでご注意下さい。
※コミカライズ、書籍化に伴い、1/15迄で公開を終了させて頂く予定です。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる