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第三話
3−4 夢のような時間
しおりを挟む「陽一郎くん、乳首気持ちいい……?」
「あ……♡」
今までの友渕とは違う雰囲気を感じ取ったのか、陽一郎は言葉を詰まらせる。
その表情は、嫌がっているようには思えない。気を良くした友渕は、そのまま人差し指で両方の乳首を弾くように動かす。
「ぉあ゛っ♡と、友渕さん……!♡♡んんっ♡♡」
指で弾くたびに、コリコリと固さを増す陽一郎の乳首。
気持ちがいいことを物語るように、陽一郎の陰茎もジーパンを押し上げるように勃起している。
──陽一郎くん、乳首ピンピンされて気持ちよくなってくれてる……!
「友渕さん、待って!」
「へ!?」
気を良くして、さらに気持ちよくさせようとした時。陽一郎に力強く手を握られ、友渕はビクリと身体を震わせ、動きを止める。
「俺ばっかり気持ちよくなるのは嫌です。俺も友渕さんを気持ちよくさせたいんです」
「よ、陽一郎くん!?」
チノパンと下着をまとめて下げられ、ぶるんっと勢いよく露わになった友渕の陰茎。小柄な体躯に見合わず、それなりの大きさがあるそれに、陽一郎の視線が釘付けになる。
「友渕さんのちんぽ、かっこいい……♡」
「ひょえ!!?」
うっとりと蕩けた表情を浮かべながら、そんな言葉を溢す陽一郎に、友渕は頭が沸騰しそうになる。
「あ……すみません、つい……」
「ううん!! あ、ありがとう」
すまなそうに眉を下げる陽一郎に、友渕は混乱と歓喜で感情がごちゃ混ぜになりながらも、勢いよく首を横に振る。
「……こんなのとか、好きだったりしますか?」
ベッドに腰掛けた陽一郎は、自分の胸筋を両手で持ち上げ、友渕の勃起した陰茎を谷間に挟み込んだ。
むっちりとした肉感のある胸筋に、自身の欲望の塊とも言える部分が包まれ、まさに天にも昇る心地である。
──こ、これはまさしくパイズリ!! え、待て待て夢か、夢なのか!?
「はは、夢じゃないですよ。こういうのも好きなんですね、良かった」
「声に出てた……?」
「はい、バッチリ聞いちゃいました」
「ひょわぁああ……!」
自身の陰茎を挟みながら、ニコリと微笑みかけてくる陽一郎に、友渕が暴発して射精しなかったことは奇跡的だ。
「ん……、ぬるぬるしてきた」
友渕の勃起した陰茎からは、だらだらと先走りが溢れ出している。それが陽一郎の胸筋の谷間を濡らし、滑りを良くしていく。
ぬちぬちと音を立てながら、豊満な胸筋に擦られ、友渕は腰が抜けそうになるほどに気持ちよくなってしまう。
「ふあああ♡♡ これヤバい……!!」
「イッちゃいそうですか?」
「ううゔ~~! イッたら、この夢のような時間が終わってしまう……!!」
「我慢は身体に良くないですよ?」
鼻息荒く、目を血走らせ、イかないように耐えている友渕の姿は滑稽だ。だが陽一郎は、それも楽しいと思っているのか、笑みを深めている。
「友渕さん、たくさん出してください♡」
陽一郎が煽るように、谷間からはみ出している亀頭をペロリと舐めた。それは例の動画でディルドを舐めるフリをしていた時の比ではない、艶かしい光景で。
「っっ……!!♡♡ 無理……イく……!!!」
「わ……!♡♡」
びゅるるっと勢いよく射精してしまった友渕。ほぼ毎日陽一郎をオカズに自慰をしているというのに、その勢いは衰えを知らない。
──はっ! 陽一郎くんのほくろに、俺の精液が……!!!
陽一郎のチャームポイントである首筋の三つのほくろを、自身の精液で白く汚しているという事実に、友渕は興奮を抑えきれない。
「おわあああ」
「ん、濃いなぁ……♡」
「……っっ!!???」
首筋についた精液を指で拭い、舌で舐めとる陽一郎の行動も相まって、友渕の欲はあっさりと復活してしまう。
「友渕さんのちんぽ、まだまだ元気そうだ」
「あああ……本当もう……!」
大好きな陽一郎の前で勃起が収まらないということに、友渕は罪悪感と羞恥で顔を手で覆ってしまう。
「俺は嬉しいですよ。友渕さんに気持ちよくなってほしいって思ってますから」
「陽一郎くんは天使かな?」
「ははは、こんなガタイいいやつに天使って。やっぱり面白いな、友渕さんは」
陽一郎の器の大きさに、友渕は思わず真顔で呟いてしまう。それすらも『面白い』と受け入れてくれる陽一郎が愛おしい。
立ち上がった陽一郎は、穿いているジーパンとボクサーパンツを脱ぐ。例の動画では隠されていた、陽一郎の陰茎が晒された。
それはまさに、男らしく逞しい太さと長さを誇っている。しかしそれを使うことなく、後孔を自分で慰めて開発しているのだと思うと、友渕の欲はさらに煽られる。
「ひょわああああ~~!!!」
「友渕さんも、ベッドに上がってください」
奇声を上げる友渕をよそに、陽一郎はベッドの上で四つん這いになる。鍛え上げられた広い背中や、引き締まった尻、逞しい太ももなどが視界に広がり、友渕は思わずその場で拝んでしまう。
例の動画で目に焼き付けた、後孔の縁の陰毛もそのままである。
──陽一郎くん、えっっろい……!!! あの動画以上にエッチなところを見られるなんて思わなかった!! がっしりした背中に脇腹のライン、太ももが張ってて最高すぎる!! ドスケベすぎるケツ毛もそのままだし、ヤバい、見てるだけでイきそう。
そんなことを思いつつ動きがない友渕に、恐る恐るといった様子で陽一郎が振り返る。
「友渕さん……? え、拝んでる!? いや、そんな大層なものじゃないと思いますけど……」
「陽一郎くんのこんなえっろい姿を生で見ることができて感動してるし、本当感謝せずにはいられないよ。俺生きててよかった……!!」
「っ……♡」
この状況への感動と感謝を、友渕は手を合わせたまま淀みなく熱く語る。だが陽一郎も満更ではないのか、笑みを隠せないようだ。
「陽一郎くん、素股させてほしい」
「友渕さんにそうしてほしいって、思ってました」
「あぁああ~~♡陽一郎くん……っ!♡」
友渕は陽一郎の脇腹を掴み、逞しい太ももの間に、先走りと精液で濡れた陰茎を突き立てる。
「んぅう♡♡と、友渕さん♡♡」
「うあ……っ、これやっば……!♡」
胸筋に包み込まれた時に比べ、がっしりとした筋肉の張りも感じられ、気を抜けばすぐにでも達してしまうだろう。
「はぁ♡はぁっ♡陽一郎くん♡♡陽一郎くん♡♡♡」
「んあっっ♡♡♡気持ちいい♡♡」
くちゅっ、ぬちゅっとした水音や、肌と肌がぶつかる音は、まるで本当に身体を繋げているかのようだ。
陽一郎とセックスをしたら、という妄想に基づいたイメージトレーニングだけは何度もしてきた。その成果を発揮する時が今だ。
「んんっ♡♡友渕さんのちんぽが、俺のちんぽと擦れてる……♡♡」
「うあ~~!! 陽一郎くんかわいい、かわいすぎる!!」
「ああっ♡友渕さん……っ♡♡」
陽一郎の反応の良さに感情が昂った友渕は、広い背中に抱きつく。しっとりとした肌が合わさる感触に、鼓動が高鳴る。
「陽一郎くん、一緒にイって?♡♡」
「んゔ♡♡♡やっべぇ♡♡♡今、ちんぽシゴかれたらイく……!!♡♡」
友渕は、陽一郎のギンギンに勃起した陰茎を掴み、腰を振りながら無我夢中で扱き上げる。ぬちぬちとした水音が重なり、絶頂が近づく。
陽一郎は快感に呑まれ、言葉を取り繕うこともできない様子だ。余裕が無くなるくらい、気持ちよくさせられていることが嬉しい。
「陽一郎くん、お尻にかけさせて……!!」
「んん゛っ♡♡♡いぐっ♡♡♡っっ~~~~!!♡♡♡」
びゅるるっと勢いよく出された友渕の精液は、陽一郎の尻や太ももを白く汚す。その一部は陰毛に縁取られた後孔を汚し、疼くように縁がヒクつく。
友渕は激しく息を荒らげながら、その光景を目に焼き付けた。
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