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第十六話 職場の悩み
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私は鈴木明子。
今、職場に好みの男性がいる。
年は若い、私は今年30になるところだが、彼はまだ25だという。
若いがしっかりしていて、独身!彼女もいないと言う好条件。
私の働いている小学校に赴任してきて、半年とちょっと。
4月から担任も持つことになった。
保健医の小松先生が人気を独占していたが、今では新任の長瀬先生も
結構人気がある。
生徒からも保護者からもである。
しかし、食事に誘っても反応が薄い事が多い。
たまにメールを見てにやけているのが怪しい。
一回、家まで後をつけた時があった。
私の食事を断ってまでどんな女に会いに行くのか?
しかし、何のことはない、スーパーに寄って、買い物して家へと帰って
いってしまった。
家は入る前から電気が付いていてつけっぱなしで出かけたのかな?
家は分かったし、今度は押しかけてみようかな…。
妹に何度も誘われて、疲れているのに、遊園地へと行く羽目になった。
妹は私なんかより断然可愛く。誰もが声をかけてくるほど美人だった。
私だって妹の側にいなければなかなかだと思う。
「はぁ~お腹すいた~、ご飯にしよ!」
「そうね、そこのレストラン入ろう!今日は楽しかった~、お姉ちゃん
ありがとう」
「はいはい、どーせこのチケットもプレゼントなんでしょ?」
「あったり~、なんか一緒にきたいって言われたんだけど予定が合わな
いって何度も断ったらチケットだけくれたの!」
「あんたはいいわよね~、どーしたらそんなに簡単に落とせるのかしら?」
「なに?お姉ちゃん好きな人でもできたの?」
「まぁ~ね。取らないでよ!」
妹はにやにやしながら、誰かと聞いてくる。
私はかっこいい人だと説明し、少し前を並んでいる人にそっくりだと言った。
「へ~、確かにカッコいいわね!長瀬先生ね~」
妹の言葉に並んでいた彼がこちらを振り向いた。
本当に似ている。本人みたいだ…。
「鈴木先生…?」
「えっ!…本当に長瀬先生じゃないですか?奇遇ですね?お一人ですか?」
私は驚きとここで会う偶然に喜び長瀬先生の横に割って入っていった。
一緒に園内を回るチャンスとばかりに話すと連れがいるようだった。
何としてでも連れの顔を拝んでやろうと思い無理矢理席をお願いした。
妹も話を合わせてくれて同席になった。
そこで待っていたのは小学生くらいの大人しい男児だった。
先生のことを「お父さん」と呼んでいた。
「ちょっと、子持ちじゃない!お姉ちゃん大丈夫なの?」
「そんなはずないわ、独身だって…」
私に耳打ちする妹の声は落ち着いていた。
「あの、長瀬先生って独身でしたよね?」
「はい、独身ですよ。渉は姉の子供です。今は養子にしてるので俺の子供
ですけどね。」
「え!お姉さんはどうかしたんですか?」
「事故でね。だから姉の代わりに俺が育てる事にしたんです。」
「あれ?学校は通って…学区はうちの学区ですよね?」
「あぁ、身体が弱くて、学校には…。」
予想外だった。
女ではなく、子供がいるとは…。
しかも、大人しく気がきくが、身体が弱いって…。
確かに食事中も顔色が良くない。
長瀬先生が抱き上げようとするが自分で歩けると、席を立った。
足元がふらつくと長瀬先生はすかさず受け止めると抱き上げた。
「無理するなよ。少し休めるところへ行ってきます」
そういうと、出て行ってしまった。
「さっきの子、顔色悪かったよね?本当に大変な子供引き取る人っている
のね?」
妹の言葉にはっとなって、考え込んだ。
「お姉ちゃん、あの人はやめた方がいいよ。」
「何でよ!カッコいい人だったでしょ?しかも優しいし…」
「そうじゃないのよ。子供にあんな顔する親はいないわよ。なんか溺愛しす
ぎな感じがするの。女の感よ!」
「そんな感知らないわよ。私は諦めないわ。」
「勝手にすれば~、私はああいう男は苦手よ!」
「珍しいわね?誰でも来るもの拒まずだったのに?男はイチコロで簡単に落
とせるって言ってかなったっけ?」
「何よ!落として欲しいの?私の玩具として?」
「だーめ!絶対にダメ!」
私はすぐに妹の申し出を断った。
私が落としたいのに、妹が手を出すとろくな事にはならない。
女の武器を使ってでも落としてみせる。
5歳差なんて気にしない!
今度は子供から慣らして攻めていこう。
そう考えると少しやんちゃに見える髪の色の少年を遠くで見送った。
今、職場に好みの男性がいる。
年は若い、私は今年30になるところだが、彼はまだ25だという。
若いがしっかりしていて、独身!彼女もいないと言う好条件。
私の働いている小学校に赴任してきて、半年とちょっと。
4月から担任も持つことになった。
保健医の小松先生が人気を独占していたが、今では新任の長瀬先生も
結構人気がある。
生徒からも保護者からもである。
しかし、食事に誘っても反応が薄い事が多い。
たまにメールを見てにやけているのが怪しい。
一回、家まで後をつけた時があった。
私の食事を断ってまでどんな女に会いに行くのか?
しかし、何のことはない、スーパーに寄って、買い物して家へと帰って
いってしまった。
家は入る前から電気が付いていてつけっぱなしで出かけたのかな?
家は分かったし、今度は押しかけてみようかな…。
妹に何度も誘われて、疲れているのに、遊園地へと行く羽目になった。
妹は私なんかより断然可愛く。誰もが声をかけてくるほど美人だった。
私だって妹の側にいなければなかなかだと思う。
「はぁ~お腹すいた~、ご飯にしよ!」
「そうね、そこのレストラン入ろう!今日は楽しかった~、お姉ちゃん
ありがとう」
「はいはい、どーせこのチケットもプレゼントなんでしょ?」
「あったり~、なんか一緒にきたいって言われたんだけど予定が合わな
いって何度も断ったらチケットだけくれたの!」
「あんたはいいわよね~、どーしたらそんなに簡単に落とせるのかしら?」
「なに?お姉ちゃん好きな人でもできたの?」
「まぁ~ね。取らないでよ!」
妹はにやにやしながら、誰かと聞いてくる。
私はかっこいい人だと説明し、少し前を並んでいる人にそっくりだと言った。
「へ~、確かにカッコいいわね!長瀬先生ね~」
妹の言葉に並んでいた彼がこちらを振り向いた。
本当に似ている。本人みたいだ…。
「鈴木先生…?」
「えっ!…本当に長瀬先生じゃないですか?奇遇ですね?お一人ですか?」
私は驚きとここで会う偶然に喜び長瀬先生の横に割って入っていった。
一緒に園内を回るチャンスとばかりに話すと連れがいるようだった。
何としてでも連れの顔を拝んでやろうと思い無理矢理席をお願いした。
妹も話を合わせてくれて同席になった。
そこで待っていたのは小学生くらいの大人しい男児だった。
先生のことを「お父さん」と呼んでいた。
「ちょっと、子持ちじゃない!お姉ちゃん大丈夫なの?」
「そんなはずないわ、独身だって…」
私に耳打ちする妹の声は落ち着いていた。
「あの、長瀬先生って独身でしたよね?」
「はい、独身ですよ。渉は姉の子供です。今は養子にしてるので俺の子供
ですけどね。」
「え!お姉さんはどうかしたんですか?」
「事故でね。だから姉の代わりに俺が育てる事にしたんです。」
「あれ?学校は通って…学区はうちの学区ですよね?」
「あぁ、身体が弱くて、学校には…。」
予想外だった。
女ではなく、子供がいるとは…。
しかも、大人しく気がきくが、身体が弱いって…。
確かに食事中も顔色が良くない。
長瀬先生が抱き上げようとするが自分で歩けると、席を立った。
足元がふらつくと長瀬先生はすかさず受け止めると抱き上げた。
「無理するなよ。少し休めるところへ行ってきます」
そういうと、出て行ってしまった。
「さっきの子、顔色悪かったよね?本当に大変な子供引き取る人っている
のね?」
妹の言葉にはっとなって、考え込んだ。
「お姉ちゃん、あの人はやめた方がいいよ。」
「何でよ!カッコいい人だったでしょ?しかも優しいし…」
「そうじゃないのよ。子供にあんな顔する親はいないわよ。なんか溺愛しす
ぎな感じがするの。女の感よ!」
「そんな感知らないわよ。私は諦めないわ。」
「勝手にすれば~、私はああいう男は苦手よ!」
「珍しいわね?誰でも来るもの拒まずだったのに?男はイチコロで簡単に落
とせるって言ってかなったっけ?」
「何よ!落として欲しいの?私の玩具として?」
「だーめ!絶対にダメ!」
私はすぐに妹の申し出を断った。
私が落としたいのに、妹が手を出すとろくな事にはならない。
女の武器を使ってでも落としてみせる。
5歳差なんて気にしない!
今度は子供から慣らして攻めていこう。
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