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太陽系の夜明け・移民の時代

太陽系の夜明け・移民の時代・士・第220章・移民の時代・終わりの始まり

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第2の地球消失事件から1年

行方不明になった

元大統領の財団の当主の座に就いたRは

陰の政府の大統領第一監察官として

閣僚会議に出席していた

会議は来るべき太陽系大戦計画への報告が行われていた

地球艦隊の再建は98パーセントが達成され

いつでも戦争が開始出来ると閣僚は陰の大統領に

速やかな戦争の開始を求めたが

第一監察官のRは

地球艦隊の視察してきたが

12艦隊中6艦隊は新造艦だが残る6艦隊のうち

2個艦隊は旧式の艦隊を修理したもので

速度は新造艦の半分しか出せず

新造艦の艦隊と艦隊行動が出来ない

事実上輸送艦隊の護衛しか出来ず

艦隊決戦には使えない

残る4艦隊のうち

2個艦隊は新兵の教育用の艦隊で

乗組員は教官以外は新兵ばかり

装備は新造艦でもあと2年は

実戦には使えない

残る2個艦隊は憲兵が乗り込む監察艦隊

味方の艦隊の監視が任務の艦隊で

敵艦隊と戦う為の艦隊ではない

MPを前線で戦わせるつもりか?

更にゴースト艦隊に新鋭2個艦隊を引き渡す事で

艦隊の再建計画は遅れている

当初計画は後3年で達成される予定が

このままでは5年後になる

ただ遅れるだけでは済まない

あと4年後には

土星圏・天王星圏・海王星圏に駐留している
z一千
火星艦隊の旧型艦が新造艦に入れ替わる

どうしてもあと3年で開戦しなければ

更に10年間も計画が遅れ

莫大な出費が掛かる

どうすれば良いのかと他の閣僚の質問に

まずゴースト艦隊に引き渡すのは

輸送艦隊護衛にしか使えない

2個艦隊を引き渡し

新造艦2個艦隊を戦列に加え

8個艦隊を確保する

現在建造中の新造艦2個艦隊は後半年で完成するが

更に半年を使い新兵の教育が出来

練習艦でも実戦でも使えるハイブリット艦にする

残された2年間を使い新兵を実戦に使える様に訓練を行う

不足の2個艦隊は現在訓練中の新兵達が

訓練期間を終える2年後に新造艦に

乗り込む予定だが乗組員はそのままで

訓練が終了後1年間を使い練習艦を改造して

実戦に耐えられる様に改造する

3年後には実戦配備が出来

12個艦隊が確保出来る

閣議はRの提案に好意的な反応を示すが

ゴースト艦隊と繋がりが在る閣僚と

火星艦隊の新造艦建造を受けている財団から反対意見が出たが

賛成多数でRの提案が可決された

続いてRは戦後処理について提案

地球圏の住民を火星圏に移住させ

空いた地球圏のコロニーに

火星圏・土星圏・天王星圏・海王星圏の住民を移動させ

更に日本圏のコロニーを地球圏に移動させ

全ての占領民を1カ所に集めて監視する計画

しかし

かつて地球圏から火星への脱出を許した経験から

全占領民を金星に地下都市を建設して

そこに移住させる事を提案

莫大な予算を使うが

火星圏の安全に関わる事であり

大きな関心が持たれたが

この案件でも金星に利権を持つ閣僚から反対意見が出された

太陽系大戦計画が開始されて28年が過ぎ

あと3年後の開戦を前に綻びが見え始めた
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