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戦闘準備
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ショッピングモールの屋上では戦利品の選別をしていた。
「じゃっじゃじゃーん。バック。」
「それ必要だよね~私はマチェットナイフ。」
「おおー護身用にいいよね~一家に一台マチェットナイフってね」
漫才か?っと言いたくなるような女子の紹介を聞きながら荒木俊介と犬飼要はため息を吐き出した。
「どうでもいいがさっさと装備をしようぜ?」
「分かってるって。」
「わかってねーだろ?」
内田沙耶香の返事に荒木俊介はつい、反論してしまう。
「大丈夫なの。沙耶香ちゃん、ちゃんと考えてる」
横から奥田澪の指摘が入ってやっと気付いた。
犬飼要は奥田澪と共に回っていたので気づいていたが、荒木俊介は内田沙耶香の行動をしっかりと見ていなかったので気づけなかったのである。
いや、いつもおふざけでやっていたので呆れて手元を見ていなかったのである。
「俊介、ここは二人に任せとけ」
「そうみたいだな」
そうなのだ、ここで地べたに置かれている武器にはちゃんとスコープや弾薬、グリップがつけられているのだ。
見つけたときはこんなのなかったはずだがいつの間にか付いている。
ということはどれがどのグリップに合うのかとかを判断しながらつけていたということになる。
「スコープってどこまで見つけた?」
「4倍。なかなかいい。しかもAK47にはフラッシュハイダーもつけておいた」
「なにー澪ちゃんいいなー私はサプレッサーはハンドガン用しか見つからなかった~」
「S1894にチョークは着けておいたんだけどS686とどっちがいいと思う?」
「そりゃ、S686でしょ?ダブルバレルのが強いと思う。それに安定してる」
「だよねー澪ちゃんもわかってきたね~」
「もちろん。だてに睡眠時間削ってない」
荒木俊介は二人の会話についていけずにいた。
「あいつら、何を言ってるんだ?全くわからん」
「銃に詳しいようだ。しかもゲームの知識だと思っていたが以外とばかにならんな」
「確かにな。俺、頭痛くなってきた」
弱音を吐く荒木俊介に犬飼要もこっそりと頷きかえした。
「こんなもんかな?」
「うん。こんな感じ」
「後は誰が使うかだけど・・・」
「沙耶香ちゃんAK47がいいんじゃないの?」
「あっ、ばれた?いいかな?」
内田沙耶香は男性陣に向かって可愛い子ぶる。が銃に詳しい知識があって弾込めやら何やらを見た上で可愛い子ぶられても顔が引きつった笑顔しか返せなかった。
「好きにすればいいんじゃないか?」
「やったー!」
「澪ちゃんは?」
「私は・・・」
バンッ。
と、大きな音と共に金子亮太が帰って来た。
そしてさっきあったことをかいつまんで話した。
「成る程な。こっちも警戒しないとな。一人は逃がしたんだな?」
「あぁ、森の方に行っちまったし。丸腰で追ってもな」
荒木俊介の問いかけに金子亮太はやばかったことを悟った。
「きっとこっちに向かってきてるだろうな?」
犬飼要の言葉に金子亮太は真っ青になった。
「私はSCAR_Lを貰う」
「何いってんだよ~そんな場合かよ!」
金子亮太が怒鳴るが奥田澪は平然と答える。
「返り討ちにすればいい。武器もある、人数もいる」
「確かにそうだな、早く武器に慣れることだ」
犬飼要が奥田澪のサポートを買ってでた。
「荒木君はM416持って。私のサポートしてよ。AK47ってあんまり近い敵には早打ち出来ないのよ。連射するならそっちなんだよね~」
内田沙耶香のいう通りに手に取ると9mm弾をストックに入れてバックにしまう。
「ストックを一個はポケットに入れといてね、直ぐに装着出来るように」
「わかった」
「あっ、皆の服も適当に持ってきたから着替えてね」
黒一色の上下が用意されていた。しかし、どれも作りが女性用だった。
男性陣は痩せているため着れなくはないがちょっと抵抗はある。柄がないぶん気づきにくいが・・・。
「文句は受け付けないよ~」
間延びした内田沙耶香の声が聞こえて、諦めて着替えることにした。
すると奥田澪がバックから全員の靴とベストを取り出した。
「学校用のじゃ動けない。それにベストならストックを装備出来るし弾除けがわりにもなる」
犬飼要もそれを始めに聞いていたので男性用の靴を揃えて置いたのである。
「犬飼君には沙耶香ちゃんが持ってきてくれたチョーク入りのS686。散弾銃だから一斉に近くに着弾するから接近戦には好都合」
奥田澪に渡され受け取った。
「コレが12ゲージの弾薬」
「了解、入れ方も覚えたから大丈夫だと思う」
金子亮太は呆然と眺めながら、なんでごっついのを女子が持っているのかと聞きたくなった。
しかも女子が振り分けるって・・・逆だろ?
「俺はどうすんだよ」
聞いては見たが残った物はハンドガンだけだった。
「金子君はハンドガンかな~またいいのがあったらそこでかえればいいから」
「それなら俺持ってるよ」
そう言ってからさっき奪ったハンドガンを出した。
「それってオートマチックかぁ~」
眉間にシワを寄せる内田沙耶香に対して奥田澪がマグナムを金子亮太に渡した。
「それもいいけどリボルバーも、持った方がいい。早打ちにはこっちのが適している。オートマチックは一回、一回に薬莢が飛び出るため早打ちには適さない。リボルバーが8発しかセットできないからどっちも使えばいい。早打ちのやり方。分かってる?」
いきなりの専門的な事を言われ戸惑っていると両肩を二人から叩かれた。
「教えてもらってこい」
っと。
なんでこんなに女子が拳銃に詳しいんだよ~という叫びが空にこだましたのだった。
「じゃっじゃじゃーん。バック。」
「それ必要だよね~私はマチェットナイフ。」
「おおー護身用にいいよね~一家に一台マチェットナイフってね」
漫才か?っと言いたくなるような女子の紹介を聞きながら荒木俊介と犬飼要はため息を吐き出した。
「どうでもいいがさっさと装備をしようぜ?」
「分かってるって。」
「わかってねーだろ?」
内田沙耶香の返事に荒木俊介はつい、反論してしまう。
「大丈夫なの。沙耶香ちゃん、ちゃんと考えてる」
横から奥田澪の指摘が入ってやっと気付いた。
犬飼要は奥田澪と共に回っていたので気づいていたが、荒木俊介は内田沙耶香の行動をしっかりと見ていなかったので気づけなかったのである。
いや、いつもおふざけでやっていたので呆れて手元を見ていなかったのである。
「俊介、ここは二人に任せとけ」
「そうみたいだな」
そうなのだ、ここで地べたに置かれている武器にはちゃんとスコープや弾薬、グリップがつけられているのだ。
見つけたときはこんなのなかったはずだがいつの間にか付いている。
ということはどれがどのグリップに合うのかとかを判断しながらつけていたということになる。
「スコープってどこまで見つけた?」
「4倍。なかなかいい。しかもAK47にはフラッシュハイダーもつけておいた」
「なにー澪ちゃんいいなー私はサプレッサーはハンドガン用しか見つからなかった~」
「S1894にチョークは着けておいたんだけどS686とどっちがいいと思う?」
「そりゃ、S686でしょ?ダブルバレルのが強いと思う。それに安定してる」
「だよねー澪ちゃんもわかってきたね~」
「もちろん。だてに睡眠時間削ってない」
荒木俊介は二人の会話についていけずにいた。
「あいつら、何を言ってるんだ?全くわからん」
「銃に詳しいようだ。しかもゲームの知識だと思っていたが以外とばかにならんな」
「確かにな。俺、頭痛くなってきた」
弱音を吐く荒木俊介に犬飼要もこっそりと頷きかえした。
「こんなもんかな?」
「うん。こんな感じ」
「後は誰が使うかだけど・・・」
「沙耶香ちゃんAK47がいいんじゃないの?」
「あっ、ばれた?いいかな?」
内田沙耶香は男性陣に向かって可愛い子ぶる。が銃に詳しい知識があって弾込めやら何やらを見た上で可愛い子ぶられても顔が引きつった笑顔しか返せなかった。
「好きにすればいいんじゃないか?」
「やったー!」
「澪ちゃんは?」
「私は・・・」
バンッ。
と、大きな音と共に金子亮太が帰って来た。
そしてさっきあったことをかいつまんで話した。
「成る程な。こっちも警戒しないとな。一人は逃がしたんだな?」
「あぁ、森の方に行っちまったし。丸腰で追ってもな」
荒木俊介の問いかけに金子亮太はやばかったことを悟った。
「きっとこっちに向かってきてるだろうな?」
犬飼要の言葉に金子亮太は真っ青になった。
「私はSCAR_Lを貰う」
「何いってんだよ~そんな場合かよ!」
金子亮太が怒鳴るが奥田澪は平然と答える。
「返り討ちにすればいい。武器もある、人数もいる」
「確かにそうだな、早く武器に慣れることだ」
犬飼要が奥田澪のサポートを買ってでた。
「荒木君はM416持って。私のサポートしてよ。AK47ってあんまり近い敵には早打ち出来ないのよ。連射するならそっちなんだよね~」
内田沙耶香のいう通りに手に取ると9mm弾をストックに入れてバックにしまう。
「ストックを一個はポケットに入れといてね、直ぐに装着出来るように」
「わかった」
「あっ、皆の服も適当に持ってきたから着替えてね」
黒一色の上下が用意されていた。しかし、どれも作りが女性用だった。
男性陣は痩せているため着れなくはないがちょっと抵抗はある。柄がないぶん気づきにくいが・・・。
「文句は受け付けないよ~」
間延びした内田沙耶香の声が聞こえて、諦めて着替えることにした。
すると奥田澪がバックから全員の靴とベストを取り出した。
「学校用のじゃ動けない。それにベストならストックを装備出来るし弾除けがわりにもなる」
犬飼要もそれを始めに聞いていたので男性用の靴を揃えて置いたのである。
「犬飼君には沙耶香ちゃんが持ってきてくれたチョーク入りのS686。散弾銃だから一斉に近くに着弾するから接近戦には好都合」
奥田澪に渡され受け取った。
「コレが12ゲージの弾薬」
「了解、入れ方も覚えたから大丈夫だと思う」
金子亮太は呆然と眺めながら、なんでごっついのを女子が持っているのかと聞きたくなった。
しかも女子が振り分けるって・・・逆だろ?
「俺はどうすんだよ」
聞いては見たが残った物はハンドガンだけだった。
「金子君はハンドガンかな~またいいのがあったらそこでかえればいいから」
「それなら俺持ってるよ」
そう言ってからさっき奪ったハンドガンを出した。
「それってオートマチックかぁ~」
眉間にシワを寄せる内田沙耶香に対して奥田澪がマグナムを金子亮太に渡した。
「それもいいけどリボルバーも、持った方がいい。早打ちにはこっちのが適している。オートマチックは一回、一回に薬莢が飛び出るため早打ちには適さない。リボルバーが8発しかセットできないからどっちも使えばいい。早打ちのやり方。分かってる?」
いきなりの専門的な事を言われ戸惑っていると両肩を二人から叩かれた。
「教えてもらってこい」
っと。
なんでこんなに女子が拳銃に詳しいんだよ~という叫びが空にこだましたのだった。
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