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第六章
委員会の初会合
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「それでは84年度第一回目の会合を始めます」
はい。私レーネは本日図書館に来ております。
流石貴族の学校、図書館だけで建物一つ使っております。対象ロマン風なちょっと和風混じりの洋館、お洒落で素敵な建物の中、本棚には沢山の本が並び、自習室や閲覧室も充実しております。
てか、ここの自習室、完全個室なんですね!
これが、無料で使えるなんて、貴族の学校、スゲー。
どうでも良い授業に出るよりここで自習してる方が余程為になりそうな……。
ま、無理な話だけど。
で、どうしてここに居るかと言うと、だ。
「まずは役員決めと、当番の日を決めていきたいと思います」
はい。今日は委員会の初会合で集まっております。
各クラスから選ばれた各々一名ずつの委員。
委員長一名、副委員長二名、会計二名、書記二名。
委員長と副委員長一名は三年生から、副委員長、会計、書記一名は二年生から、会計と書記一名は一年生から。
既に上級生の役員は委員長以外は去年からの繰り上げで決定しているらしい。
これから一年、上級生から仕事を教わり、その内容を来年下級生に教え、そうして仕事内容を引き継いでいくのが伝統らしい。
「では、委員長と副委員長、会計、書記に立候補したい方は?」
さて。日本ではこういう決め事はなかなか決まらないのがデフォルトだった。私は……どうするかなぁ。
決闘騒ぎで残念な事になった私のイメージを少しでも払拭したいなら、何かしら功績は必要だろう。
ルーベンス嬢との約束もあるしね……トホホ……。
では、会計か書記か。
取り敢えず手を挙げておく。
結果、会計に就任する事が決まった。
そして、図書館管理の当番を決める。
専任の司書は居るから、あくまでその補助だけど、主に貸し出し受付と書籍の整理が職務となる。
昼休み及び委員会もクラブも終わった放課後から下校時間が私達の仕事の時間。三人一組でこの人数。大体週一で回ってくる。
私は月曜日担当に決まった。
「まぁ、テスト前以外は基本暇だから、好きに読書していて良いよ」
と先輩がのほほんと仰る緩い委員会ですが。
図書館の雰囲気は気に入ったし、日参するのは決まりかな。
「そう言う訳で、月曜日は帰りが遅くなるからよろしくね」
「……かしこまりました、お嬢様。……しかし、例の騒ぎは終わりましたのに、まだ続けなさるのですか?」
私に剣を教えながら、影執事は困った顔をする。
「一応お仕置きはされたみたいだけど、いつまた“次”があるか分からないし、出来て困る事はないでしよ?」
「いえ、剣が使えるご令嬢なんていらっしゃいませんよ!」
「けど、私には必要なのよ!」
「お嬢様の日常はどこへ向かうんでしょうねぇ……」
その様子をグレストが呆れた顔で見下ろしていたと、後でメイドに聞かされるハメになる。
この時は知るよしもなかったが。
はい。私レーネは本日図書館に来ております。
流石貴族の学校、図書館だけで建物一つ使っております。対象ロマン風なちょっと和風混じりの洋館、お洒落で素敵な建物の中、本棚には沢山の本が並び、自習室や閲覧室も充実しております。
てか、ここの自習室、完全個室なんですね!
これが、無料で使えるなんて、貴族の学校、スゲー。
どうでも良い授業に出るよりここで自習してる方が余程為になりそうな……。
ま、無理な話だけど。
で、どうしてここに居るかと言うと、だ。
「まずは役員決めと、当番の日を決めていきたいと思います」
はい。今日は委員会の初会合で集まっております。
各クラスから選ばれた各々一名ずつの委員。
委員長一名、副委員長二名、会計二名、書記二名。
委員長と副委員長一名は三年生から、副委員長、会計、書記一名は二年生から、会計と書記一名は一年生から。
既に上級生の役員は委員長以外は去年からの繰り上げで決定しているらしい。
これから一年、上級生から仕事を教わり、その内容を来年下級生に教え、そうして仕事内容を引き継いでいくのが伝統らしい。
「では、委員長と副委員長、会計、書記に立候補したい方は?」
さて。日本ではこういう決め事はなかなか決まらないのがデフォルトだった。私は……どうするかなぁ。
決闘騒ぎで残念な事になった私のイメージを少しでも払拭したいなら、何かしら功績は必要だろう。
ルーベンス嬢との約束もあるしね……トホホ……。
では、会計か書記か。
取り敢えず手を挙げておく。
結果、会計に就任する事が決まった。
そして、図書館管理の当番を決める。
専任の司書は居るから、あくまでその補助だけど、主に貸し出し受付と書籍の整理が職務となる。
昼休み及び委員会もクラブも終わった放課後から下校時間が私達の仕事の時間。三人一組でこの人数。大体週一で回ってくる。
私は月曜日担当に決まった。
「まぁ、テスト前以外は基本暇だから、好きに読書していて良いよ」
と先輩がのほほんと仰る緩い委員会ですが。
図書館の雰囲気は気に入ったし、日参するのは決まりかな。
「そう言う訳で、月曜日は帰りが遅くなるからよろしくね」
「……かしこまりました、お嬢様。……しかし、例の騒ぎは終わりましたのに、まだ続けなさるのですか?」
私に剣を教えながら、影執事は困った顔をする。
「一応お仕置きはされたみたいだけど、いつまた“次”があるか分からないし、出来て困る事はないでしよ?」
「いえ、剣が使えるご令嬢なんていらっしゃいませんよ!」
「けど、私には必要なのよ!」
「お嬢様の日常はどこへ向かうんでしょうねぇ……」
その様子をグレストが呆れた顔で見下ろしていたと、後でメイドに聞かされるハメになる。
この時は知るよしもなかったが。
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