朝が来るまでキスをして。

月湖

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86 求める side hikaru

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『俺を、お前に惚れさせてみろよ。
セックスだけじゃなくて、お前自身を、好きだって思わせてみろよ』


言われたことを理解するのに時間が掛かった。

まさかと思って。



「・・・俺、遠慮しなくなるよ?」



じっと見つめるとニヤリとした笑みを返された。



「別に? 今までだって勝手に怖がってただけじゃん?」



「・・・・・」



言われてみれば確かに。

だって。

態度を間違えればすぐ切られると思ってたから。

そうされてきたオンナ達をたくさん見てきたから。

でも、そんな事を考えなくていいなら、

俺、ホントに遠慮しないよ?



「・・・好き、だし」



「知ってる」



「嫉妬深いし」



「それも(笑)」



彼が俺の言葉にクスクス笑う。

それと同時に身体が少し揺れて、ナカにいるモノの存在を否応なく思い出させる。

思わず、きゅ、と締めつけていた。



「・・・たぶん、淫乱、だし」



「ふふ。それは俺の所為だな(笑)」



彼が笑う度、上にいる俺の身体も揺れる。

俺の前はもうとっくに張りつめていて、

息が、上がっていきそう・・・。

・・・だから。



「・・・どうにか、して」



自業自得だけど、滑りが無くて自分では動くに動けない。



「一緒に、気持ちヨく・・なりたい」



縋りついて首に腕を回すと、片腕で背中を抱かれる。



「そのままでいな?」



そしてナガレくんはサイドボードの引き出しから小さなボトルを取ると、ゆっくり、身体を起こした。



「ん・・・っ」



入る角度が変わって、奥が悦び始めている。

欲しがって、締めつけ始めるナカ。

すると、彼はクスクス笑いながら俺のカラダをたしなめる。



「チカラ抜いてろって」



「・・っん」



でも、求め始めたカラダは彼を離したくないと言ってしまってる。



「・・・しょーがねえな(笑) ちゃんと、掴まってな?」



彼は苦笑し、それでもそれ以上は言わなかった。

ゆっくりゆっくり、いつもの彼が嘘のように、優しい動きで二人の位置を反転させる。

俺は彼の下で大きく脚を開き、彼のオスを銜え込んだヤラシイ孔を晒す格好になっていた。



「ヒクついてるし(笑)」



「・・だれ、の所為だよ・・っ」



こんなカラダにした本人が。



「ふふ。俺の?」



「だったら・・・っ」



マジ、どうにか、して。



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