22 / 50
キラキラ!
しおりを挟む
ダンジョンを破壊しまくった元凶のワームは、ワイバーンが捕獲して飛び去ってしまった。
天井には大きな穴が空いており、空が見えている。
「さすがにあの大きな穴については、詳細を報告しないとやばいよね・・・。このダンジョンを攻略するには、まだ時期じゃないってことなんだろうなぁ・・・・・はぁ。」
穴を見れば少し落ち込むが、先程までの光景がユータの気分を高揚させてくれる。自分だったらどんな風に戦えるだろうかと、想像するだけでも楽しいのだった。
「とりあえず、戻ろうね。アッシュ行くよ~!」
後ろに居るだろうと振り返り声をかければ、思っていた場所にはアッシュは居なかった。
ユータから遠く離れた場所で、壁をフンフン匂いを嗅ぎ探索しているようだった。
「アッーシュ!!何してるのー!?何か見つけたのかー!?」
「アン!アオーン!」
小さな尻尾をフリフリ、壁の一箇所をとても気にしているような仕草をする。
目がランランとしているので、何か悪いものでも無いだろう。
「ちょっと待って!今、そっちに行くね!」
瓦礫が散乱しているため足場を確認しながら、確実にアッシュの元へと急ぐ。
すると、アッシュの鼻が指し示す場所に赤い宝石のようなものが埋まっていた。
「なんだろう・・・?鑑定。」
鑑定をかけてみると、何かを開く為の魔法道具の仕掛けのようだった。
罠などは無いようだ。
「これはもう、押すしかないっ!!」
迷いもなく、いい笑顔でユータは赤い宝石に魔力を送る。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
赤い宝石の合った場所から、縦に亀裂が入り横にスライドしていく。
扉になっていたようだ。
そして、新たな通路が現れた。
「おおーー!ここは崩れたりしてないみたいだな。他の場所より頑丈にできてるのかなぁ?」
横に両手を伸ばせば、両壁に手が届くくらいの狭い通路を進んで行く。
この通路は光苔のお陰でほんのり明るいので、進むのには問題ない。
10分程歩くと、小さな扉が現れた。黒く金色の装飾に縁取られた扉だった。
「これは・・期待値が上がるね!」
しかし、扉には鍵がかかっていて開かない。鑑定で調べてみると、何か合言葉が必要な事が分かった。
「何か合言葉のヒントはないかな・・・。」
その時、アッシュが扉近くに箱を見つけた。
「アン!アン!」
「・・・合言葉だ!すごいぞ、アッシュ!よくやった!!」
ユータは嬉しくてアッシュを撫で回す。
「よーし、扉を開けるぞー!合言葉は・・・・・ええっと・・・・
『まんじゅうんこ!!』」
すると、カチリと金属のぶつかる音がしたと思うと扉がキィィィと開いた。
「やった!!開いた!!」
「アン!アン!」
扉を潜り、中へ入ると部屋の中央に大きな宝箱が鎮座していた。
「宝箱だぁぁぁぁぁ!」
はやる気持ちを抑えながら、ユータは宝箱へと近づいていく。
ゆっくり宝箱に手を伸ばし、蓋に手をかける。
ゆっくりゆっくり蓋を開いていく。
「わあぁぁぁぁ!すごーい!宝石がたっくさん入ってるー!!」
「ウォン!!」
宝箱に入っていたのは、たくさんの宝石だった!ほのかな明かりの中でもキラキラと輝いていた。
「大金持ちだぁ~~!!!」
おもちゃの宝箱に色んな形をしたプラスチックの宝石が入っていた。その宝箱の前でユータが、「大金持ちだぁ~!」と叫んでいる。
「ユー君、あの宝石?好きよね~。宝箱の貯金箱によく入ってるわ。お金は入れないけどね。ふふっ。」
アッシュはユータの叫びと一緒にぴょんぴょん飛び跳ねていた。
「それにしても・・・・・・・・・・・・合言葉がひどい・・・・・(涙)」
天井には大きな穴が空いており、空が見えている。
「さすがにあの大きな穴については、詳細を報告しないとやばいよね・・・。このダンジョンを攻略するには、まだ時期じゃないってことなんだろうなぁ・・・・・はぁ。」
穴を見れば少し落ち込むが、先程までの光景がユータの気分を高揚させてくれる。自分だったらどんな風に戦えるだろうかと、想像するだけでも楽しいのだった。
「とりあえず、戻ろうね。アッシュ行くよ~!」
後ろに居るだろうと振り返り声をかければ、思っていた場所にはアッシュは居なかった。
ユータから遠く離れた場所で、壁をフンフン匂いを嗅ぎ探索しているようだった。
「アッーシュ!!何してるのー!?何か見つけたのかー!?」
「アン!アオーン!」
小さな尻尾をフリフリ、壁の一箇所をとても気にしているような仕草をする。
目がランランとしているので、何か悪いものでも無いだろう。
「ちょっと待って!今、そっちに行くね!」
瓦礫が散乱しているため足場を確認しながら、確実にアッシュの元へと急ぐ。
すると、アッシュの鼻が指し示す場所に赤い宝石のようなものが埋まっていた。
「なんだろう・・・?鑑定。」
鑑定をかけてみると、何かを開く為の魔法道具の仕掛けのようだった。
罠などは無いようだ。
「これはもう、押すしかないっ!!」
迷いもなく、いい笑顔でユータは赤い宝石に魔力を送る。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
赤い宝石の合った場所から、縦に亀裂が入り横にスライドしていく。
扉になっていたようだ。
そして、新たな通路が現れた。
「おおーー!ここは崩れたりしてないみたいだな。他の場所より頑丈にできてるのかなぁ?」
横に両手を伸ばせば、両壁に手が届くくらいの狭い通路を進んで行く。
この通路は光苔のお陰でほんのり明るいので、進むのには問題ない。
10分程歩くと、小さな扉が現れた。黒く金色の装飾に縁取られた扉だった。
「これは・・期待値が上がるね!」
しかし、扉には鍵がかかっていて開かない。鑑定で調べてみると、何か合言葉が必要な事が分かった。
「何か合言葉のヒントはないかな・・・。」
その時、アッシュが扉近くに箱を見つけた。
「アン!アン!」
「・・・合言葉だ!すごいぞ、アッシュ!よくやった!!」
ユータは嬉しくてアッシュを撫で回す。
「よーし、扉を開けるぞー!合言葉は・・・・・ええっと・・・・
『まんじゅうんこ!!』」
すると、カチリと金属のぶつかる音がしたと思うと扉がキィィィと開いた。
「やった!!開いた!!」
「アン!アン!」
扉を潜り、中へ入ると部屋の中央に大きな宝箱が鎮座していた。
「宝箱だぁぁぁぁぁ!」
はやる気持ちを抑えながら、ユータは宝箱へと近づいていく。
ゆっくり宝箱に手を伸ばし、蓋に手をかける。
ゆっくりゆっくり蓋を開いていく。
「わあぁぁぁぁ!すごーい!宝石がたっくさん入ってるー!!」
「ウォン!!」
宝箱に入っていたのは、たくさんの宝石だった!ほのかな明かりの中でもキラキラと輝いていた。
「大金持ちだぁ~~!!!」
おもちゃの宝箱に色んな形をしたプラスチックの宝石が入っていた。その宝箱の前でユータが、「大金持ちだぁ~!」と叫んでいる。
「ユー君、あの宝石?好きよね~。宝箱の貯金箱によく入ってるわ。お金は入れないけどね。ふふっ。」
アッシュはユータの叫びと一緒にぴょんぴょん飛び跳ねていた。
「それにしても・・・・・・・・・・・・合言葉がひどい・・・・・(涙)」
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる