外伝 星空の序曲

星降る夜空

星降る夜空そのいち

『星姫外伝』

──はまたの名を星姫と言った。彼女は特別な力【──】を持っていた。
──は若い頃勇者と旅していた。
今から約───年前の事だ。
その勇者は名を──と言った。美しい茶色の髪の毛の勇者だった。その勇者は女で、──ともう1人──を連れて魔王を救出した。
魔王を救ったあと──は国へ帰された
勇者はその後1人、ただ1人で非難を受けた。
なぜ魔王を殺さなかったのだ。
なぜ魔王を助けたのだ。
勇者はそれにはいつも決まって「だって──たちは──が創った大事な──だから」と答えた。
その意を理解出来たのは勇者──と行動を共にしていた2人の仲間だけだった。

◇

「・・・星姫、かぁ 」

それから少女は左手首を見た。

「そんなご大層なものじゃ、無いんだけどな・・・」

ゆっくりとベットからでた少女は真っ直ぐ窓へ向かう。

「・・・お父様、酷いわ 」

それからいつも身に付けている短剣を手に取る

「これに付与すれば・・・装備できる筈」

キィィィンという高音と共に短剣が蒼く光る

「成功っ」

少女は急いで着替えて【公爵の居室】と書かれている戸を開ける

「入りますね」

「ん・・・ああ。」

「お久しぶりですね。ウザランさん 」

そう言って袖から短剣をゆっくりの抜いた