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私の従者が可愛すぎる。
雇用契約を結びます。
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「……お前の親、無茶苦茶だろ」
私の部屋のリビングに通されたレイフレッドは、風呂に入れられた様で湯上がりほっこりで常の顔色の悪さが薄れ、尚且つ支給品の制度に着替えさせられている。
襟付シャツと黒のブレザータイプの上着とズボンに臙脂のリボンタイ。
萌えポイント満載の彼は目の保養に最適過ぎて、こうして落ち着いて座っているのが辛すぎる。
今にもその辺の床の上で転げ回りたくて落ち着かない。
「子が規格外なら親も規格外か……」
レイフレッドの方はかなり疲れた様子でぐったりしている。
「まぁ、今日はゆっくりしたいだろうし、話はテンポ良く手短に済ませましょうか」
私はレイフレッドに椅子を勧め、テーブルに書類を並べた。
「字は……読めないわね。私が読み上げるけど、誰か第三者に立ち会って貰った方がいいわね。エルザ、悪いんだけどもう少し付き合ってくれる?」
お茶を淹れてくれた彼女に立ち会いをお願いして雇用契約を読み上げる。
○レイフレッドはカーライル家使用人として、カーライル家当主と雇用契約を結ぶ。
○雇用主たるカーライル家当主はレイフレッドに対し使用人寮の使用許可及び制度等の支給を保証する。
○雇用主たるカーライル家当主はレイフレッドに対する人事権を放棄し、カーライル家長女たるアンリ=カーライルに委ねるものとする。
「と、ここまでが既にお父様との間で交わされた雇用契約内容よ」
「ああ、さっき聞いたから分かってる」
「なら、次ね」
○レイフレッドはアンリ=カーライルの従者としての職務に就くものとする。配置替えについてはレイフレッドからの要望があった場合に改めて雇用契約内容を見直すものとする。
○アンリ=カーライルはレイフレッドに対し〝衣〟と〝食〟を保証するものとする。
「ここまでは事前に決めていたことね。特に〝食〟については、ウチには職人ギルドにあったような食堂はなくて、各自で買うか料理しないといけないから」
まあ、ウチの敷地内にウチが経営するスーパーの本店があるから食料品の買い物に困ることはないしね。
「……あなたが料理出来るなら給料とは別に食費を支給するのだけど、難しそうなら現物支給するわ。衣服については必要に応じて自身で購入、領収書を持って来れば都度支払うわ」
「イモの皮剥きみたいな事なら出来るが、調理は無理だ」
「だったら、朝と夜は私が作る。昼はまかないがあるけど、休みは昼も私が作るから、貴方は手伝いながら料理を覚えなさい。血は私が寝込むレベルの病気か怪我でもしない限りは毎日一回提供するってことでどうかしら」
「……それだけの好条件で文句言うとか……僕は常識知らずじゃないぞ」
「なら、次いくわよ。職務内容について」
○アンリ=カーライルの受ける授業を共に履修する。
○直属の上司は執事セバスチャンとし、彼とメイドを教育役に付ける。
「従者と言っても、私は貴族のお嬢様じゃないから。まずは使用人としての立ち居振舞いを覚えて貰って、ついでにお茶の淹れ方でも教えて貰いなさい」
むしろ、それよりも。
「剣の稽古が趣味と言っていたし、取り敢えず剣術と体術の先生をお父様にお願いしたの。来週から私と一緒に稽古に参加。ちなみに明日からは教養や魔術の授業もあるから頑張って」
「……ずいぶんと至れり尽くせりだな」
「望まない未来を打ち破るには、力は少しでも多く欲しい。そう思うのが当然でしょ」
高い高いハードルを越えるのに、一人だけで頑張るのは疲れる。
諦める気はないけど、同じ様に頑張る人が側に居た方がより頑張れるから。
「従者として、護衛として、友人として、あなたが必要なのよ」
その為の環境を整えるくらいは当たり前。
「分かった。その書類にサインすれば良いのか? 字は書けないぞ」
「拇印で構わないわ」
これで全ての手続きが終わった。
「改めてこれからよろしく」
私は彼に手を差し出した。
「ああ」
レイフレッドは微妙に躊躇いながら私の手を取り握り、握手を交わす。
「それじゃ、今日はもう好きにして良いわ。今日の夕飯はシェフに預けてあるから受け取ってから寮に戻って」
ふふふ。服や雑貨については抜かったけど、食事についてはちゃ~んと考えていたんだよ!
ランチの後でシェフに頼んで場所と道具だけ借りて料理したよ。
幼児でも無理無く作れるポトフ(材料切って煮込むだけ)をね!
鍋一杯に作ったから後でシチューやカレーにリメイク可能。
シチューにリメイクすればオムライスのソースにしたりとアレンジも出来るししばらくはこのローテーションで凌ぐつもり。
エルザとレイフレッドが退出した部屋には当然私一人が残るわけで。
「んじゃ、放置してたスキルの確認するか……」
私は一人寝室にこもり、ステータスノートを開いた。
スキル一覧には――
うん、これまでと変わらず。
「クリエイト」
「初級魔術(光・闇)」
たった三行。
一方のスキル詳細には――
「空間魔法 Lv.2」
・アイテムボックス Lv.1
・空間認識 Lv.1
「スキルツリー解放 Lv.1」
なんて項目が増えてた。
アイテムボックスキター!!
うん、確認したときに叫びたかったけど、タイミング的に逃しちゃったからね、今叫んどく。
試しに愛用の万年筆を入れてみる。
説明書にある通り、アイテムボックスに入れるつもりでなにもない宙空に押し込むと、僅かに空間が歪みペンが消えた。
代わりにステータスノートのタブに「アイテムボックス」の項目が現れた。
タブを切り替えると、リストが現れ、万年筆の表記されていた。
ちなみに出すときはこのリストから選ぶか、出したいものを明確に思い浮かべて宙空に手を突っ込めばいいらしい。
空間認識というのは実感としてはよく分からないけど、魔法を使う場合などの座標指定に役立つスキルの様だ。
アイテムボックスは希少とまでは言わないが、人気がある割りに取得条件が曖昧で、運良くゲットできたら冒険者や商人に引っ張りだこになる程度にはレアなスキル。
だけど、次に確認したスキルツリー解放のチートぶりに比べればどうという事はない。
スキルツリー解放の詳細を確認すると、また新しいタブが現れた。
「スキルツリー」の言葉通り、まるで木々の枝葉のように幾重にも分岐したチャート。
スキル名とスキル名の間を結ぶ線が、明らかに下位スキルと上位スキルを通り、その幾つかのスキルが交わり統合スキルとなる様を示している。
既にスキル一覧にあるスキルや「クリエイト」に含まれるスキルには光が灯っている。
まだ会得していないスキルの横にはそれぞれ数字が添えられている。
ページの右端にある別枠にも数字が表記されている。
説明によれば別枠の中の数字がスキルポイントで、スキル横のポイント数を消費することで新たなスキルを会得出来るらしい。
上位スキルを得るには下位スキルをマスターする必要があったり、統合スキルを得るには条件下のスキルの会得とマスターが必要なんだけど……。
ちなみにスキルポイントはスキルポイントに依らずにスキルゲットした時やスキルレベルを上げると増えるらしい。
……どうやら私はまたしてもトンデモスキルをゲットしてしまったらしい。
私の部屋のリビングに通されたレイフレッドは、風呂に入れられた様で湯上がりほっこりで常の顔色の悪さが薄れ、尚且つ支給品の制度に着替えさせられている。
襟付シャツと黒のブレザータイプの上着とズボンに臙脂のリボンタイ。
萌えポイント満載の彼は目の保養に最適過ぎて、こうして落ち着いて座っているのが辛すぎる。
今にもその辺の床の上で転げ回りたくて落ち着かない。
「子が規格外なら親も規格外か……」
レイフレッドの方はかなり疲れた様子でぐったりしている。
「まぁ、今日はゆっくりしたいだろうし、話はテンポ良く手短に済ませましょうか」
私はレイフレッドに椅子を勧め、テーブルに書類を並べた。
「字は……読めないわね。私が読み上げるけど、誰か第三者に立ち会って貰った方がいいわね。エルザ、悪いんだけどもう少し付き合ってくれる?」
お茶を淹れてくれた彼女に立ち会いをお願いして雇用契約を読み上げる。
○レイフレッドはカーライル家使用人として、カーライル家当主と雇用契約を結ぶ。
○雇用主たるカーライル家当主はレイフレッドに対し使用人寮の使用許可及び制度等の支給を保証する。
○雇用主たるカーライル家当主はレイフレッドに対する人事権を放棄し、カーライル家長女たるアンリ=カーライルに委ねるものとする。
「と、ここまでが既にお父様との間で交わされた雇用契約内容よ」
「ああ、さっき聞いたから分かってる」
「なら、次ね」
○レイフレッドはアンリ=カーライルの従者としての職務に就くものとする。配置替えについてはレイフレッドからの要望があった場合に改めて雇用契約内容を見直すものとする。
○アンリ=カーライルはレイフレッドに対し〝衣〟と〝食〟を保証するものとする。
「ここまでは事前に決めていたことね。特に〝食〟については、ウチには職人ギルドにあったような食堂はなくて、各自で買うか料理しないといけないから」
まあ、ウチの敷地内にウチが経営するスーパーの本店があるから食料品の買い物に困ることはないしね。
「……あなたが料理出来るなら給料とは別に食費を支給するのだけど、難しそうなら現物支給するわ。衣服については必要に応じて自身で購入、領収書を持って来れば都度支払うわ」
「イモの皮剥きみたいな事なら出来るが、調理は無理だ」
「だったら、朝と夜は私が作る。昼はまかないがあるけど、休みは昼も私が作るから、貴方は手伝いながら料理を覚えなさい。血は私が寝込むレベルの病気か怪我でもしない限りは毎日一回提供するってことでどうかしら」
「……それだけの好条件で文句言うとか……僕は常識知らずじゃないぞ」
「なら、次いくわよ。職務内容について」
○アンリ=カーライルの受ける授業を共に履修する。
○直属の上司は執事セバスチャンとし、彼とメイドを教育役に付ける。
「従者と言っても、私は貴族のお嬢様じゃないから。まずは使用人としての立ち居振舞いを覚えて貰って、ついでにお茶の淹れ方でも教えて貰いなさい」
むしろ、それよりも。
「剣の稽古が趣味と言っていたし、取り敢えず剣術と体術の先生をお父様にお願いしたの。来週から私と一緒に稽古に参加。ちなみに明日からは教養や魔術の授業もあるから頑張って」
「……ずいぶんと至れり尽くせりだな」
「望まない未来を打ち破るには、力は少しでも多く欲しい。そう思うのが当然でしょ」
高い高いハードルを越えるのに、一人だけで頑張るのは疲れる。
諦める気はないけど、同じ様に頑張る人が側に居た方がより頑張れるから。
「従者として、護衛として、友人として、あなたが必要なのよ」
その為の環境を整えるくらいは当たり前。
「分かった。その書類にサインすれば良いのか? 字は書けないぞ」
「拇印で構わないわ」
これで全ての手続きが終わった。
「改めてこれからよろしく」
私は彼に手を差し出した。
「ああ」
レイフレッドは微妙に躊躇いながら私の手を取り握り、握手を交わす。
「それじゃ、今日はもう好きにして良いわ。今日の夕飯はシェフに預けてあるから受け取ってから寮に戻って」
ふふふ。服や雑貨については抜かったけど、食事についてはちゃ~んと考えていたんだよ!
ランチの後でシェフに頼んで場所と道具だけ借りて料理したよ。
幼児でも無理無く作れるポトフ(材料切って煮込むだけ)をね!
鍋一杯に作ったから後でシチューやカレーにリメイク可能。
シチューにリメイクすればオムライスのソースにしたりとアレンジも出来るししばらくはこのローテーションで凌ぐつもり。
エルザとレイフレッドが退出した部屋には当然私一人が残るわけで。
「んじゃ、放置してたスキルの確認するか……」
私は一人寝室にこもり、ステータスノートを開いた。
スキル一覧には――
うん、これまでと変わらず。
「クリエイト」
「初級魔術(光・闇)」
たった三行。
一方のスキル詳細には――
「空間魔法 Lv.2」
・アイテムボックス Lv.1
・空間認識 Lv.1
「スキルツリー解放 Lv.1」
なんて項目が増えてた。
アイテムボックスキター!!
うん、確認したときに叫びたかったけど、タイミング的に逃しちゃったからね、今叫んどく。
試しに愛用の万年筆を入れてみる。
説明書にある通り、アイテムボックスに入れるつもりでなにもない宙空に押し込むと、僅かに空間が歪みペンが消えた。
代わりにステータスノートのタブに「アイテムボックス」の項目が現れた。
タブを切り替えると、リストが現れ、万年筆の表記されていた。
ちなみに出すときはこのリストから選ぶか、出したいものを明確に思い浮かべて宙空に手を突っ込めばいいらしい。
空間認識というのは実感としてはよく分からないけど、魔法を使う場合などの座標指定に役立つスキルの様だ。
アイテムボックスは希少とまでは言わないが、人気がある割りに取得条件が曖昧で、運良くゲットできたら冒険者や商人に引っ張りだこになる程度にはレアなスキル。
だけど、次に確認したスキルツリー解放のチートぶりに比べればどうという事はない。
スキルツリー解放の詳細を確認すると、また新しいタブが現れた。
「スキルツリー」の言葉通り、まるで木々の枝葉のように幾重にも分岐したチャート。
スキル名とスキル名の間を結ぶ線が、明らかに下位スキルと上位スキルを通り、その幾つかのスキルが交わり統合スキルとなる様を示している。
既にスキル一覧にあるスキルや「クリエイト」に含まれるスキルには光が灯っている。
まだ会得していないスキルの横にはそれぞれ数字が添えられている。
ページの右端にある別枠にも数字が表記されている。
説明によれば別枠の中の数字がスキルポイントで、スキル横のポイント数を消費することで新たなスキルを会得出来るらしい。
上位スキルを得るには下位スキルをマスターする必要があったり、統合スキルを得るには条件下のスキルの会得とマスターが必要なんだけど……。
ちなみにスキルポイントはスキルポイントに依らずにスキルゲットした時やスキルレベルを上げると増えるらしい。
……どうやら私はまたしてもトンデモスキルをゲットしてしまったらしい。
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