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第一次太陽系大戦

第一次太陽系大戦・壺・第239章・遥かなる旅路の始まり

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地球連邦軍は火星軍・日本軍の連合軍と戦いは太陽系中に広がっていた

戦力比は

地球軍7:火星軍2:日本軍1

火星艦隊や日本艦隊は絶えず

ゴースト艦隊との戦いが有り

地球艦隊とは違い殆どの兵士が実戦を経験していた為

戦闘中に脱走など起きないが

圧倒的多数の地球軍だが30年間の平和で

大半の兵士は実戦を知らず

ごく稀にゴースト艦隊との間で

戦闘が始まると戦闘を放棄したり

脱走をする者が続出した

その為に地球艦隊を監視する為の監視艦隊が創設された

戦闘中に作戦を無視したり

脱走を試みた艦艇の自由を奪い

監視艦隊から遠隔操作で戦闘を行わせた

その為に戦闘中に火星艦隊や日本艦隊は

真っ先に監視艦隊を発見して攻撃し

地球艦隊の統率を乱す事で

圧倒的多数の地球艦隊と互角に戦っていた

地球艦隊の乗組員取り

まるで操り人形の様に戦闘を強要され

次々に仲間が死んでゆく戦いにい

何時しか敵より味方の方を憎む様になる

更に監視艦隊の司令官達が

陰の政府の人間で

太陽系大戦を計画した事は

半ば公然の秘密として

全軍の兵士達の知る所となっていた

太陽系連邦には日本圏・火星圏・日本圏が加盟していたが

今次大戦では誰も脱退を表明しなかった

その理由として

太陽系連邦は水星の公転軌道に大量の太陽電池を配備し

エネルギーネットワークを通じて

全太陽系に必要なエネルギーを供給していた

このエネルギーネットワークは

地球軍だけでなく火星軍や日本軍も利用しており

特に日本艦隊はこのネットワーク無しでは行動が出来ない

ネットワークを切断すれば少なくとも

日本艦隊を排除出来るが

今地球艦隊は度重なる火星・日本艦隊との戦闘で

多くの艦艇が傷ついた

そこで小惑星帯に急遽造船所を作り艦艇を新造していたが

莫大なエネルギーを必要とする発電システムを作る時間が無く

エネルギーネットワークを利用していた

発電システムを建造していたが

3Dプリンターシステムを使っても短時間での建造は出来ず

小惑星帯基地だけで無く

地球圏のコロニー・金星・木星圏も利用しており

ネットワークエネルギーの切断は出来なかった

戦争を続ける為の鉱物資源を火星が支配する小惑星帯と

土星圏・天王星圏・海王星圏から大量に入手し

日本圏にも供給し戦争の長期戦に対応していたが

地球圏は鉱物資源を地球と月そして金星から供給していたが

既に希少鉱物資源は取り尽くし

希少鉱物の供給を小惑星帯に頼り切っていた

もし地球圏が小惑星帯を失えば長期戦が不可能になり

火星圏や日本圏への直接攻撃が必要になり

敗退すれば地球圏の防衛さえ難しくなる

その為地球艦隊を小惑星帯基地の防衛に充てた

第4艦隊総旗艦は今その小惑星帯基地に向かっていた

だがその艦内には月面に墜落したタイタンから救出した

少女ローラ・アシェルが乗っていた

土星圏の故郷が家族と共に失われたことを聞かされ

意気消沈していたローラは要約明るさを取り戻していた

だが艦隊の前に敵潜宙艦の雷撃が始まる

護衛艦が撃沈され

全艦隊が戦闘態勢に入る

ローラが居る医務室の窓から

撃沈された護衛艦の乗組員が生きたまま

宇宙空間に飛散する姿が見えた

『これが戦争・・・』

艦橋では第4艦隊提督と監視艦隊司令官が口論となっていた

提督は潜宙艦の攻撃が何処から来るのか分からず

不用意に動けば艦隊に犠牲が出ると主張し

艦隊を停止させていた

それに対し監視艦隊司令官は

地球艦隊司令部の計画に従い予定日までに

作戦宙域に行くように提督に迫っていた

しびれを切らした

監視艦隊司令官は最後の手段として

第4艦隊のAIを監視艦隊がコントロールして

現宙域から移動させると宣言

第4艦隊は監視艦隊にコントロールされ

移動を始めるが潜宙艦の攻撃は無かった

皆その事に安どしていたが

提督は何故攻撃が起きないのか納得出来なかった

予定された宙域に第4艦隊は到着した

集結した艦隊を見ていたローラは

攻撃を受け傷付いた艦隊と無傷の艦隊が居る事が

不思議に思い治療をしてくれる看護士に

『どうして傷付いていない艦隊が居るの?

この艦隊が小惑星帯で攻撃を受けたのは

待ち伏せじゃなくて

本当は敵が攻撃をした場所のすぐ近くに在る

秘密の基地を守ろうとしただけで

だからあの宙域を離れる時は

攻撃をしてこなかった違うかな?』

その話を隣のベットで治療を受けていた兵士を見舞っていた

艦隊司令ドナルド提督が聞いていた

集結した地球艦隊は火星艦隊と日本艦隊が集結する宙域に向かい発進する
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