江路学園へようこそ！

抜き差しならない事情にて！

side.恋

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ガチャガチャと鳴るドアノブに清々しい気分になりながら内ポケットから取りだした携帯でメールを送る。

数分も経たないうちに動かなくなったドアノブと、直ぐに帰ってきた返信におもわず笑いがこみあげてきた。

｢ふふっ…ふふふふっ｣

やっと…
やっとやり返せました。

生徒会室という場所とだれが戻ってくるかわからない状況のせいで完璧に屈辱を晴らすことはできませんでしたが…

揚羽みつのあの顔！

媚薬を盛られたとわかったときの焦った表情や、縛って押し倒したときの悔しそうな表情──

あぁ、生徒会室から追いだしたときの驚愕した表情もよかったですね。

｢でも、まだまだ許しませんよ｣

私が受けた屈辱はこのくらいのことでは晴らせません。

｢つぎはどうしてあげましょうかね…｣





side.恋 end