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第二章
海水浴!
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ばあやが、いつもの様に窓を開ける。
ジメッとした潮風が、汗ばんだ体を撫でていく。
タオルケットをかけただけでも暑い気のする季節に、湿っぽい風はあまり気持ち良くはない。
「うー、ウンディーネ、シルフィード、クーラーよろしく」
契約精霊に願えば、湿っぽい風が涼やかな風に変わる。……この世界にクーラーなんて便利な機械は無い。だけど前世にその存在を知ってしまっている私に、黙って暑いままただ我慢するなんて出来なかった。
故に編み出したこの魔法。
「……お嬢様、精霊魔法の練習と言い訳は伺いましたけれど、やはりこの様に我欲の為に尊い精霊様の魔法を常用するのはいかがなものかと」
ばあやは良い顔をしないけど。
「精霊魔法ったって、魔法を使うには私の魔力だって消費してるんだもの。このくらい良いじゃない」
フルーツミックスジュースを飲み干し、着替えて今日も外へ出る。
「暑いし、海で泳ごうか」
精霊の浜には私以外入れないけど、島には他にも海水浴を楽しめる砂浜が幾つもある。
沖には美味しいお魚が一杯いるけど、浜近くには色とりどりの、けど美味しくない魚が多く泳いでいる。
……川魚より海の魚派の私だけど、島で釣りをするなら断然海釣りより川釣りの方をお薦めするのはそれが理由。
だけど泳ぐなら川より断然海だ。
まるで沖縄の海のような、美しく棲んだ青い海。
綺麗な魚。……珊瑚礁はないけど、いそぎんちゃくは見てる分には色も形もユニークで面白い。……触ると毒で大変な事になるけど。致死毒じゃないけど、痺れたりした場合……海だからね。そのまま潮に流されて土左衛門……という事態も十分あり得るのだ。
その辺、地元民は皆よく分かってるけど、お客様なノアに説明しながら歩き、子供で賑わう浜辺へとやって来た。
ん? 水着? 勿論お子様水着ですとも。
こんなつるぺた幼女に何を期待しておいでで?
……取り敢えず、この島にロリコン属性持ちは居ないと信じております。
てか、この島で私に各種意味合い含め手を出せばどうなるか。皆分かってるからね。
精霊様々、です。
綺麗なお顔の王子様もまだまだお子ちゃま体型だ。
「おーい!」
おっと、今日が休日だったアクアも海水浴を選択した様で、沖で手を降って私達を呼んだ。……王子は日焼けしにくい体質なのか白いままだけど、アクアは典型的な夏休み中のガキ大将らしく真っ暗に日焼けしていた。
流石漁師の息子、この歳で浮き輪なしにひょいひょい立ち泳ぎしている。……勿論この島にプールなんて物は存在しない。
泳ぎたきゃ徒歩圏内にいくらでも海岸も川原もあるんだから。
「さぁ、泳ごうか!」
私は王子の手を引いて、打ち寄せる波に突進を開始した。
ジメッとした潮風が、汗ばんだ体を撫でていく。
タオルケットをかけただけでも暑い気のする季節に、湿っぽい風はあまり気持ち良くはない。
「うー、ウンディーネ、シルフィード、クーラーよろしく」
契約精霊に願えば、湿っぽい風が涼やかな風に変わる。……この世界にクーラーなんて便利な機械は無い。だけど前世にその存在を知ってしまっている私に、黙って暑いままただ我慢するなんて出来なかった。
故に編み出したこの魔法。
「……お嬢様、精霊魔法の練習と言い訳は伺いましたけれど、やはりこの様に我欲の為に尊い精霊様の魔法を常用するのはいかがなものかと」
ばあやは良い顔をしないけど。
「精霊魔法ったって、魔法を使うには私の魔力だって消費してるんだもの。このくらい良いじゃない」
フルーツミックスジュースを飲み干し、着替えて今日も外へ出る。
「暑いし、海で泳ごうか」
精霊の浜には私以外入れないけど、島には他にも海水浴を楽しめる砂浜が幾つもある。
沖には美味しいお魚が一杯いるけど、浜近くには色とりどりの、けど美味しくない魚が多く泳いでいる。
……川魚より海の魚派の私だけど、島で釣りをするなら断然海釣りより川釣りの方をお薦めするのはそれが理由。
だけど泳ぐなら川より断然海だ。
まるで沖縄の海のような、美しく棲んだ青い海。
綺麗な魚。……珊瑚礁はないけど、いそぎんちゃくは見てる分には色も形もユニークで面白い。……触ると毒で大変な事になるけど。致死毒じゃないけど、痺れたりした場合……海だからね。そのまま潮に流されて土左衛門……という事態も十分あり得るのだ。
その辺、地元民は皆よく分かってるけど、お客様なノアに説明しながら歩き、子供で賑わう浜辺へとやって来た。
ん? 水着? 勿論お子様水着ですとも。
こんなつるぺた幼女に何を期待しておいでで?
……取り敢えず、この島にロリコン属性持ちは居ないと信じております。
てか、この島で私に各種意味合い含め手を出せばどうなるか。皆分かってるからね。
精霊様々、です。
綺麗なお顔の王子様もまだまだお子ちゃま体型だ。
「おーい!」
おっと、今日が休日だったアクアも海水浴を選択した様で、沖で手を降って私達を呼んだ。……王子は日焼けしにくい体質なのか白いままだけど、アクアは典型的な夏休み中のガキ大将らしく真っ暗に日焼けしていた。
流石漁師の息子、この歳で浮き輪なしにひょいひょい立ち泳ぎしている。……勿論この島にプールなんて物は存在しない。
泳ぎたきゃ徒歩圏内にいくらでも海岸も川原もあるんだから。
「さぁ、泳ごうか!」
私は王子の手を引いて、打ち寄せる波に突進を開始した。
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