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第一次太陽系大戦

第一次太陽系大戦・壺・第255章・太陽系大戦・Ⅱ・

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火星と地球との中間で行われている戦闘は

既に100時間が過ぎていた

火星・日本連合艦隊は

前衛に4個無人艦艇を配備・後方に有人5個艦隊が長距離砲で砲撃

すでに2個無人艦隊が失われていたが

残る2個無人艦隊が地球艦隊と戦っていた

地球艦隊は2個艦隊の無人艦艇を用意して

損傷した有人艦艇の穴埋めとした

更に地球圏から4個艦隊が送られる予定で

戦闘を続けていたが

戦闘開始72時間を過ぎた頃から

地球艦隊に配備されていた

無人艦隊のストックを使い切り補給が出来なくなり

次第に各艦隊艦艇数が減り始め損耗率が上昇して来た

次第に各艦隊の艦艇数が減り始め

2個艦隊では前線を維持出来なくなり

前線では3個艦隊で戦う事になる

それは時間が立つにつれ

4個艦隊・5個艦隊そして

ついに全艦隊で前線に出て戦う事になる

だが各艦隊の連携は無いに等しく

各艦隊の司令官の乗る旗艦が破壊され

指揮官が存在しない艦隊が敵艦隊の集中砲撃を受けても

他の艦隊の提督は助けようとはせず

地球艦隊は加速度的に崩壊が進み

交代は無くなり休息も睡眠も出来ない兵士達の疲労は頂点へと達した

<提督わが第5艦隊は既に半数を失い第6・第7・第8艦隊も同様です

第9・第10・第11艦隊とは交信さえ出来ません>

『第12艦隊はどうした?』

<すでに艦隊司令官である提督は戦死

艦隊は巡洋艦1隻を残すのみ>

『あのゴードン提督が戦死か・・・』

流石に敗北を察した各艦隊の提督は

宇宙艦隊司令官に撤退を具申するも

ここで撤退すれば私の責任になる

私のキャリアに傷がつくと拒否

この時には火星・日本艦隊も無人艦隊の殆どを失ってはいたが

有人艦艇の損耗率は10パーセントに過ぎず

艦艇数を半減させ疲労困憊の地球艦隊が崩壊寸前と見た

艦隊司令官のゲン・リーと副司令官のコバヤシは

地球艦隊が撤退準備に入る前に重戦闘艦を前衛への移動させ

地球艦隊の戦闘艦に向け一斉射撃と突撃を敢行

「司令長官敵艦隊が攻勢に出ました」

【迎撃だ各艦隊の提督の命令せよ】

「不可能です

すでに各艦隊の旗艦はすべて撃沈

提督は全員戦死

戦闘艦も壊滅状態

残る戦闘艦はこの総旗艦だけです」

【提督達が全員戦死?80隻の戦闘艦が壊滅?】

「敵戦闘艦接近砲撃来ます」

集中砲撃を受け地球艦隊は頼みの戦闘艦をすべて失い

更に宇宙艦隊司令長官も各艦隊の提督達も全員が亡くなり

各艦隊は指揮官を失い次々と崩壊

四散して地球方面に撤退する

火星・日本艦隊総司令官ゲン・リーは撤退する地球艦隊に追撃を命令

後に第一次太陽系大戦と呼ばれる戦いは

地球側の補給の失敗が原因で地球艦隊の敗北で終わる

ローラ・アシェルは未だ地球艦隊の敗北を知らない
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