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寝不足で少しぼんやりする頭を抱えながら、霞はいつもどおりバイト先である一軒家へと出勤した。
寝不足でのバイトは少し辛いけれど、今日は金曜日。
土日は休みをとっているので、今日を乗りきればゆっくり休めるだろうと自分を励まして玄関の扉を開く。
「おはようございまーす」
そういつもどおり声をかけて、脱いだ靴を整えたところで違和感を感じて小さく実咲の名を呼んだ。
いつもなら声をかけるとすぐに玄関まで出てくるのに……なにかあったのかな?
霞は不安になり、早足で部屋へと向かう。
「実咲さん!」
しかし、その不安は杞憂に終わった。
慌てて部屋に入ろうとした瞬間、実咲自身と出くわしたのだ。
霞は急に現れた実咲に慌てて足を止めたけれど間にあわずにぶつかって、その胸に顔を埋めることになってしまった。
「あ、霞くん。すみません、声は聞こえていたのですが」
「いや、それはいいんですけど、それより腕を──」
ぶつかったとき、霞が倒れないよう背中へ回された腕に安心しておもわず体の力を抜きそうになるけれど、慌てて逃げだそうと体をよじる。
けれどその際に真近で見た実咲の顔色に、一気に逃げだそうとしたことなんか吹き飛んだ。
「ちょっと実咲さん、すごく顔色悪いじゃないですか!」
「あぁ、きのう霞くんが帰ったあとに大口の仕事が入りまして。でも、すこし疲れてるだけですよ」
少し、と言う割には顔色が悪すぎる。
きっとまたひとりで無理をしたんだろう。
これまでもたまにこういうことはあったのだ。
そのたびに実咲にははぐらかされて、霞はなんともいえない気持ちを感じていた。
霞はまたなにもできなかった自分の不甲斐なさに顔をゆがめて、実咲の手を両手でそっとやさしく包んだ。
「実咲さん、もっと俺を頼ってください。実咲さんはいつも俺にいろんなことをしてくれます。外から帰ってきたときすぐに温かいハーブティーを出してくれたりとか、配達のときの見送りと出迎えとか、本当にいろいろ」
「そんな、大したことじゃ──」
大したことじゃないと言う実咲の言葉に、霞はそんなことないと首を振る。
「実咲さんにとってはそうかもしれません。でも、俺にとっては充分すぎるくらいのことです」
寒さに震えるなか温かいハーブティーを飲んだときのほっとした気持ちに、見送りと出迎えられたときのくすぐったくも温かくなった気持ち、たくさんの嬉しい気持ちを実咲は霞にくれた。
霞にとってそれは、どれも大切なかけがえのないものだった。
「だから俺も、実咲さんに色んなことをしてあげたいんです。頼りないかもしれないけど、俺、頑張りますから。だから、なにかできることがあるなら言ってください」
「霞くん……」
想いを込めるように握られた霞の手は温かくて心地いい。
実咲は緑の手と称したその手をやさしく握りかえして、小さく願いを呟いた。
「──こんなことで、いいんですか?」
「いいんですよ」
霞が不安げに実咲を見おろしてそう聞くと、実咲はにっこりと笑みを浮かべて満足げに答えた。
ふたりがいるのはソファーの上で、実咲は座った霞の太ももに頭を乗せている。
いわゆる、膝枕をしている状態だ。
なぜこんなことになったのか、そもそも本当にこれでいいんだろうか。
霞はそう思うも、楽しそうに霞の手で遊びはじめた実咲になにも言えずにされるがまま大人しくしている。
そんな霞の内心を知ってか知らずか、実咲が遊んでいた霞の手に顔をすり寄せた。
「霞くんの手は気持ちがいいですね」
そういう実咲の顔にはふんわりと幸せそうなほほえみが浮かべられている。
霞はそのほほえみに思わず思考を停止させかけるけれど、なんとか押しとどめて言葉をかえす。
「緑の手、ですもんね」
「それだけじゃないんだけどな……」
実咲の唇が小さく言葉を紡ぐけれど、その言葉は霞の耳に届くことなくかき消えた。
「実咲さん、今なにか言いました?」
「いいえ、なにも言ってないですよ」
「そうですか? でもなにかあったらすぐに言ってくださいね!」
「わかりました。ありがとうございます、霞くん」
「気にしないでください、やりたくてやってるんですから。それより、まだ顔色が悪いです。こんな固い枕でよかったら、少し眠ってください」
そう言って、霞の手はやさしく眠りをうながすように実咲の髪を撫でる。
霞の内面を表したかのような温かでやさしい手が癒すようにゆっくりと撫でるその感触に、実咲は深く息を吐いて誘われるように目を閉じた。
実咲の髪を撫でること数分。
実咲は穏やかな寝息をたてて気持ちよさそうに眠りについた。
その顔は普段の大人びたほほえみが消えたからなのか、幾分か幼く見えて霞の心を小さくくすぐった。
そのまま見つめていると、目元にくっきりと浮かんだクマに目をとられる。
いったいどれだけの無理をしたんだろうか。
霞はそれに指先を滑らせて、小さく息を吐いた。
今は少しでも休めるように、そう気持ちを込めて再び実咲の頭を撫でる。
するとその気持ちが通じたからか、実咲の顔が気持ちよさそうにほころんだ。
霞は思わずその寝顔に釘づけになって、脳裏に母から言われた言葉がよぎる。
──実咲さんが女の人ならお嫁さんに来てもらうんだけどなぁ
慌てて頭を振るけれど、昨日のことが芋づる式に思い出される。
なんで今、よりによって膝枕をしているこの状況で思い出してしまったのか。
せっかく忘れてたのに、実咲さんが起きたとき気まずくなったらどうしてくれるんだ、と霞は内心悪態をついて自分の馬鹿さ加減に頭を抱えてため息を吐いた。
そんなことを悶々と考えていたら、店の電話が鳴り響いた。
いけない、このままじゃ実咲さんが起きてしまう。
そう考えた霞は、クッションを素早く実咲の頭の下に挟んで慌てて電話に出た。
「はい、フラワージュエル花守です」
そういうと聞き覚えのある声で名前を言われて、霞はなじみである相手だと把握する。
新規でない場合、配達の時間が被らない限りは受けるようにと言っていたから大丈夫だろう。
今日の配達予定を見て、時間が被らないことを確認してから霞はすみやかに注文を受けるむねを相手に伝えた。
「ご注文はどのようなお花でしょうか?」
『あぁ、花はね、すいせんの──』
「注文の電話ですか?」
客が伝えてくる注文を紙に書いていく。
するといつのまに起きたのか、実咲がすぐそばに立ち注文かどうか小さく問いかけてきた。
その言葉にうなづいて返事をして注文内容が見えやすいように身体を引くと、実咲は配達の用意をするためかすぐに離れていく。
霞は思わず目で追ってしまいそうになったけれど、客の声で我にかえって慌てて注文の受けつけを続けた。
「注文は以上でよろしいですか?……では、時間までお待ちください」
注文の電話を無事に終えて、霞は一息つく。
するとちょうどのタイミングで実咲が部屋へと戻り、霞に注文の内容を聞いた。
「注文はなんて?」
「あ、財前寺様からの依頼で、白のスイセンと紫のアヤメを100本づつ、なるべく早く欲しいそうです」
「白のスイセンと紫のアヤメを100本づつですね。すぐ用意しますから、車を回してきてもらっていいですか?」
「わかりました」
霞が車を玄関まで回してきて数分。
注文のスイセンとアヤメが入ったケースを抱えた実咲が家から出てきた。
霞は手伝おうとすぐに車を降りて実咲にかけ寄る。
「実咲さん、手伝います!」
「ありがとうございます。でもこっちはいいですから、戸じまりを確認してきてくれませんか?」
「戸締り?」
「はい。財前寺さんはちょっとむずかしいひとですからね、私も一緒にいきます」
「わかりました。すぐ確認してきますね」
霞は指示どおり戸締りの確認に向かう。
意外と広い家の戸締りをすませて戻ると、実咲はすでに花の積みこみを終わらせて玄関で霞を待っていてくれた。
「すみません、実咲さん。お待たせしました」
「いえ、私もいま終わったところでしたから気にしないでください。さ、時間もないですしいきましょうか」
そう実咲にうながされて、霞は早足で運転席に乗りこむ。
実咲が助手席に乗りこみシートベルトを締めるのを確認した霞は、車のアクセルをゆっくりと踏んで車を発進させた。
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寝不足でのバイトは少し辛いけれど、今日は金曜日。
土日は休みをとっているので、今日を乗りきればゆっくり休めるだろうと自分を励まして玄関の扉を開く。
「おはようございまーす」
そういつもどおり声をかけて、脱いだ靴を整えたところで違和感を感じて小さく実咲の名を呼んだ。
いつもなら声をかけるとすぐに玄関まで出てくるのに……なにかあったのかな?
霞は不安になり、早足で部屋へと向かう。
「実咲さん!」
しかし、その不安は杞憂に終わった。
慌てて部屋に入ろうとした瞬間、実咲自身と出くわしたのだ。
霞は急に現れた実咲に慌てて足を止めたけれど間にあわずにぶつかって、その胸に顔を埋めることになってしまった。
「あ、霞くん。すみません、声は聞こえていたのですが」
「いや、それはいいんですけど、それより腕を──」
ぶつかったとき、霞が倒れないよう背中へ回された腕に安心しておもわず体の力を抜きそうになるけれど、慌てて逃げだそうと体をよじる。
けれどその際に真近で見た実咲の顔色に、一気に逃げだそうとしたことなんか吹き飛んだ。
「ちょっと実咲さん、すごく顔色悪いじゃないですか!」
「あぁ、きのう霞くんが帰ったあとに大口の仕事が入りまして。でも、すこし疲れてるだけですよ」
少し、と言う割には顔色が悪すぎる。
きっとまたひとりで無理をしたんだろう。
これまでもたまにこういうことはあったのだ。
そのたびに実咲にははぐらかされて、霞はなんともいえない気持ちを感じていた。
霞はまたなにもできなかった自分の不甲斐なさに顔をゆがめて、実咲の手を両手でそっとやさしく包んだ。
「実咲さん、もっと俺を頼ってください。実咲さんはいつも俺にいろんなことをしてくれます。外から帰ってきたときすぐに温かいハーブティーを出してくれたりとか、配達のときの見送りと出迎えとか、本当にいろいろ」
「そんな、大したことじゃ──」
大したことじゃないと言う実咲の言葉に、霞はそんなことないと首を振る。
「実咲さんにとってはそうかもしれません。でも、俺にとっては充分すぎるくらいのことです」
寒さに震えるなか温かいハーブティーを飲んだときのほっとした気持ちに、見送りと出迎えられたときのくすぐったくも温かくなった気持ち、たくさんの嬉しい気持ちを実咲は霞にくれた。
霞にとってそれは、どれも大切なかけがえのないものだった。
「だから俺も、実咲さんに色んなことをしてあげたいんです。頼りないかもしれないけど、俺、頑張りますから。だから、なにかできることがあるなら言ってください」
「霞くん……」
想いを込めるように握られた霞の手は温かくて心地いい。
実咲は緑の手と称したその手をやさしく握りかえして、小さく願いを呟いた。
「──こんなことで、いいんですか?」
「いいんですよ」
霞が不安げに実咲を見おろしてそう聞くと、実咲はにっこりと笑みを浮かべて満足げに答えた。
ふたりがいるのはソファーの上で、実咲は座った霞の太ももに頭を乗せている。
いわゆる、膝枕をしている状態だ。
なぜこんなことになったのか、そもそも本当にこれでいいんだろうか。
霞はそう思うも、楽しそうに霞の手で遊びはじめた実咲になにも言えずにされるがまま大人しくしている。
そんな霞の内心を知ってか知らずか、実咲が遊んでいた霞の手に顔をすり寄せた。
「霞くんの手は気持ちがいいですね」
そういう実咲の顔にはふんわりと幸せそうなほほえみが浮かべられている。
霞はそのほほえみに思わず思考を停止させかけるけれど、なんとか押しとどめて言葉をかえす。
「緑の手、ですもんね」
「それだけじゃないんだけどな……」
実咲の唇が小さく言葉を紡ぐけれど、その言葉は霞の耳に届くことなくかき消えた。
「実咲さん、今なにか言いました?」
「いいえ、なにも言ってないですよ」
「そうですか? でもなにかあったらすぐに言ってくださいね!」
「わかりました。ありがとうございます、霞くん」
「気にしないでください、やりたくてやってるんですから。それより、まだ顔色が悪いです。こんな固い枕でよかったら、少し眠ってください」
そう言って、霞の手はやさしく眠りをうながすように実咲の髪を撫でる。
霞の内面を表したかのような温かでやさしい手が癒すようにゆっくりと撫でるその感触に、実咲は深く息を吐いて誘われるように目を閉じた。
実咲の髪を撫でること数分。
実咲は穏やかな寝息をたてて気持ちよさそうに眠りについた。
その顔は普段の大人びたほほえみが消えたからなのか、幾分か幼く見えて霞の心を小さくくすぐった。
そのまま見つめていると、目元にくっきりと浮かんだクマに目をとられる。
いったいどれだけの無理をしたんだろうか。
霞はそれに指先を滑らせて、小さく息を吐いた。
今は少しでも休めるように、そう気持ちを込めて再び実咲の頭を撫でる。
するとその気持ちが通じたからか、実咲の顔が気持ちよさそうにほころんだ。
霞は思わずその寝顔に釘づけになって、脳裏に母から言われた言葉がよぎる。
──実咲さんが女の人ならお嫁さんに来てもらうんだけどなぁ
慌てて頭を振るけれど、昨日のことが芋づる式に思い出される。
なんで今、よりによって膝枕をしているこの状況で思い出してしまったのか。
せっかく忘れてたのに、実咲さんが起きたとき気まずくなったらどうしてくれるんだ、と霞は内心悪態をついて自分の馬鹿さ加減に頭を抱えてため息を吐いた。
そんなことを悶々と考えていたら、店の電話が鳴り響いた。
いけない、このままじゃ実咲さんが起きてしまう。
そう考えた霞は、クッションを素早く実咲の頭の下に挟んで慌てて電話に出た。
「はい、フラワージュエル花守です」
そういうと聞き覚えのある声で名前を言われて、霞はなじみである相手だと把握する。
新規でない場合、配達の時間が被らない限りは受けるようにと言っていたから大丈夫だろう。
今日の配達予定を見て、時間が被らないことを確認してから霞はすみやかに注文を受けるむねを相手に伝えた。
「ご注文はどのようなお花でしょうか?」
『あぁ、花はね、すいせんの──』
「注文の電話ですか?」
客が伝えてくる注文を紙に書いていく。
するといつのまに起きたのか、実咲がすぐそばに立ち注文かどうか小さく問いかけてきた。
その言葉にうなづいて返事をして注文内容が見えやすいように身体を引くと、実咲は配達の用意をするためかすぐに離れていく。
霞は思わず目で追ってしまいそうになったけれど、客の声で我にかえって慌てて注文の受けつけを続けた。
「注文は以上でよろしいですか?……では、時間までお待ちください」
注文の電話を無事に終えて、霞は一息つく。
するとちょうどのタイミングで実咲が部屋へと戻り、霞に注文の内容を聞いた。
「注文はなんて?」
「あ、財前寺様からの依頼で、白のスイセンと紫のアヤメを100本づつ、なるべく早く欲しいそうです」
「白のスイセンと紫のアヤメを100本づつですね。すぐ用意しますから、車を回してきてもらっていいですか?」
「わかりました」
霞が車を玄関まで回してきて数分。
注文のスイセンとアヤメが入ったケースを抱えた実咲が家から出てきた。
霞は手伝おうとすぐに車を降りて実咲にかけ寄る。
「実咲さん、手伝います!」
「ありがとうございます。でもこっちはいいですから、戸じまりを確認してきてくれませんか?」
「戸締り?」
「はい。財前寺さんはちょっとむずかしいひとですからね、私も一緒にいきます」
「わかりました。すぐ確認してきますね」
霞は指示どおり戸締りの確認に向かう。
意外と広い家の戸締りをすませて戻ると、実咲はすでに花の積みこみを終わらせて玄関で霞を待っていてくれた。
「すみません、実咲さん。お待たせしました」
「いえ、私もいま終わったところでしたから気にしないでください。さ、時間もないですしいきましょうか」
そう実咲にうながされて、霞は早足で運転席に乗りこむ。
実咲が助手席に乗りこみシートベルトを締めるのを確認した霞は、車のアクセルをゆっくりと踏んで車を発進させた。
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