江路学園へようこそ！

親衛隊パニック！

7

◇◇◇

なんとか授業に間に合って、響介にも怒られるコトなく平和におわった。

無事に放課後を迎えられたよぉ。
よかった、よかった♪

コレであとは帰るだけ！

｢ひなたちゃん、丞、帰ろぉ～。あ、あと響介も｣
｢あっ、うん｣
｢そうだね、みつ。…宮部君、君はおまけみたいだね｣
｢あっ、あぁ。そ、そうだな｣
｢く、久佐之くん…;｣

今日はなにしよっかなぁ～。

まずは夕飯の準備するでしょ？
夕ごはんつくりながら朝ごはんの下準備してぇ。

あ、不良くんが帰ってきたらからかってあ～そぼ♪

後ろの緊張した雰囲気なんて気づかずに、俺はこれからの予定を決めて教室の扉を開ける。

そしたら──

｢お昼ぶり、揚羽君｣
｢いきなりすいません、揚羽くん｣

弥尋先輩と、親衛隊の副隊長さんがいた。

｢あれ、どうかしたんですか？｣

なんかいい忘れたコトとかあったのかな？
それとも、一緒に帰りたいとか？

うん、いいね！ 
一緒に帰りたいとかだと嬉しいなぁ。

｢えっと…朝、揚羽君が抱きついてた人のこと、聞くの忘れてたから…｣
｢迷惑かとは思ったのですが早めに聞いておいたほうが害がないと思いまして。あと、個人的な興味です｣
｢個人的な興味？｣

副隊長さんの言葉がちょっと気になって聞きかえしてみる。

｢はい、個人的な興味です｣
｢そ、そっか…｣

む～、答えてくれない。

副隊長さんって警戒心強いのかな？ 
それとも秘密主義とか？

｢それでね、揚羽君。その…ふたりの関係って、なんなのかな？｣
｢あぁ、不良くんとのですよね？｣
｢ふ…？ 多分、そうだと思う｣
｢あのですねぇ、不良くんとは──｢おい、みつ｣

ちょっと響介さん。
今、俺が話してたんだけど。

｢──なに｣
｢帰るやつの邪魔だからそこからどけ｣
｢あ、ごめんごめん。忘れてた｣

そういえば教室の入り口だったね、ココ。

｢えと、先輩。ココじゃジャマなんで…一緒に帰りながら話すってのはどうですか？｣
｢あ、それがいいです！｣
｢僕もぜひ、お願いします｣

大丈夫かなって思ったけど、ふたりとも即答してくれた。

やった♪ 
一緒に帰れるよぉ。

｢じゃあ、一緒に帰りましょう！｣
｢うんっ｣
｢はい｣

俺はテンションあがって、ふたりの手を引いて歩きだす。

｢あっ、みつくん！｣
｢みつ、おいてくのは宮部君だけにして｣
｢はぁ～…待て、みつ｣

そのあとをついて来るみんな。
追いつくのを待って、また歩きだす。

楽しいなぁ♪ 
やっぱみんなで帰るのはいいね！




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