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第三次世界大戦・弐

第三次世界大戦・弐・第31章・戦友

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日米連合軍は平壌に近づくほど

大朝鮮共和国軍の抵抗は激しくなる

それに対して日米連合軍は

最新の兵器を次々と投入した

縦長の大型のジャンボ機を横に2つ並べ機体下部に

無人機を収納し高々度の上空で

無人機を発進・収容出来る

元は格納庫に宇宙船を載せ

大気圏上空まで運ぶ為に作られた

『エア・シャトル』と名付けられた機体を

無人戦闘機を搭載する空中空母に

改造して実戦投入させた

無人戦闘機の操縦者は

空中空母に乗り込まず

人工衛星を中継して

地上基地或いは『自宅?』で操縦していた

大朝鮮軍は開戦当初最新鋭の兵器を

中国・ロシアから購入した兵器も

最新兵器が次々登場し次第に旧式化し

日米連合軍の最新兵器に対抗出来ず

ロシア軍は『核ミサイル誤射事件』以降

日本侵攻計画の破棄を通告され

大朝鮮軍へ武器弾薬の供給を停止した

頼みの北中国軍も武器弾薬の供給は

北中国に侵攻中の連合軍に備え

次第に減り続け

北中国軍の撤退時に残れさた物資を

使い戦い続けたが

次第に武器弾薬が底を付き

戦闘機・戦車の交換部品にも事欠き

稼動出来る兵器が減り続け

大朝鮮軍は各地で撤退・降伏を

余儀なくされたう

大朝鮮軍人が敵に降伏すると

本国の家族が処刑されるその為

降伏した兵士は公式発表では『死亡』と発表された

大朝鮮共和国は次第に兵士が不足し

残された戦力を平壌に集結させ

日米連合軍に対する反抗作戦の準備を始めた

時間稼ぎの為に広大な土地が地雷原とされ

日米連合軍の地雷除去車だけでは短期間の

地雷除去は出来ず日米連合の進軍を遅らせた

日米連合軍は兵器の部品を

3Dプリンター技術で生産する

移動工作車を同行していた

その技術を使い戦車に地雷除去装置を取り付け

短期間で数百台の地雷除去車を生産した

平地以外の地形で地雷除去車が入れない場所は

数ミリの高性能プラスチック爆弾を

戦車の砲弾や航空機の爆弾・ミサイルに仕込み

空中で飛散させ地上に落下後爆発させ

地雷を除去する

不発のプラスチック弾は自然分解し

化学肥料として緑を再生される

予想を超える速さで平壌に迫る

日米連合軍に大朝鮮軍全軍を出動させ

更にその前衛に旧韓国軍人で編成された

前衛軍が配備され日米連合軍と対峙した

第442部隊少佐は旧韓国軍の司令官が

かつての上官と知り交信を試みる

だが家族が人質にとられ更に旧韓国軍兵士の首には

収容所で見た爆弾を仕込まれた首輪が付けられ

旧韓国軍が降伏・敗北すれば

家族にも取り付けられている

首輪の起爆装置が作動する

日米連合軍は進軍を止めた

米国で亡命韓国人科学者が

試作品の新兵器を作り

日米連合軍に託された

空中空母の無人機に搭載され

平壌に向け出撃した

同時に朝鮮半島侵攻軍に

暗号で対『A・B・C』戦が通告された

日米連合軍と対峙する

旧韓国軍に空襲警報が鳴り響く

旧韓国軍将兵は家族を思い最後の時を覚悟した

無人機が平壌上空で爆弾を投下した

凄まじい閃光が平壌を包み込んだ
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