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戦後編・選択の時代
戦後編・選択の時代・参・第128章・第二次極東軍事裁判(四)
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『元』旧北中国軍最高司令官の裁判の
裁判員の被告人への質問が
宇宙ステーションテロ事件で弁護人が
弁護を放棄して延期されていた
新しい弁護人として
日本人『鈴木』が就任した
息子を戦争で亡くした
日本人弁護人が付いた事で
『元』旧北中国軍最高司令官の
死刑は確定したと誰もが囁いた
もはや死刑は逃れられないと
考えた『元』被告は
裁判員の代表の質問に率直に答えた
貴方はご存知なのですか
20億とも30億とも言われた
中国人の半数が亡くなった事を
国土の半数がインドとモンゴル領となり
台湾は日本領に残る半分も
大半は人が住めなくなった事を
2000年に経済大国と成った事で
満足していればこんな悲惨な事には
成らなかったとは思わないのですか?
『戦後明らかになったが
中国は日本を抜いて世界第2位の経済大国ではなく
実際は日本の半分の経済力しかなく
もしそれが発覚したら人民元は暴落
経済は破綻し
農業を放棄していた中国は
食糧も輸入出来ず
間違いなく内戦に突入していた
どの道中国には破滅の道しかなかった
だからこそ戦争に勝ち
連邦政府が行なっている
宇宙計画と同じ様に宇宙に進出するつもりだった』
「経済の実状がマイナスに成っているのに
どうして経済成長をプラス成長に偽装したのですか?」
『当時私は一軍人に過ぎず経済政策に口出し出来なかった
私に出来る事は宇宙計画のテクノロジーを使い
経済を再びプラス成長に戻すだけだ
だが宇宙計画のテクノロジーを使う事は
米国の反発を誘い経済戦争の果てに
戦争に突入した・日本侵攻に失敗し
西部地区をインドに奪われ
中国が南北に分かれ
共産党は降服に等しい条件で
戦争を終らせようとした
中国には輝かしい未来が在るのに
私は共産党幹部を粛清し
軍が直接中国を指導する体制を築いた
すべては中国の為だった』
「でも結果は何十億のもの中国人が亡くなり
故郷を失った」
もう『元』被告には答える気力も無かった
検察官の最終弁論は被告・裁判員
双方から聞く必要も無いとして有罪『死刑』を求刑した
弁護人からは被告人に対し有罪だが『禁固刑』を求めた
被告人を含めた誰もが驚いた
弁護人は裁判員一人々を説得するように
私自身も戦争で家族を失った
被告を死刑にするよりも
世界がどう変ってゆくか
見せるべきだと主張した
7対5で裁判員は『禁固刑』支持した
7人は戦勝国3名中立国2名敗戦国2名
5人は戦勝国1名中立国2名敗戦国2名
戦勝国3名が死刑を否定した事は世界を脅かせた
そして日本人弁護人が息子の敵とも言うべき
被告の助命を訴えた事は更に世界を驚かせたが
鈴木被告の息子はスペースコロニー落下で
テロリストを倒す為に命を失った
あの日本人『鈴木』である事が更に世界を驚かせた
『元』被告が何故自分の命を助けたのか?
私が憎くは無かったのか?
そうきかれた鈴木弁護士は
私の仕事は被告の弁護をする事だ
たとえ息子を殺した憎い敵でも
それだけは弁護士として踏み外す事は出来ない
それを聞いた『元』被告は
激しい後悔に襲われた
日本人は何と恐ろしいのだ
戦う前に知っていれば
命に代えて戦争はしなかったと
裁判員の被告人への質問が
宇宙ステーションテロ事件で弁護人が
弁護を放棄して延期されていた
新しい弁護人として
日本人『鈴木』が就任した
息子を戦争で亡くした
日本人弁護人が付いた事で
『元』旧北中国軍最高司令官の
死刑は確定したと誰もが囁いた
もはや死刑は逃れられないと
考えた『元』被告は
裁判員の代表の質問に率直に答えた
貴方はご存知なのですか
20億とも30億とも言われた
中国人の半数が亡くなった事を
国土の半数がインドとモンゴル領となり
台湾は日本領に残る半分も
大半は人が住めなくなった事を
2000年に経済大国と成った事で
満足していればこんな悲惨な事には
成らなかったとは思わないのですか?
『戦後明らかになったが
中国は日本を抜いて世界第2位の経済大国ではなく
実際は日本の半分の経済力しかなく
もしそれが発覚したら人民元は暴落
経済は破綻し
農業を放棄していた中国は
食糧も輸入出来ず
間違いなく内戦に突入していた
どの道中国には破滅の道しかなかった
だからこそ戦争に勝ち
連邦政府が行なっている
宇宙計画と同じ様に宇宙に進出するつもりだった』
「経済の実状がマイナスに成っているのに
どうして経済成長をプラス成長に偽装したのですか?」
『当時私は一軍人に過ぎず経済政策に口出し出来なかった
私に出来る事は宇宙計画のテクノロジーを使い
経済を再びプラス成長に戻すだけだ
だが宇宙計画のテクノロジーを使う事は
米国の反発を誘い経済戦争の果てに
戦争に突入した・日本侵攻に失敗し
西部地区をインドに奪われ
中国が南北に分かれ
共産党は降服に等しい条件で
戦争を終らせようとした
中国には輝かしい未来が在るのに
私は共産党幹部を粛清し
軍が直接中国を指導する体制を築いた
すべては中国の為だった』
「でも結果は何十億のもの中国人が亡くなり
故郷を失った」
もう『元』被告には答える気力も無かった
検察官の最終弁論は被告・裁判員
双方から聞く必要も無いとして有罪『死刑』を求刑した
弁護人からは被告人に対し有罪だが『禁固刑』を求めた
被告人を含めた誰もが驚いた
弁護人は裁判員一人々を説得するように
私自身も戦争で家族を失った
被告を死刑にするよりも
世界がどう変ってゆくか
見せるべきだと主張した
7対5で裁判員は『禁固刑』支持した
7人は戦勝国3名中立国2名敗戦国2名
5人は戦勝国1名中立国2名敗戦国2名
戦勝国3名が死刑を否定した事は世界を脅かせた
そして日本人弁護人が息子の敵とも言うべき
被告の助命を訴えた事は更に世界を驚かせたが
鈴木被告の息子はスペースコロニー落下で
テロリストを倒す為に命を失った
あの日本人『鈴木』である事が更に世界を驚かせた
『元』被告が何故自分の命を助けたのか?
私が憎くは無かったのか?
そうきかれた鈴木弁護士は
私の仕事は被告の弁護をする事だ
たとえ息子を殺した憎い敵でも
それだけは弁護士として踏み外す事は出来ない
それを聞いた『元』被告は
激しい後悔に襲われた
日本人は何と恐ろしいのだ
戦う前に知っていれば
命に代えて戦争はしなかったと
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