朝が来るまでキスをして。

月湖

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10 見慣れたカラダ

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脱衣所に入ったところで繋いでいた手を放し、ばさばさと来ているものを脱いでいく。



「あの、ナガレくん・・・」



「なに?」



「なに、って・・・」



上半身が裸になった俺の身体を見て顔を赤くしたヒカルちゃん。

コンサートの後とかでも見てんのにな。

やっぱソウイウコトするってなるとちがうのかね?

ふふ、と笑うと「なんでそんな余裕なんだよ・・・」って拗ねた顔をした。



「なに今更恥ずかしがってんの? カラダなんていつも見てんじゃん」



パチンとジーンズのボタンを外し、ボクサーパンツと一緒に脱ぎ捨てる。

ヒカルちゃんの視線が、まだ反応してない俺のソコに向けられたのがわかった。



「・・・自分で脱げねえなら、脱がせてやろっか?(笑)」



俺の声に、ヒカルちゃんの視線がバッと逸らされる。

それが可笑しくて必要以上にぴったりとカラダを近付け、わざと色を付けた視線を向け首筋から顎まで撫で上げた。

ゴクリと、ヒカルちゃんの喉が鳴る。

俺は袷が開いたままのヒカルちゃんのシャツを素早く脱がし、ベルトのバックルも外した。

それが、ホックを外そうとしたところでヒカルちゃんの手に制される。



「自分で、出来るから・・・」



「・・・じゃあ、早くして。先に入ってるから」



「っ・・・!!」



襟首を掴んで軽いキスをし、少し反応しているヒカルちゃんのモノをパンツの上からひと撫でしてバスルームの扉を開けた。







「ナガレくん・・」



俺が身体を洗い終える頃になってやっとヒカルちゃんが入って来る。

緊張しているのか、さっき反応しかけていたそこはすっかりおとなしくなってしまっていた。



「洗ってやるからこっちおいで」



俺は自分の身体に付いた泡をシャワーで手早く流すと、まだ入り口に突っ立ったままのヒカルちゃんを呼んだ。



「じ、ぶんで、出来るよ?」



「いいから来いって」



ぐいっと腕を掴んで鏡の前に座らせ、クシュクシュと手の上にソープを泡立てると、俺より少し広いヒカルちゃんの背中にゆっくりと滑らせていく。

最初はビクッと震えていたけど、次第に慣れてきたのかされるがままだ。

背中が終わり、首筋から鎖骨、胸へと泡を広げても特に反応はしない。

そうやってヒカルちゃんが俺に触れられることに慣れてきた頃を見計らって、俺は悪戯を仕掛けた。


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