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1.思っていたのと違うんだが!?

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『この街の裏路地には、おっぱい好きにはたまらない風俗店があるらしい』
 ある日友人から聞いた話を元に、俺はその店へとやってきた。
 友人たちの間で無類のおっぱい好きとして有名な俺に、『いいところがあるらしい』と言われて紹介されたのが例の店だ。

 ──おっぱいでっかい可愛い子がいるといいなぁ~~。できればドスケベだとなお良し。

 期待に胸を膨らませて入店し、可愛い感じの名前の子を指名して、基本料金の前払いをしたまでは良かった……のだが。



「本日担当をする『ミル』です。よろしく」
「……!!?」

 俺より二十センチ以上は高い身長、腰に手を当てどっしりとした姿で話しかけてきた目の前の人物。
 整えられた短髪、精悍な顔つきや低音ボイス、健康的に日に焼けた肌に、ムキムキに鍛えられた筋肉……どこからどう見てもガタイが良すぎるガチムチ男性である。
 それに着ている物がおかしい。あのほっそいビキニみたいなものは何だ!?下なんてポロリ寸前じゃねえか!
 まさかこんな感じの人が出てくるとは思わなかったぞ!?
 予想外の展開で唖然としている俺に、ミルと名乗る男は少し困ったように眉を下げて話しかけてきた。

「お客さん、ここがゲイ専門の雄っぱい風俗だって知らずに来たのか?」
「……はい、そうです。ダチに『おっぱい好きにはたまらない店がある』って聞いてきたんです」
「あー、『おっぱい』違いってやつか。たまーにいるんだよな、そういう客」
「……そうなんすね」

 俺と同じような奴が他にもいるらしいことに、なんとも言えない気持ちになる。

「悪いんだが、店の決まりで料金払っちまったあとは返金ができないんだ。『そういうこと』はしなくていいから、世間話だけでもしていかないか? 愚痴でもなんでも聞いてやるぜ?」

 客と呼べるかも分からない俺に対して、ニカっと効果音がつきそうなくらい良い笑顔を見せてくれるミルさん。
 その笑顔に俺の心は妙にザワついた。



 指定された部屋に入ってみると、でっかいベッドが置かれているだけの簡素な部屋だった。
 ミルさんから他愛無い世間話などの話題を振ってもらえて、最初の気まずい空気はなんとかなった。
 ふと『愚痴でもなんでも聞いてやる』というミルさんの言葉を思い出し、自分のコンプレックスについて相談してみることにした。なんとなく、ミルさんなら笑わずに受け止めてくれるのではないかと思ってしまう。

「俺、チビなくせにちんこだけはデカいってバカにされるんすよね」
「そうなのか? まあ、ちんぽに関しちゃ悩んでる人も多いって聞くしな」
「少し前まで付き合ってた彼女にも『デカすぎ、痛いからえっちしたくない』って振られるし……」
「そりゃ辛いな。どれ、見せてみろ」
「ええ!?」
「お前さん、ここが風俗店だって忘れたか?俺が触ったら、案外新しい扉開いちゃうかもしれねぇだろ?」

 冗談めかして笑うミルさんに、どこかで変わりたいと思って相談したのかもしれないと思い、俺は意を決して穿いているズボンを下着ごと下ろしてベッドに寝転がった。

「……ッ!」

 俺のちんこを見たミルさんは、目を釘付けにして息を飲む。
 その反応に、やっぱり俺のモノは身体に似合わずデカすぎるのかと気持ちが沈む。

「す、すまん……思ってた以上にデカくて、これをブチ込まれたらどんだけ気持ちいいか……なんて考えちまった」
「へ……?」
「なあ、扱いてもいいか?」
「勃つか分からないですけど、それでもいいなら……」
「よっしゃ」


 ミルさんはそう言うと、仰向けになっている俺を跨ぐように体勢を変えて、ローションが入ったボトルを手に取る。
 俺は女の子が好きだ。ゲイではない。ミルさんに扱かれてもきっと勃つはずが……

「んんん゛っっ!?」
「ローションたっぷりつけて、こうやって雄っぱいでズリズリされると気持ちよくないか?」

 くったりと萎えていた俺のちんこが、ミルさん自身の手で寄せられた雄っぱいの谷間に挟まれている。
 するとどうだ。勃つわけないと思っていたちんこが嘘のように、あっという間にビキビキに勃起してしまった。

「ぱ、ぱいずり……!?」
「こんぐらい筋肉ありゃ、男でもパイズリできるんだぜ?なんだ、ガッチガチに勃起できてるじゃねぇか」
「あ、ああっ……!」

 セックスの時に一番やってほしい行為ランキング断トツのトップであるパイズリ。
 俺のちんこがデカすぎる&歴代彼女に断られ続けて実現できなかったパイズリが、今現実のものに!!

「ミルさん、気持ちいいっす! ミルさんの雄っぱいに包まれて、んああ、イく! イっちゃいます……!」
「お、元気だなぁ。いいぞ、いっぱい出しな」

 腰が浮きそうなくらいの快感に、ビクビクとちんこを震わせながら、あっという間にイッてしまった。
 勢いよく放たれた精液が、俺の腹やミルさんの雄っぱいにたっぷりとぶち撒けられている。
 ローションのテカりと合わさって、エロい以外の感想が出てこない。

「はぁっ、ああっ……!」
「気持ちよかったか?」
「は、はいぃ……」
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