第一次世界大戦はウィルスが終わらせた・しかし第三次世界大戦はウィルスを終らせる為に始められた・bai/AI

第一次太陽系大戦

第一次太陽系大戦・壺・第261章・太陽系大戦・Ⅷ・

ローラは地球艦隊と火星・日本連合艦隊との戦いを

独立系TV局に依頼をして全太陽系に中継した

火星・日本連合艦隊の本国である

火星圏や日本圏でも多くの市民が中継に釘付けになる

戦意高揚になると火星共和政府や日本連合政府から

TV中継の妨害を行わない様にと指示が出る

戦闘は双方の艦隊が正面から攻撃する形で始まる

火星・日本連合艦隊総司令官ゲン・リーは

ローラアシェル率いる地球艦隊が側面攻撃などの奇策を行うと警戒していたが

余りにも正当な攻撃に拍子抜けの状態で

それでも地球艦隊の攻勢に対応し攻撃の手を緩めなかった

戦いは地球側の前衛はすべて無人艦隊で

有人艦の巡洋艦や駆逐艦は後方に待機していた

交戦が８時間を過ぎ火星・日本連合艦隊の兵士達に疲労の影が出始め

ゲン・リーは前衛の艦隊と後方に待機している艦隊とを入れ替え始め

僅かな隙が生まれたのをローラは見逃さなかった

＜ローラ司令敵艦隊の前衛が後退を始めました＞

『武器弾薬が底を尽き後方に待機している艦隊と入れ替わる為か？』

＜長距離レーダー反応あり後方の敵艦隊が前進してきます＞

『これを待っていた

無人艦隊の編成を変更艦隊を密集体制にして高速で前進させろ

敵艦隊の総旗艦目掛け中央を一転突破させる急げ』

砲撃を行い高速で前進してくる無人艦隊

その前に大型戦闘艦が立ちふさがるが

無人艦の体当たりで次々と撃破される

だが敵艦隊の総旗艦に到達する寸前にすべて撃破された

安堵する総旗艦に無人艦隊の後方に隠れる様に付いて来た

潜宙艦による空間魚雷攻撃が行われた

炸裂する魚雷に誰もが総旗艦の撃沈を覚悟したが

総旗艦は何処にも損傷が無かった

しかしその船体はまるで様々な色のペンキを塗られた様な状態になる

地球艦隊の潜宙艦が発射したのは訓練用のペイント魚雷

しかもその様子は全太陽系にTV中継されていた

艦隊総旗艦の姿は敵からも味方からも笑いものにされ

総艦隊司令官ゲン・リーの下に

火星本国からも敵に一杯食わされた愚かな司令官と罵声が浴びせられた

地球艦隊が地球圏目指して反転全艦隊高速で撤退を始めた

怒りに燃えるゲン・リーは地球艦隊追撃を命じる

どう見ても罠としか思えない地球艦隊の行動を

本来なら止める役目の艦隊副司令官のコバヤシは未だ治療中でブリッジには居ない

誰も総司令官を止める事は出来なかった

地球圏

連邦政府大統領執務室ではその様子を見守る

地球連邦大統領と陰の大統領である大統領特別補佐官とR氏は

敵を月に誘い込む事に成功した事に安堵する

その時大統領専用電話が鳴る

そして大統領が電話を取った時

一瞬で閃光が大統領執務室を包んだ