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山と花火と恋模様!
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◇◇◇
彼方先輩の諦めない宣言に頭を悩ませるコトになったけど、あれから彼方先輩からの接触もなくて、みんなが花見で盛りあがってるのに混じってはしゃいでるうちにそのコトは頭から徐々に薄れてった。
花見のあとはすこし休憩して、みんなそれぞれ何人かのグループにわかれてテニスしたり、乗馬したり、川で遊んだり色々して…
俺はどれかひとつってより色々やりたかったから、いろんなグループにひょっこり参加させてもらってめいいっぱい楽しんだ
そんなコトをしてるうちに日も暮れてきて、お腹を空かせた俺はちょっと早いけどわんこくんと巴先輩を誘ってバーベキュー会場に足を運んだ。
会場には俺と同じでめいいっぱい遊んでお腹を空かせたのか、もう風紀委員が何人か集まってる。
「お、揚羽だ」
「お前も腹減ったのかー?」
「まだバーベキューははじまってないぜ~」
そのなかのさっき遊んだ何人かに声をかけられたからソレに返事をしながらふたりを促して、バーベキュー用に用意されたウッドベンチに3人で座った。
残念ながら風紀の人がいうとおり、まだ開始にはちょっと時間があるから火は着いてるけど食材は焼かれてない。
「あ~、お腹空いたなぁ。バーベキュー早くはじまらないかなぁ~」
「ん…」
「ふふっ、そうだね…楽しみだなぁ、バーベキュー」
今にも鳴りそうなお腹をなだめるようにさすって、他愛もない話をしながらパチパチと燃える火をボーっと眺める。
そしたらわんこくんが急に立ちあがって、ポケットに手を突っこみながら火に近づいた。
「え、どうしたのわんこくん?」
「えと、待ちきれなくなっちゃった?」
「こ、れ…」
そう言って、わんこくんの突然の行動にビックリしてた俺たちの目の前に差しだされたのは、個包装されたマシュマロだった。
「え、ソレどうするの…?」
「わんこくん、まさか──」
巴先輩はわんこくんの行動がわかんなくて首をかしげてるけど、俺はあるコトが思いうかんで恐るおそるわんこくんをうかがい見る。
そしたらわんこくんは俺の目を見てうなづいて、用意してあったバーベキュー用の串を2本取ってマシュマロを1個ずつ刺して炙りだした。
「焼き、マシュマロ…」
「やっぱりソレか;」
網が置いてあるコンロじゃなくて、レンガで組まれただけの炉のほうに行ったからまさかとは思ったけど…
まさかホントに焼きマシュマロをするとは思わなかったよ、わんこくん。
甘い匂いが漂ってきたトコで、満足いく焼き加減になったのか両手に串を持ってわんこくんが帰ってきた。
それでさっそく焼いたマシュマロを食べるのかと思いきや、わんこくんは俺たちにソレを差しだしてきて――
「え、俺に?」
「僕もいいの…?」
「ん…」
まさか俺たちのだとは思わずにビックリしながら受けとると、わんこくんはそのまま自分のぶんを焼きに炉のほうへ戻ってった。
そんなコトをしてるうちに時間が近づいてきたのか、人がぞくぞくと別荘から出てくる。
そのなかから俺たちに気づいて近づいてくる会長を見つけて、俺はふたりにも教えてからバレないように持ってた焼きマシュマロを後ろに隠した。
あっ、ちょっと待って、わんこくんが口のなかに焼きマシュマロ放りこんだぞ!
「ちょっ、わんこくん!」
「冷めたら…美味しく、ない…」
いや、たしかにそうだけど;
…まぁ、焼いたってバレなきゃいっか。
そう思って、俺はほぼヤケクソでわんこくんと同じように口のなかに焼きマシュマロを放りこむ。
ソレをみた巴先輩もとまどいながらも同じように口に入れて、3人仲よく口を膨らませた。
ソコに、とうとう会長が現れる。
「みんな早いな。もしかして待ちきれなかったか?」
会長はにこやかに話しかけてきたけど、口に焼きマシュマロが入ったまんまじゃロクに喋れなくて、当たりさわりのない返事をしてごまかす。
ソレに不満そうな顔をするコトもなく、そうかとほほ笑んだ会長の器の大きさに感謝した。
もちろん、そのあいだに口のなかのマシュマロをしっかり味わいつつ急いで食べるのも忘れない。
隣で味わいながらゆっくり食べてるわんこくんのコトは視界に入れないようにして、一足先に完食した俺はまだ食べてるふたりが気づかれないよう会長に話しかけた。
「そういえば、会長は──「ん? なんか甘い匂いがしないか?」
「えっ!?」
でも、ソレと被るように言われた会長の言葉におもわず固まるコトになった。
不思議そうに首をかしげる会長に、俺は固まってる場合じゃないとあわててごまかすために口を開く。
「き、気のせいですよ! お腹空いてますからね、そう感じただけですって!」
「いや、でもたしかに──「あぁっ、もうバーベキューはじめる時間じゃないですか? 会長、出番ですよ!」
「あ?…そうだな、行ってくる」
あわてて遮るように言った俺に、会長はそう返して颯爽と去ってった。
その背中を見おくって、俺はバレなかった安堵のため息を吐く。
「よかった…バレずにすんだ…」
「ま、任せきりにしてごめんね、みつ君;」
そしたら、俺のため息に申しわけなくなったのか巴先輩があやまってきた。
まったく、そんなの気にしなくていいのに。
ていうか──
「いいんですよ。ワタワタしてる巴先輩も可愛かったです」
「み、みつ君ったら…」
あと、マシュマロでほっぺを膨らませた巴先輩もね。
リスみたいでめっちゃ可愛かったです。
そういうと、巴先輩は恥ずかしそうに頬を染めてうつむいちゃった。
ソレを可愛いなぁなんて眺めてたら、急に裾を引っぱられる。
もちろん、引っぱったのはわんこくん。
まさかわんこくんもあやまる気かなって思ってわんこくんを見あげると、いわれたのは全然違う言葉で──
「美味し、かった…」
ほんわかとした顔でそう言われて、おもわず笑いが込みあげる。
そっか、美味しかったか。
「なら、頑張って会長をごまかした甲斐があったよ」
「ん…」
俺はそう言って、ほんわか顔のわんこくんの頭を撫でた。
ヒヤヒヤさせられたけど、こんな可愛いわんこくんが見れるなら全部チャラだよね!
「それじゃあ、今度はどうどうと美味しいものいっぱい食べようね!」
「ん…!」
聞こえてきたバーベキュー開始の声に、わんこくんの手を取って引っぱってく。
もちろん、巴先輩の手を引くのも忘れない。
「巴先輩も! 美味しいのいっぱい食べましょうね♪」
「…うん!」
いくつかあるコンロのなかから人のすくない場所を選んで、焼けたものをどんどん皿の上に載せてく。
お肉に野菜に海産物。
材料はどれも新鮮で、一目で高級とわかるものばかりだった。
ソレをあーだこうだ他愛のない話をしたり、ジャレたりしながら調子よく食べてく。
バーベキュー効果かいつもは小食な巴先輩もけっこう食べてて、ちょっと食べすぎちゃったな…なんていってお腹をさすってたし。
わんこくんはバーベキューの材料を食べつくすいきおいで食べたと思ったら、デザートもバクバクと吸いこむように食べてって、わんこくんの胃はやっぱりブラックホールだなとあらためて思った。
そんな感じで楽しい時間を過ごしてたんだけど、巴先輩の顔色があまりよくないのに気づいて、俺はあわてて声をかけて近くのイスにやさしく促す。
「巴先輩、大丈夫ですか? 食べすぎで苦しくなっちゃいました?」
「そう、だね…僕、すこし調子に乗りすぎたみたい」
そう言って巴先輩は心配をかけないようにほほ笑んだけど、その笑顔は曇っててドコか複雑な気持ちが見えかくれしてた。
こんな表情、ただの食べすぎってだけじゃならない。
そう気づいた瞬間、原因はすぐにわかった。
巴先輩にこんな表情させるのなんて決まってるもん。
原因は、楽しそうにワイワイはしゃいでる悦とマリモだ。
マリモは本当なら合宿に来ることなんてできなかったのに、悦たちの職権乱用でいつの間にか合宿に参加してたんだよね。
ソレはそんなコトしてまでもマリモと一緒にいたいっていってるようなもので、ソレだけでも巴先輩にはキツいと思うのに、ココに着いたときからずっと悦はマリモのそばから離れずにいるんだもん。
ひさびさに悦とふたりでゆっくり話せるかも…
なんて楽しみにしてた巴先輩にとってはツラかったはずだ。
巴先輩の笑顔が曇るのも当然だよ。
「巴先輩。食べすぎだけが原因じゃ、ないですよね? ツラいなら、ムリして笑わなくていいんですよ」
「みつ君……ふふっ、みつ君には、なんでもばれちゃうね」
巴先輩はそう言って、まいったな…なんてほほ笑んだ。
その笑顔はツラそうで、俺はなんともいえない気持ちになる。
彼方先輩の諦めない宣言に頭を悩ませるコトになったけど、あれから彼方先輩からの接触もなくて、みんなが花見で盛りあがってるのに混じってはしゃいでるうちにそのコトは頭から徐々に薄れてった。
花見のあとはすこし休憩して、みんなそれぞれ何人かのグループにわかれてテニスしたり、乗馬したり、川で遊んだり色々して…
俺はどれかひとつってより色々やりたかったから、いろんなグループにひょっこり参加させてもらってめいいっぱい楽しんだ
そんなコトをしてるうちに日も暮れてきて、お腹を空かせた俺はちょっと早いけどわんこくんと巴先輩を誘ってバーベキュー会場に足を運んだ。
会場には俺と同じでめいいっぱい遊んでお腹を空かせたのか、もう風紀委員が何人か集まってる。
「お、揚羽だ」
「お前も腹減ったのかー?」
「まだバーベキューははじまってないぜ~」
そのなかのさっき遊んだ何人かに声をかけられたからソレに返事をしながらふたりを促して、バーベキュー用に用意されたウッドベンチに3人で座った。
残念ながら風紀の人がいうとおり、まだ開始にはちょっと時間があるから火は着いてるけど食材は焼かれてない。
「あ~、お腹空いたなぁ。バーベキュー早くはじまらないかなぁ~」
「ん…」
「ふふっ、そうだね…楽しみだなぁ、バーベキュー」
今にも鳴りそうなお腹をなだめるようにさすって、他愛もない話をしながらパチパチと燃える火をボーっと眺める。
そしたらわんこくんが急に立ちあがって、ポケットに手を突っこみながら火に近づいた。
「え、どうしたのわんこくん?」
「えと、待ちきれなくなっちゃった?」
「こ、れ…」
そう言って、わんこくんの突然の行動にビックリしてた俺たちの目の前に差しだされたのは、個包装されたマシュマロだった。
「え、ソレどうするの…?」
「わんこくん、まさか──」
巴先輩はわんこくんの行動がわかんなくて首をかしげてるけど、俺はあるコトが思いうかんで恐るおそるわんこくんをうかがい見る。
そしたらわんこくんは俺の目を見てうなづいて、用意してあったバーベキュー用の串を2本取ってマシュマロを1個ずつ刺して炙りだした。
「焼き、マシュマロ…」
「やっぱりソレか;」
網が置いてあるコンロじゃなくて、レンガで組まれただけの炉のほうに行ったからまさかとは思ったけど…
まさかホントに焼きマシュマロをするとは思わなかったよ、わんこくん。
甘い匂いが漂ってきたトコで、満足いく焼き加減になったのか両手に串を持ってわんこくんが帰ってきた。
それでさっそく焼いたマシュマロを食べるのかと思いきや、わんこくんは俺たちにソレを差しだしてきて――
「え、俺に?」
「僕もいいの…?」
「ん…」
まさか俺たちのだとは思わずにビックリしながら受けとると、わんこくんはそのまま自分のぶんを焼きに炉のほうへ戻ってった。
そんなコトをしてるうちに時間が近づいてきたのか、人がぞくぞくと別荘から出てくる。
そのなかから俺たちに気づいて近づいてくる会長を見つけて、俺はふたりにも教えてからバレないように持ってた焼きマシュマロを後ろに隠した。
あっ、ちょっと待って、わんこくんが口のなかに焼きマシュマロ放りこんだぞ!
「ちょっ、わんこくん!」
「冷めたら…美味しく、ない…」
いや、たしかにそうだけど;
…まぁ、焼いたってバレなきゃいっか。
そう思って、俺はほぼヤケクソでわんこくんと同じように口のなかに焼きマシュマロを放りこむ。
ソレをみた巴先輩もとまどいながらも同じように口に入れて、3人仲よく口を膨らませた。
ソコに、とうとう会長が現れる。
「みんな早いな。もしかして待ちきれなかったか?」
会長はにこやかに話しかけてきたけど、口に焼きマシュマロが入ったまんまじゃロクに喋れなくて、当たりさわりのない返事をしてごまかす。
ソレに不満そうな顔をするコトもなく、そうかとほほ笑んだ会長の器の大きさに感謝した。
もちろん、そのあいだに口のなかのマシュマロをしっかり味わいつつ急いで食べるのも忘れない。
隣で味わいながらゆっくり食べてるわんこくんのコトは視界に入れないようにして、一足先に完食した俺はまだ食べてるふたりが気づかれないよう会長に話しかけた。
「そういえば、会長は──「ん? なんか甘い匂いがしないか?」
「えっ!?」
でも、ソレと被るように言われた会長の言葉におもわず固まるコトになった。
不思議そうに首をかしげる会長に、俺は固まってる場合じゃないとあわててごまかすために口を開く。
「き、気のせいですよ! お腹空いてますからね、そう感じただけですって!」
「いや、でもたしかに──「あぁっ、もうバーベキューはじめる時間じゃないですか? 会長、出番ですよ!」
「あ?…そうだな、行ってくる」
あわてて遮るように言った俺に、会長はそう返して颯爽と去ってった。
その背中を見おくって、俺はバレなかった安堵のため息を吐く。
「よかった…バレずにすんだ…」
「ま、任せきりにしてごめんね、みつ君;」
そしたら、俺のため息に申しわけなくなったのか巴先輩があやまってきた。
まったく、そんなの気にしなくていいのに。
ていうか──
「いいんですよ。ワタワタしてる巴先輩も可愛かったです」
「み、みつ君ったら…」
あと、マシュマロでほっぺを膨らませた巴先輩もね。
リスみたいでめっちゃ可愛かったです。
そういうと、巴先輩は恥ずかしそうに頬を染めてうつむいちゃった。
ソレを可愛いなぁなんて眺めてたら、急に裾を引っぱられる。
もちろん、引っぱったのはわんこくん。
まさかわんこくんもあやまる気かなって思ってわんこくんを見あげると、いわれたのは全然違う言葉で──
「美味し、かった…」
ほんわかとした顔でそう言われて、おもわず笑いが込みあげる。
そっか、美味しかったか。
「なら、頑張って会長をごまかした甲斐があったよ」
「ん…」
俺はそう言って、ほんわか顔のわんこくんの頭を撫でた。
ヒヤヒヤさせられたけど、こんな可愛いわんこくんが見れるなら全部チャラだよね!
「それじゃあ、今度はどうどうと美味しいものいっぱい食べようね!」
「ん…!」
聞こえてきたバーベキュー開始の声に、わんこくんの手を取って引っぱってく。
もちろん、巴先輩の手を引くのも忘れない。
「巴先輩も! 美味しいのいっぱい食べましょうね♪」
「…うん!」
いくつかあるコンロのなかから人のすくない場所を選んで、焼けたものをどんどん皿の上に載せてく。
お肉に野菜に海産物。
材料はどれも新鮮で、一目で高級とわかるものばかりだった。
ソレをあーだこうだ他愛のない話をしたり、ジャレたりしながら調子よく食べてく。
バーベキュー効果かいつもは小食な巴先輩もけっこう食べてて、ちょっと食べすぎちゃったな…なんていってお腹をさすってたし。
わんこくんはバーベキューの材料を食べつくすいきおいで食べたと思ったら、デザートもバクバクと吸いこむように食べてって、わんこくんの胃はやっぱりブラックホールだなとあらためて思った。
そんな感じで楽しい時間を過ごしてたんだけど、巴先輩の顔色があまりよくないのに気づいて、俺はあわてて声をかけて近くのイスにやさしく促す。
「巴先輩、大丈夫ですか? 食べすぎで苦しくなっちゃいました?」
「そう、だね…僕、すこし調子に乗りすぎたみたい」
そう言って巴先輩は心配をかけないようにほほ笑んだけど、その笑顔は曇っててドコか複雑な気持ちが見えかくれしてた。
こんな表情、ただの食べすぎってだけじゃならない。
そう気づいた瞬間、原因はすぐにわかった。
巴先輩にこんな表情させるのなんて決まってるもん。
原因は、楽しそうにワイワイはしゃいでる悦とマリモだ。
マリモは本当なら合宿に来ることなんてできなかったのに、悦たちの職権乱用でいつの間にか合宿に参加してたんだよね。
ソレはそんなコトしてまでもマリモと一緒にいたいっていってるようなもので、ソレだけでも巴先輩にはキツいと思うのに、ココに着いたときからずっと悦はマリモのそばから離れずにいるんだもん。
ひさびさに悦とふたりでゆっくり話せるかも…
なんて楽しみにしてた巴先輩にとってはツラかったはずだ。
巴先輩の笑顔が曇るのも当然だよ。
「巴先輩。食べすぎだけが原因じゃ、ないですよね? ツラいなら、ムリして笑わなくていいんですよ」
「みつ君……ふふっ、みつ君には、なんでもばれちゃうね」
巴先輩はそう言って、まいったな…なんてほほ笑んだ。
その笑顔はツラそうで、俺はなんともいえない気持ちになる。
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