詩「朝だよ。」

そとねこ

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うさぎの一家

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1.
穴の中で、
弟うさぎは、寝床に横になって、
そとで鳴る風の音に、耳を澄ませていました。

お母さんは、
トントンと、食事の支度をしています。
いい匂いが、流れてきます。

お父さんは、となりの寝床で、
グーグーと眠っていました。
穴の入口から洩れてくる光で、
お父さんの横顔が、
ほんのりと明るくなっています。

「ぼく、もう少し寝ようかな・・」



2.
お姉さんウサギは、
穴の入口に、立っていました。

目の前は、一面の雪景色です。

白い野原には、
ところどころに、
木々が、黒々とした枝を、広げていました。

お姉さんの足元では、
風に吹かれた雪が、舞っていました。

「美しいわ・・」

白銀の野山で、
朝の光が、輝いていました。

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