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波乱含みの旅路で。
初めての実戦です。
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それは、街を出てしばらく――背後に街の姿が見えなくなるまで離れた頃。
私は街を出る前に市場で見つけた食材や素材にほくほくと機嫌良く馬車を操っていたんだけど。
「――お嬢様」
馬車の中で休んで貰っていたレイフレッドが不意に緊張を孕んだ声を出した。
と、ほぼ同時に前の馬車が止まる。
レイフレッドが馬車を降り、シリカさん達も此方へやって来る。
私も御者席から降りて初めて事態を悟る。
御者席からはちょうど死角になっていた後方から、土煙を巻き上げてまで猛スピードで追いかけてくる者達が居る。
まだ人影をはっきり捉えるには遠いが、それと一緒にやって来るものの方はもうはっきり見える。
「き、巨大蜘蛛……。あれ、昨日はあえて見ないふりしたけど、市場にいた魔物よね?」
「うん、おんなじ匂いがするからね。……間違いないよ。一緒に居る連中も覚えがあるよ、ほら昨日ギルドで絡んできた天狗族のチンピラだ」
「さて、どちらか一方ならまだしも面倒なのが来たもんだ」
「……シリカさん、この国で他人の従魔を殺した場合どれくらいの罪になりますか?」
「そりゃ、こっちが一方的に攻撃したなら相応の罪に問われるが、あっちからけしかけてきたならむしろあっちが重罪だ」
……なら。
「シリカさん、私はまだ人を相手に戦う覚悟がありません。私とレイフレッドで蜘蛛を何とかしますので、シリカさん達は男達をお願いできますか?」
「お嬢様、戦う気ですか!?」
「あれだけの巨大蜘蛛よ、重戦士タイプでもない限り前衛一人でどうにかなる相手じゃないわ」
……蜘蛛は火と氷を弱点とする。
「私が魔法で仕留める。レイフレッドはフォローをお願いね。……頼りにしてるから」
「――流石にあれ全部引き受けるのは無理だしね、やむを得まい。だが気を付けろよ、無理はするな」
「大丈夫、魔術には自信があるから」
打ち合わせを終えると、ようやく天狗族の三人が魔馬に跨がっているのが良く見える距離まで近づいていて。
彼らに追い立てられるように蜘蛛が走ってくる。
「じゃ、まずは足並み乱してもらいましょうか」
ふふふふふ、初の魔法での実戦だ。嫌が応にも気分が高揚してくる。
「水よ集え、千の雫よ降り注げ、雨嵐!」
前世のゲリラ豪雨並のどしゃ降りの雨が突如奴らの頭上に降り注ぐ。
見る間に湿る地面。
「土よ、水を受け入れ泥と化せ、泥沼!」
乾いた大地は重たい泥に変わり、奴らの足を止める。
「水よ凍れ!」
そのまま氷で固めてしまえば奴らは動けない。
「水よ集いて氷の矢と成れ、氷撃!」
……無理矢理追われていた蜘蛛には悪いけど。氷の矢を幾本もその身体に突き立てる。
「シリカさん、今のうちに奴らを拘束してください!」
動けなくなった馬を捨てようとしている男達をシリカさんが闇魔法で気絶させ、ひっぺがして蜘蛛から遠ざける。
私は馬達の足元だけ拘束を緩めてから、最後の魔術を放つ。
「爆炎陣!」
蜘蛛の身体を炎か包み舐めるように焼く。
「レイフレッド、とどめを!」
「……このまま放っておいても倒せそうな気もしますが」
レイフレッドの剣が蜘蛛の脳天を貫き。
「……お嬢ちゃん、強いね?」
大人の姿のスコットさんが顔をひきつらせながら笑顔を浮かべる。
「その年で三つも属性魔法使えて、上級魔法まで……。お嬢ちゃん君、うちの魔法騎士団に入ればすぐ中隊長クラスまで出世できるんじゃないかな……?」
「……冒険者として魔物を狩って活躍するのは面白そうですけど、人相手の戦争に参加するのは嫌です。賊討伐までが、自分で許容できるギリギリの範囲なので」
本当は人殺しなんてしなくて済むならやりたくなんかないけど、例えここがゲームの世界でも、日本のように甘っちょろい事を言っていて許される世界じゃないから。
「騎士と傭兵にはなりたくありません」
気絶させられた男を縛り上げていると、また向こうから何か近づいて来る。
「……増援かしら」
「いや、あれは憲兵だろう」
あー、派手に火柱おっ立てたからなぁ……。
面倒な事にならなきゃいいけど。
「貴様ら、一体何事か!」
駆けつけてきたのは槍を持ったケンタウルス。下半身が馬で上半身がヒトの前世では星座にもなっていた種族。
「この三人組にあの蜘蛛をけしかけられたので反撃した。こいつらには昨日冒険者ギルドでも絡まれたてな、逆恨みだろう」
シリカさんが彼らに説明してくれる。
「随分と派手に魔法を使ったようだが、あれは誰の魔法か?」
けど、やっぱり聞かれるよね……。
「はい……私です」
そろそろと手を上げ、素直に申し出る。
「は? ……人間の子供が?」
が、憲兵さん達は納得してくれなかった。
「なら、お見せしましょうか?」
まだ燻っている火の始末のため、先程のものより威力を弱めた雫を降らせる。
「……成る程。まあ神眼石を見てもお前達の話の信憑性は高い。――が、悪いが一度町に戻ってもらうぞ」
色々手続きがあるとかで、結局町にもう一泊することが決まってしまったようだ。
「こ奴らは我らが運ぶ。お前達は各々の馬車で参れ」
蜘蛛の遺骸は放っておいても魔獣が片してくれるそうだ。
私も御者席に戻ろうと振り向いた、その時。
ごそりと、死んだはずの蜘蛛の遺骸が動いた。
「!?」
ごそごそと蜘蛛の膨らんだ尻が微かに上下し――
「――!」
皆に警告を発する前に何かが高速で飛び出し、此方に迫り――
「氷壁!」
詠唱の暇もなく、ただ単語一つで氷の防壁を張った。
ガンッ、と勢い良くぶつかってきたそれが氷にひびを入れて止まった。
「――お嬢様!」
事態に気付いたレイフレッドが剣を構える。
「蜘蛛の……子供?」
象より大きかった大蜘蛛に比べ、カピバラさんサイズの蜘蛛は、氷にめり込んだ身体をどうにかしようと必死にもがいている。
何だか助けてくれと懇願されているようで、気まずい。
あの大蜘蛛はいかにもな蜘蛛フォルムだったけど……この子はまだ可愛いげがある気がしないでも……
――と。
最近ではすっかり慣れたチュートリアルのサインが蜘蛛を示した。
〝テイムしますか?〟
く……、いくら可愛いげがあろうとも相手は蜘蛛――蜘蛛の糸……うう、ええい! イエス!
〝名前をつけて下さい〟
名前……蜘蛛……くも……雲……わたあめ……あ、そうだ!
「――フロス」
私は街を出る前に市場で見つけた食材や素材にほくほくと機嫌良く馬車を操っていたんだけど。
「――お嬢様」
馬車の中で休んで貰っていたレイフレッドが不意に緊張を孕んだ声を出した。
と、ほぼ同時に前の馬車が止まる。
レイフレッドが馬車を降り、シリカさん達も此方へやって来る。
私も御者席から降りて初めて事態を悟る。
御者席からはちょうど死角になっていた後方から、土煙を巻き上げてまで猛スピードで追いかけてくる者達が居る。
まだ人影をはっきり捉えるには遠いが、それと一緒にやって来るものの方はもうはっきり見える。
「き、巨大蜘蛛……。あれ、昨日はあえて見ないふりしたけど、市場にいた魔物よね?」
「うん、おんなじ匂いがするからね。……間違いないよ。一緒に居る連中も覚えがあるよ、ほら昨日ギルドで絡んできた天狗族のチンピラだ」
「さて、どちらか一方ならまだしも面倒なのが来たもんだ」
「……シリカさん、この国で他人の従魔を殺した場合どれくらいの罪になりますか?」
「そりゃ、こっちが一方的に攻撃したなら相応の罪に問われるが、あっちからけしかけてきたならむしろあっちが重罪だ」
……なら。
「シリカさん、私はまだ人を相手に戦う覚悟がありません。私とレイフレッドで蜘蛛を何とかしますので、シリカさん達は男達をお願いできますか?」
「お嬢様、戦う気ですか!?」
「あれだけの巨大蜘蛛よ、重戦士タイプでもない限り前衛一人でどうにかなる相手じゃないわ」
……蜘蛛は火と氷を弱点とする。
「私が魔法で仕留める。レイフレッドはフォローをお願いね。……頼りにしてるから」
「――流石にあれ全部引き受けるのは無理だしね、やむを得まい。だが気を付けろよ、無理はするな」
「大丈夫、魔術には自信があるから」
打ち合わせを終えると、ようやく天狗族の三人が魔馬に跨がっているのが良く見える距離まで近づいていて。
彼らに追い立てられるように蜘蛛が走ってくる。
「じゃ、まずは足並み乱してもらいましょうか」
ふふふふふ、初の魔法での実戦だ。嫌が応にも気分が高揚してくる。
「水よ集え、千の雫よ降り注げ、雨嵐!」
前世のゲリラ豪雨並のどしゃ降りの雨が突如奴らの頭上に降り注ぐ。
見る間に湿る地面。
「土よ、水を受け入れ泥と化せ、泥沼!」
乾いた大地は重たい泥に変わり、奴らの足を止める。
「水よ凍れ!」
そのまま氷で固めてしまえば奴らは動けない。
「水よ集いて氷の矢と成れ、氷撃!」
……無理矢理追われていた蜘蛛には悪いけど。氷の矢を幾本もその身体に突き立てる。
「シリカさん、今のうちに奴らを拘束してください!」
動けなくなった馬を捨てようとしている男達をシリカさんが闇魔法で気絶させ、ひっぺがして蜘蛛から遠ざける。
私は馬達の足元だけ拘束を緩めてから、最後の魔術を放つ。
「爆炎陣!」
蜘蛛の身体を炎か包み舐めるように焼く。
「レイフレッド、とどめを!」
「……このまま放っておいても倒せそうな気もしますが」
レイフレッドの剣が蜘蛛の脳天を貫き。
「……お嬢ちゃん、強いね?」
大人の姿のスコットさんが顔をひきつらせながら笑顔を浮かべる。
「その年で三つも属性魔法使えて、上級魔法まで……。お嬢ちゃん君、うちの魔法騎士団に入ればすぐ中隊長クラスまで出世できるんじゃないかな……?」
「……冒険者として魔物を狩って活躍するのは面白そうですけど、人相手の戦争に参加するのは嫌です。賊討伐までが、自分で許容できるギリギリの範囲なので」
本当は人殺しなんてしなくて済むならやりたくなんかないけど、例えここがゲームの世界でも、日本のように甘っちょろい事を言っていて許される世界じゃないから。
「騎士と傭兵にはなりたくありません」
気絶させられた男を縛り上げていると、また向こうから何か近づいて来る。
「……増援かしら」
「いや、あれは憲兵だろう」
あー、派手に火柱おっ立てたからなぁ……。
面倒な事にならなきゃいいけど。
「貴様ら、一体何事か!」
駆けつけてきたのは槍を持ったケンタウルス。下半身が馬で上半身がヒトの前世では星座にもなっていた種族。
「この三人組にあの蜘蛛をけしかけられたので反撃した。こいつらには昨日冒険者ギルドでも絡まれたてな、逆恨みだろう」
シリカさんが彼らに説明してくれる。
「随分と派手に魔法を使ったようだが、あれは誰の魔法か?」
けど、やっぱり聞かれるよね……。
「はい……私です」
そろそろと手を上げ、素直に申し出る。
「は? ……人間の子供が?」
が、憲兵さん達は納得してくれなかった。
「なら、お見せしましょうか?」
まだ燻っている火の始末のため、先程のものより威力を弱めた雫を降らせる。
「……成る程。まあ神眼石を見てもお前達の話の信憑性は高い。――が、悪いが一度町に戻ってもらうぞ」
色々手続きがあるとかで、結局町にもう一泊することが決まってしまったようだ。
「こ奴らは我らが運ぶ。お前達は各々の馬車で参れ」
蜘蛛の遺骸は放っておいても魔獣が片してくれるそうだ。
私も御者席に戻ろうと振り向いた、その時。
ごそりと、死んだはずの蜘蛛の遺骸が動いた。
「!?」
ごそごそと蜘蛛の膨らんだ尻が微かに上下し――
「――!」
皆に警告を発する前に何かが高速で飛び出し、此方に迫り――
「氷壁!」
詠唱の暇もなく、ただ単語一つで氷の防壁を張った。
ガンッ、と勢い良くぶつかってきたそれが氷にひびを入れて止まった。
「――お嬢様!」
事態に気付いたレイフレッドが剣を構える。
「蜘蛛の……子供?」
象より大きかった大蜘蛛に比べ、カピバラさんサイズの蜘蛛は、氷にめり込んだ身体をどうにかしようと必死にもがいている。
何だか助けてくれと懇願されているようで、気まずい。
あの大蜘蛛はいかにもな蜘蛛フォルムだったけど……この子はまだ可愛いげがある気がしないでも……
――と。
最近ではすっかり慣れたチュートリアルのサインが蜘蛛を示した。
〝テイムしますか?〟
く……、いくら可愛いげがあろうとも相手は蜘蛛――蜘蛛の糸……うう、ええい! イエス!
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「――フロス」
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