69 / 148
69 危機感
しおりを挟む
・
浅い呼吸を繰り返しゆっくりと腰を下ろしてくヒカルちゃんを見ながら、俺はカラダの熱が増していくのを感じていた。
呑み込まれていく自身は勿論気持ちイイけどそれより、俺のが入る瞬間の苦痛の表情に、そしてその中に見える快感への予感に上気するカオに。
そんなモノが俺の性感を煽っていた。
「ああぁ・・っ」
喋る声とも歌う声とも違う、吐息に熱を含んだ艶めかしい声。
いつからこんな声で啼くようになった?
「はあっ・・・」
重力に従って落としたカラダの奥が俺のを全部呑み込むとヒカルちゃんは大きく息を吐き、ゆっくりと顔を上げた。
「全部、入った、よね?」
嬉しそうに笑う表情とは裏腹なその瞳。
欲を隠そうともしない濡れた視線に、心臓がドクンと跳ねた。
そして連動するように更に力を持つ自身。
「んんっ」
「・・・やっべえ」
お仕置きとか言ってた筈なのに、目の前のヒカルに持ってかれそうだった。
そんな喜ばせるだけのコト、口が裂けても言わねえけどね?
そんな事を思ってる間にも、ヒカルちゃんの中は刺激を求めて俺のを締め付け始めてる。
「ナガレくん・・・動いて、いい?」
カラダの熱に素直になったヒカルちゃんは返事も待たずに俺の腹に置いた手を支えに腰を上げていった。
「んっ・・・ふ・・あぁっ」
「ふふ」
最初は小刻みに揺らすだけだったのが、中が俺のに慣れてくるにつれ大きくなる動き。
ギリギリまで抜いて、一気に腰を落として奥まで呑み込む。
「ああぁっ!・・は、んんあっ」
そしてただ上下に動くだけでは物足りなくなったのか、イイトコロを探してグニグニと腰を回していった。
絡み付いた内壁でギュウギュウ締めつけ擦り上げられて、熱がソコに溜まっていく。
「ホントに、やべえわ(笑)」
目の前にあるのは鍛え上げられた筋肉と、大きく膨らんだ男のモノ。
そんなものを目の当たりにしても萎えない自分。
今更とはいえ、思ったよりもヒカルにハマっていってる自分に多少の危機感を覚える。
「んんっ・・・な、に・・がっ」
自分の思考に笑いそうになっていると、ヒカルちゃんは集中してない俺に気付いたのか上がる息で途切れ途切れに訊いてきた。
んー、ま、いいか。
「ヨ過ぎてヤバイ?」
「っん・・そ、なの・・っ?」
嘘ホント半々で言うと、それでも嬉しかったのか、きゅ、と締まるヒカルちゃんのナカ。
「ふふ」
これ以上は、言ってやんねえけどさ。
・
浅い呼吸を繰り返しゆっくりと腰を下ろしてくヒカルちゃんを見ながら、俺はカラダの熱が増していくのを感じていた。
呑み込まれていく自身は勿論気持ちイイけどそれより、俺のが入る瞬間の苦痛の表情に、そしてその中に見える快感への予感に上気するカオに。
そんなモノが俺の性感を煽っていた。
「ああぁ・・っ」
喋る声とも歌う声とも違う、吐息に熱を含んだ艶めかしい声。
いつからこんな声で啼くようになった?
「はあっ・・・」
重力に従って落としたカラダの奥が俺のを全部呑み込むとヒカルちゃんは大きく息を吐き、ゆっくりと顔を上げた。
「全部、入った、よね?」
嬉しそうに笑う表情とは裏腹なその瞳。
欲を隠そうともしない濡れた視線に、心臓がドクンと跳ねた。
そして連動するように更に力を持つ自身。
「んんっ」
「・・・やっべえ」
お仕置きとか言ってた筈なのに、目の前のヒカルに持ってかれそうだった。
そんな喜ばせるだけのコト、口が裂けても言わねえけどね?
そんな事を思ってる間にも、ヒカルちゃんの中は刺激を求めて俺のを締め付け始めてる。
「ナガレくん・・・動いて、いい?」
カラダの熱に素直になったヒカルちゃんは返事も待たずに俺の腹に置いた手を支えに腰を上げていった。
「んっ・・・ふ・・あぁっ」
「ふふ」
最初は小刻みに揺らすだけだったのが、中が俺のに慣れてくるにつれ大きくなる動き。
ギリギリまで抜いて、一気に腰を落として奥まで呑み込む。
「ああぁっ!・・は、んんあっ」
そしてただ上下に動くだけでは物足りなくなったのか、イイトコロを探してグニグニと腰を回していった。
絡み付いた内壁でギュウギュウ締めつけ擦り上げられて、熱がソコに溜まっていく。
「ホントに、やべえわ(笑)」
目の前にあるのは鍛え上げられた筋肉と、大きく膨らんだ男のモノ。
そんなものを目の当たりにしても萎えない自分。
今更とはいえ、思ったよりもヒカルにハマっていってる自分に多少の危機感を覚える。
「んんっ・・・な、に・・がっ」
自分の思考に笑いそうになっていると、ヒカルちゃんは集中してない俺に気付いたのか上がる息で途切れ途切れに訊いてきた。
んー、ま、いいか。
「ヨ過ぎてヤバイ?」
「っん・・そ、なの・・っ?」
嘘ホント半々で言うと、それでも嬉しかったのか、きゅ、と締まるヒカルちゃんのナカ。
「ふふ」
これ以上は、言ってやんねえけどさ。
・
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる