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第一次太陽系大戦

第一次太陽系大戦・壺・第265章・太陽系大戦・Ⅻ・終戦

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西暦2088年12月31日

この日連邦政府は降伏を受け入れる事を決めたが

地球連邦軍内部では降伏について話し合われた

徹底抗戦と降伏受諾の二派に分かれて対立していた

ローラアシェラ率いる第4艦隊が残っている必ず救援に来ると主張する者達と

これ以上の戦闘は連邦市民に犠牲者が出る事を避けようとする者達に分かれ

軍内部の意見が統一されない限り

最悪の場合降伏処か内戦に発展する恐れがある

連邦政府は一計を案じ情報部の協力を求めた

両派が対立する中・連邦軍情報部の発表が行われた

月北極上空でローラアシェル率いる地球艦隊は

巨砲マナの砲撃で全滅生き残った艦艇は無く

ローラアシェルは戦死と思われる

移動式修理ドック3基は敵艦隊の目を盗んで

安全な空域に逃れたと思われるが

第4艦隊で戦闘可能な艦艇は僅か数隻

敵艦隊と戦える規模まで回復するには

最低でも5年が掛かります

戦える艦艇がわずか数隻では全滅は確実です

これにより

軍は徹底抗戦を叫ぶ一派から

降伏の受諾を決めた一派が主導権を握り

連邦軍は降伏を受け入れを

火星・日本連合艦隊に伝えた

レーザー通信による

火星・日本の本国の代表との

降伏の条件に付いての話し合いが行われる事になる

大統領執務室の画面に

火星圏代表・地球圏首相そして

月を支配するR氏が現れ

地球連邦政府大統領と大統領特別補佐官R氏に対し

【私は初代月面政府大統領だ

私が大統領の座についてから初めての顔合わせになるな

どうかよろしく頼む】

ひきつる大統領とR氏

W氏の態度に火星と日本の代表は仕方がないと思いながら話し合いを始めた

連邦軍は解体

コロニーには占領軍が進駐する

しかし行政は連邦政府そして治安維持は連邦警察が行うと主張する

連邦政府と占領軍が行うと話はもつれ

妥協策として

もし占領軍に被害出る事態になれば

占領軍は連邦政府の権限を停止して

独自の判断で行動する事が決まる

そしてそれには月面政府も加わると明記された

月面政府R氏の地球支配の口実がこの時に決まる

そして連邦政府が支配する地球・水星・金星・木星の分割統治が話し合われた

火星共和国は木星を

日本台湾諸国連合は水星を

金星は火星と日本の共同管理

そして地球の大半は月面政府の管理に

但し日本列島と台湾そしてその他数か国は日本台湾諸国連合の管理に

北中国は火星共和国の管理となる

冥王星より遠方の準惑星群は地球同様3国による分割統治

最後に残された戦時下に置ける犯罪について

特に事実上戦争を計画実行を行い

火星・日本の市民だけでなく

地球圏の市民にさえ犠牲者を出した

陰の政府に対する

戦争犯罪に対する裁判について話し合いがもたれた直後

月面政府大統領w氏から

火星・日本と取り決めた権限として

戦争犯罪人の起訴免除のリストが提出され

彼らを月面政府が保護すると発言

それはW氏の息が掛かった陰の政府のメンバーが大半だが

その中には連邦軍人や民間企業も含まれて居たが

陰の大統領である大統領特別補佐官R氏と

彼に近い人物たちは戦争犯罪人のメンバーから外されているだけでなく

逆にW氏が提出した戦争犯罪人リストに入っていた

R氏を陰の大統領に指名した12人委員会のメンバーに対する

W氏の私怨である事は明白だが

火星・日本の代表も一度取り決めら事を覆す事は出来ず

渋々W氏の提案を受け入れた

全ての話し合いが終り

地球連邦政府大統領は市民に

地球連邦は火星共和国・日本台湾諸国連合・月面政府に降伏した事を伝えた

西暦2088年12月31日太陽系大戦は終結した

同時にこの日独立国家としての地球連邦政府の歴史は幕を閉じた
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