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戦後編そして
戦後編そして・霧・第293章・ダイ国侵攻
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西暦2094年
小惑星帯
戦後地球連邦から独立した小惑星帯国家ダイ
火星共和国と日本台湾連邦諸国の国境に位置し
希少鉱石を産出するだけでなく
製錬を行い更に製品化を行い
火星や日本に輸出していた
小惑星帯国家ダイの鉱山で小惑星の露天堀で
直径60キロ全長300キロの楕円形小惑星の掘削を始めると
突然巨大な空洞に出た
内部にドローンを入れるとそこには
古代遺跡が現れその中央に宇宙船と思われる物が確認された
ダイ国政府は宇宙古代学者だけでなく
軍事専門家も調査隊に加えた
ダイ国大統領兼首相のハウ総統はこれが
月の巨砲マナ同じ古代の兵器ではないかと考えていた
そしてそれは的中していた
ダイ国政府は緊急閣僚会議を開き
巨砲マナをどうすべきか結論が出る事無く
延々と話し合いが続けられた
西暦2089年に一度だけ使われた月の巨砲マナは
一撃で地球艦隊を全滅させた
これを戦闘艦に搭載出来れば太陽系を支配する事が出来る
20世紀人類は核兵器を手に入れたが
実戦で使われたのは2回のみ
その後世界中が核兵器を持ち
恐怖のバランスで核戦争は起きなかったが
核兵器を超える指向性兵器の実戦配備が進むと
21世紀には核兵器の優位性が徐々に崩れ始めた
そして中東での限定的な核兵器使用の翌年
大規模な核兵器が使用された
指向性兵器による迎撃で
大半の核兵器は撃墜されたが
それでも多くの都市に核兵器がさく裂
人類は億単位で圧死や瞬時に分解そして
広島や長崎の悲劇が再現された
3年半が過ぎた後
地球の大半は人類が住めない死の星と化した
巨砲マナの情報流出により
人類は最悪太陽系を失う可能性が在る
巨砲マナの発見は外部に対して完全に秘密とされた
西暦2030年代
小惑星国家ダイは当初火星共和国の鉱物採掘施設として始まった
火星は地球の陰の政府が建造した
移民船を奪い火星移民を果たしたが
地球からの支援は無く
火星に秘密裏に作られ放棄されていた宇宙ステーションだけしか無く
移民船は定員を遥かに超える移民で溢れかえり
移民の為のスペースコロニーの建造には
小惑星帯の鉱物資源が必要とされた
鉱山採掘の経験者が選ばれ小惑星帯に送り込まれた
未経験の宇宙での鉱物資源採掘と物資不足で多くの事故を起こし
必要とされる鉱物資源が採掘された時
20年の年月が流れ労働者の半数が命を落としていた
親の世代に取りそれは命を賭ける価値が在ったが
小惑星帯で育った第二世代に取り
火星に利用されたとしか思えず
火星から派遣された火星軍と住民との衝突が
大規模な暴動に発展し軍による鎮圧命令に
小惑星帯出身軍人が住民側に付き
火星艦隊が二つに分かれ
戦闘が始まり
かろうじて小惑星帯側が勝利した
火星本国は大規模な鎮圧艦隊が派遣されるが
小惑星帯は地球連邦の旗を掲げ
地球艦隊の派遣を求めた
事態を注視していた地球連邦政府は
火星を支える鉱物資源の供給を断つ事が出来ると
宇宙艦隊を派遣した
その総数は火星艦隊の3倍
火星政府は小惑星帯から手を引いた
地球連邦政府は小惑星帯を保護国として地球連邦に繰り込まれ
地球艦隊が駐留した
住民の反発を恐れた地球は
火星の支配下の時とは比べ物にならない程の
物資を低価格で供給した
それでも完全な独立を求める者は
内部抗争を繰り返したが
住民は自由や権利よりも豊かな暮らしを求め
地球連邦が敗北して
物資の供給が止まるまで
誰も耳を貸そうとはしなかった
戦後独立を果たすが
火星が領有権を主張する
一側触発の事態に
日本が両者の間に入り
軍事衝突を回避する
太陽系政府の再スタートを機に
ダイ国小惑星帯政府は
正式に独立を認められた
だが巨砲マナ発見の報が
日本人ジャーナリストの潜入取材で明らかになり
太陽系にTV中継された
フリージャーナリストは意気揚々と
全太陽系に巨砲マナについてすべてを明らかにした
火星共和国はダイ国の巨砲マナ発掘を知り
巨砲マナを奪取する為に火星圏本国の第一第二艦隊の派遣を決定した
同時刻日本軍は自らの支配下に在る小惑星帯で
マナ砲を搭載したとされる月面艦隊駆逐艦を極秘に調べた情報を基に
その時点ではまだ月面艦隊駆逐艦はマナ砲を完成しておらず
不足する情報は自らの技術力を使いこの数年実験を繰り返し
ようやく初めての試射が実験コロニーアスカⅡで行われようとしていたが
戦後ダイ国から地球に撤退した地球人技術者に代わり
多くの日本人技術者が家族と共に移住していた
火星軍襲来を察知した日本人を始めとするダイ国人達が宇宙港に殺到した
日本はダイ国に一番近い位置にいるアスカに避難民収容を命じた
火星艦隊の到着3時間前にアスカはダイ国に到着した
コロニーを改造したアスカは大量の避難民を収容可能だが
数百万の市民を収容するには余りにも時間が不足していた
迫りくる火星艦隊に対し日本軍は避難民退去の猶予を求めたが
火星艦隊は到着までに撤退しない場合は
たとえ日本艦隊と言えど攻撃すると明言した
それまでダイ国コロニー守備に就いていた
ダイ国艦隊は10倍の規模の火星艦隊に突撃を行う
次々に撃破されるダイ国艦隊最後の1隻が破壊された時
ようやく避難民収容が完了した
しかし損害を受けた火星艦隊の一部は
アスカに攻撃を加えた
コロニーの外壁が破壊され
一部の避難民が真空の宇宙空間に放り出された
それでも火星艦隊は攻撃を止めない
アスカの司令官は実験準備が完了している
マナ砲の発射を決断する
不完全でも脱出時間が稼げると
今は無人となった
ダイ国コロニー側の小惑星に照準を合わせ発射された
凄まじい閃光はアスカを追尾する火星艦隊を瞬時に消滅させ
遥か後方の小惑星を粉砕した
そしてその中から異形な物体が現れた
それは全太陽系にTV中継されたマナ砲
生き残った火星艦隊は味方の敵を討とうと
アスカを追撃を行うが
自分達の任務は巨砲マナを持ち帰る事だとして
火星艦隊司令官は追撃中止を命令
この日日本軍がすでに巨砲マナを所有している事
火星軍も古代の遺跡であるマナ砲を手に入れた事が知れ渡る
それは月面政府やローラアシェルにも伝わった
月面政府を始め各国政府は早急な巨砲マナの実戦配備が始まる
完了と同時に太陽系は再び戦争の時代が始まる
小惑星帯
戦後地球連邦から独立した小惑星帯国家ダイ
火星共和国と日本台湾連邦諸国の国境に位置し
希少鉱石を産出するだけでなく
製錬を行い更に製品化を行い
火星や日本に輸出していた
小惑星帯国家ダイの鉱山で小惑星の露天堀で
直径60キロ全長300キロの楕円形小惑星の掘削を始めると
突然巨大な空洞に出た
内部にドローンを入れるとそこには
古代遺跡が現れその中央に宇宙船と思われる物が確認された
ダイ国政府は宇宙古代学者だけでなく
軍事専門家も調査隊に加えた
ダイ国大統領兼首相のハウ総統はこれが
月の巨砲マナ同じ古代の兵器ではないかと考えていた
そしてそれは的中していた
ダイ国政府は緊急閣僚会議を開き
巨砲マナをどうすべきか結論が出る事無く
延々と話し合いが続けられた
西暦2089年に一度だけ使われた月の巨砲マナは
一撃で地球艦隊を全滅させた
これを戦闘艦に搭載出来れば太陽系を支配する事が出来る
20世紀人類は核兵器を手に入れたが
実戦で使われたのは2回のみ
その後世界中が核兵器を持ち
恐怖のバランスで核戦争は起きなかったが
核兵器を超える指向性兵器の実戦配備が進むと
21世紀には核兵器の優位性が徐々に崩れ始めた
そして中東での限定的な核兵器使用の翌年
大規模な核兵器が使用された
指向性兵器による迎撃で
大半の核兵器は撃墜されたが
それでも多くの都市に核兵器がさく裂
人類は億単位で圧死や瞬時に分解そして
広島や長崎の悲劇が再現された
3年半が過ぎた後
地球の大半は人類が住めない死の星と化した
巨砲マナの情報流出により
人類は最悪太陽系を失う可能性が在る
巨砲マナの発見は外部に対して完全に秘密とされた
西暦2030年代
小惑星国家ダイは当初火星共和国の鉱物採掘施設として始まった
火星は地球の陰の政府が建造した
移民船を奪い火星移民を果たしたが
地球からの支援は無く
火星に秘密裏に作られ放棄されていた宇宙ステーションだけしか無く
移民船は定員を遥かに超える移民で溢れかえり
移民の為のスペースコロニーの建造には
小惑星帯の鉱物資源が必要とされた
鉱山採掘の経験者が選ばれ小惑星帯に送り込まれた
未経験の宇宙での鉱物資源採掘と物資不足で多くの事故を起こし
必要とされる鉱物資源が採掘された時
20年の年月が流れ労働者の半数が命を落としていた
親の世代に取りそれは命を賭ける価値が在ったが
小惑星帯で育った第二世代に取り
火星に利用されたとしか思えず
火星から派遣された火星軍と住民との衝突が
大規模な暴動に発展し軍による鎮圧命令に
小惑星帯出身軍人が住民側に付き
火星艦隊が二つに分かれ
戦闘が始まり
かろうじて小惑星帯側が勝利した
火星本国は大規模な鎮圧艦隊が派遣されるが
小惑星帯は地球連邦の旗を掲げ
地球艦隊の派遣を求めた
事態を注視していた地球連邦政府は
火星を支える鉱物資源の供給を断つ事が出来ると
宇宙艦隊を派遣した
その総数は火星艦隊の3倍
火星政府は小惑星帯から手を引いた
地球連邦政府は小惑星帯を保護国として地球連邦に繰り込まれ
地球艦隊が駐留した
住民の反発を恐れた地球は
火星の支配下の時とは比べ物にならない程の
物資を低価格で供給した
それでも完全な独立を求める者は
内部抗争を繰り返したが
住民は自由や権利よりも豊かな暮らしを求め
地球連邦が敗北して
物資の供給が止まるまで
誰も耳を貸そうとはしなかった
戦後独立を果たすが
火星が領有権を主張する
一側触発の事態に
日本が両者の間に入り
軍事衝突を回避する
太陽系政府の再スタートを機に
ダイ国小惑星帯政府は
正式に独立を認められた
だが巨砲マナ発見の報が
日本人ジャーナリストの潜入取材で明らかになり
太陽系にTV中継された
フリージャーナリストは意気揚々と
全太陽系に巨砲マナについてすべてを明らかにした
火星共和国はダイ国の巨砲マナ発掘を知り
巨砲マナを奪取する為に火星圏本国の第一第二艦隊の派遣を決定した
同時刻日本軍は自らの支配下に在る小惑星帯で
マナ砲を搭載したとされる月面艦隊駆逐艦を極秘に調べた情報を基に
その時点ではまだ月面艦隊駆逐艦はマナ砲を完成しておらず
不足する情報は自らの技術力を使いこの数年実験を繰り返し
ようやく初めての試射が実験コロニーアスカⅡで行われようとしていたが
戦後ダイ国から地球に撤退した地球人技術者に代わり
多くの日本人技術者が家族と共に移住していた
火星軍襲来を察知した日本人を始めとするダイ国人達が宇宙港に殺到した
日本はダイ国に一番近い位置にいるアスカに避難民収容を命じた
火星艦隊の到着3時間前にアスカはダイ国に到着した
コロニーを改造したアスカは大量の避難民を収容可能だが
数百万の市民を収容するには余りにも時間が不足していた
迫りくる火星艦隊に対し日本軍は避難民退去の猶予を求めたが
火星艦隊は到着までに撤退しない場合は
たとえ日本艦隊と言えど攻撃すると明言した
それまでダイ国コロニー守備に就いていた
ダイ国艦隊は10倍の規模の火星艦隊に突撃を行う
次々に撃破されるダイ国艦隊最後の1隻が破壊された時
ようやく避難民収容が完了した
しかし損害を受けた火星艦隊の一部は
アスカに攻撃を加えた
コロニーの外壁が破壊され
一部の避難民が真空の宇宙空間に放り出された
それでも火星艦隊は攻撃を止めない
アスカの司令官は実験準備が完了している
マナ砲の発射を決断する
不完全でも脱出時間が稼げると
今は無人となった
ダイ国コロニー側の小惑星に照準を合わせ発射された
凄まじい閃光はアスカを追尾する火星艦隊を瞬時に消滅させ
遥か後方の小惑星を粉砕した
そしてその中から異形な物体が現れた
それは全太陽系にTV中継されたマナ砲
生き残った火星艦隊は味方の敵を討とうと
アスカを追撃を行うが
自分達の任務は巨砲マナを持ち帰る事だとして
火星艦隊司令官は追撃中止を命令
この日日本軍がすでに巨砲マナを所有している事
火星軍も古代の遺跡であるマナ砲を手に入れた事が知れ渡る
それは月面政府やローラアシェルにも伝わった
月面政府を始め各国政府は早急な巨砲マナの実戦配備が始まる
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