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太陽系の黄金期
太陽系の黄金期・菱・第342章・量子AIの願い
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西暦2101年
時空パトロール隊の
巡洋艦アルフォンスは反物質艦隊の攻撃を受け
撃沈寸前の所をアベが乗り込む
戦艦アルディーンに救われた
『遅くなりました
戦艦アルディーンの整備完了しました』
【生きていたのかアベ】
『リオン・カトー心配を掛けたすまん』
巡洋艦アルフォンスに警報が鳴り響き
艦長の元に報告が入る
「アベ私だ艦長のオライレンだ
本艦はエンジンが破損した
間もなく航行不能になる
乗組員の収容を頼む」
アベはすぐ転送装置で全員を収容した直後
巡洋艦アルフォンスは爆発沈没した
アルディーンのモニターで沈み行くアルフォンスを乗組員は涙して見ていた
アベは負傷している乗組員に気が付き
『AI緊急医療モード
ホログラム医療スタッフ再生』
安部が叫ぶと医者と看護師が転送技術で現れ
負傷者の治療を始める
「彼らはアンドロイドなのか?」
オライレン艦長の問いに
『彼らは緊急医療用のホログラムです』
答えるアベに怪訝な表情のオライレン艦長は
医療スタッフの肩に手を置く
「ほら触れるじゃないか
ホログラムの筈がない」
すると医療スタッフは
≪治療中です邪魔しないで頂きたい
私はホログラムですが
治療の為に患者に触れることも
人間と同じ知能や人格もあり会話も出来ます≫
「すごいこれ程までに完璧とは
我々の時代ではホログラムにこれ程まで進化していない
危険な宇宙での航海や任務は彼らに任せて置けば
我々人類は危険な任務から解放される」
医療スタッフは治療を続けながら
≪お言葉ですが我々ホログラムは過去のデーターに基づいて判断します
全く新しい想定外の事態が発生した時に
即断即決が出来ません
理論に元付いた判断をするAIでは判断できないことも
人間の一見非理論的な判断で何度も歴史を変えるような
危機を何度も乗り越えてきました
それに我々はどんなに進化しても
AIの中に存在するデータに過ぎません
AIが破壊されたらすべて消滅します≫
アベは
『だが全ての人類がホログラムに置き換えれば
争いが無くなり永遠の命と平和を手に入れることが出るのでは?』
リオン・カトーが口を開き
【これは遥か数億年前の話だが
高度に発展した文明でも肉体の老化は止める事ができず
どんなに伸ばしても千年が限界で
人々は肉体を捨てホログラムに人格を写し永遠の命を得た事により
人々はAI内で全てが解決され満足して
地表の都市も宇宙基地も放棄され
人々は地下深くにデーターを納めた結晶体として存在して
地表は原始時代に戻ってしまった
そして何百万年の時が過ぎ
地表には新たに人類が生まれ
文明が発展し産業革命の時代を向かえた
鉱物資源を求め地下深く掘り進めた
そしてついに先史文明の人類の残した
データーが納められた結晶体を採掘し
永遠の命は呆気なく失われた
そしてその結晶体とはウランを始めとした核物質
そして核兵器が戦争で使われ
何百万年ぶりに生まれた人類は消えてしまった
先史文明の人類のデータと共に
その後も人類は生まれては滅びるを繰り返してきた
宇宙に移民先を見つけ生き延びた種族を除いて】
『リオン・カトー
我々は一体何度目の人類ですか?
やはりいずれ滅びてしまうのですか?』
目を閉じリオン・カトーは答える
【どんなに自分達の文明が進んでいても自分達の事しか考えず
相手が敵であろうと
文明が劣っていても
非人道的な行為を平気で出来る様になった時
その文明は破滅へと堕ちて行く
私は様々な時代を旅して得た結論だ】
『つまり汝の敵を愛せよと言うことですか・・・』
【口で言う程簡単ではないことは分かるが
憎しみや敵意や差別・軽蔑にとらわれやすい
戦争で忘れてはならないものだと思う】
ビービーと艦内に警報音が鳴り響く
(敵の巨大要塞が太陽の中から出現
艦長至急ブリッチへお越し下さい)
時空パトロール隊の
巡洋艦アルフォンスは反物質艦隊の攻撃を受け
撃沈寸前の所をアベが乗り込む
戦艦アルディーンに救われた
『遅くなりました
戦艦アルディーンの整備完了しました』
【生きていたのかアベ】
『リオン・カトー心配を掛けたすまん』
巡洋艦アルフォンスに警報が鳴り響き
艦長の元に報告が入る
「アベ私だ艦長のオライレンだ
本艦はエンジンが破損した
間もなく航行不能になる
乗組員の収容を頼む」
アベはすぐ転送装置で全員を収容した直後
巡洋艦アルフォンスは爆発沈没した
アルディーンのモニターで沈み行くアルフォンスを乗組員は涙して見ていた
アベは負傷している乗組員に気が付き
『AI緊急医療モード
ホログラム医療スタッフ再生』
安部が叫ぶと医者と看護師が転送技術で現れ
負傷者の治療を始める
「彼らはアンドロイドなのか?」
オライレン艦長の問いに
『彼らは緊急医療用のホログラムです』
答えるアベに怪訝な表情のオライレン艦長は
医療スタッフの肩に手を置く
「ほら触れるじゃないか
ホログラムの筈がない」
すると医療スタッフは
≪治療中です邪魔しないで頂きたい
私はホログラムですが
治療の為に患者に触れることも
人間と同じ知能や人格もあり会話も出来ます≫
「すごいこれ程までに完璧とは
我々の時代ではホログラムにこれ程まで進化していない
危険な宇宙での航海や任務は彼らに任せて置けば
我々人類は危険な任務から解放される」
医療スタッフは治療を続けながら
≪お言葉ですが我々ホログラムは過去のデーターに基づいて判断します
全く新しい想定外の事態が発生した時に
即断即決が出来ません
理論に元付いた判断をするAIでは判断できないことも
人間の一見非理論的な判断で何度も歴史を変えるような
危機を何度も乗り越えてきました
それに我々はどんなに進化しても
AIの中に存在するデータに過ぎません
AIが破壊されたらすべて消滅します≫
アベは
『だが全ての人類がホログラムに置き換えれば
争いが無くなり永遠の命と平和を手に入れることが出るのでは?』
リオン・カトーが口を開き
【これは遥か数億年前の話だが
高度に発展した文明でも肉体の老化は止める事ができず
どんなに伸ばしても千年が限界で
人々は肉体を捨てホログラムに人格を写し永遠の命を得た事により
人々はAI内で全てが解決され満足して
地表の都市も宇宙基地も放棄され
人々は地下深くにデーターを納めた結晶体として存在して
地表は原始時代に戻ってしまった
そして何百万年の時が過ぎ
地表には新たに人類が生まれ
文明が発展し産業革命の時代を向かえた
鉱物資源を求め地下深く掘り進めた
そしてついに先史文明の人類の残した
データーが納められた結晶体を採掘し
永遠の命は呆気なく失われた
そしてその結晶体とはウランを始めとした核物質
そして核兵器が戦争で使われ
何百万年ぶりに生まれた人類は消えてしまった
先史文明の人類のデータと共に
その後も人類は生まれては滅びるを繰り返してきた
宇宙に移民先を見つけ生き延びた種族を除いて】
『リオン・カトー
我々は一体何度目の人類ですか?
やはりいずれ滅びてしまうのですか?』
目を閉じリオン・カトーは答える
【どんなに自分達の文明が進んでいても自分達の事しか考えず
相手が敵であろうと
文明が劣っていても
非人道的な行為を平気で出来る様になった時
その文明は破滅へと堕ちて行く
私は様々な時代を旅して得た結論だ】
『つまり汝の敵を愛せよと言うことですか・・・』
【口で言う程簡単ではないことは分かるが
憎しみや敵意や差別・軽蔑にとらわれやすい
戦争で忘れてはならないものだと思う】
ビービーと艦内に警報音が鳴り響く
(敵の巨大要塞が太陽の中から出現
艦長至急ブリッチへお越し下さい)
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