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第三章 天使とディーバの取引明細
43.再開
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あれから一晩、僕は考えに考え抜いた。
編み出した解答には自信がもてなかったが、実行する決断力だけは足りていた。心が固まればいつまでも躊躇してはいられない。
僕は早急に接触を試みることにした。
「来てくれてありがとう、壱伊くん。昨日の今日で急にごめんね」
朱山近隣。英城大学からほど近い、昼下がりの公園。
小輪の向日葵がいくつも咲き連なる花壇の隅に、小学生の男の子が座っていた。待ち合わせの時間にはまだ早いというのに、日除けのキャスケットを被って待っていてくれたようだ。
通話履歴に残っていた番号をたどって梁間さんに連絡をとり、壱伊くんと話がしたいと願い出た。梁間さんはさんざん返事を渋ったのち最後には承諾をくれて、こうして壱伊くんに取り次いでくれたのだ。
「お兄さん……こんにちは。カナタさんには伝えてくれましたか?」
「大丈夫。事務所からのスカウトで気が動転してたみたいだけど、いまは落ち着いて自分の音楽と向かい合ってるみたいだよ」
「そっか……」
安堵したようにも、落胆したようにもとれる声色だった。
「それで、どうしてぼくに?」
「カナタさんから預かったものがあってさ。梁間さんに預けてもいいかと考えたけど、君に渡すべきものだから」
僕は鞄から真理盤を取り出して、壱伊くんに渡す。
コンパスローズが描かれた計器の盤上では錆びついた銀色の針が揺れている。
昨日、空中に浮かび上がって消えていった黄金の針はいつの間にか姿を取り戻し、あるべき場所に還っていたのだ。あの時は存分に役に立ってくれたが、いまの僕らに探り出したい相手はいない。
「これは?」
「プレゼント。今の自分にはもう必要ないだろうから、あげるって」
「もらえません。こんな。カナタさんにはいっぱい夢を叶えてもらったんです」
「そのはなし、よかったらもっと聞かせてよ」
少年は躊躇いがちにうつむく。
その手には小さなオーティオプレーヤーが握られていた。
壱伊くんの首にからまったケーブルとその先に繋がったイヤホンは、支柱に巻きつく朝顔のつるのようだった。きっとそれは彼を縛るためではなく、彼を守るためにある。
少年を支えた音楽家の名前を、僕は知っている。
「カナタさんは……憧れだったんです。ファンがいて、たくさんの人に愛されて、大好きな音楽をめいっぱい歌ってる。そんなひとがぼくを見てくれて、頼ってくれて、信じてくれたから……」
やはりカナタさんの話題になると壱伊くんは饒舌になる。
それだけ思い入れが強く、ファンとして過ごした時間が濃密だったのだろう。梁間さんのはからいで秘密を共有し、メッセージのやりとりを重ねたとして、根底にある尊敬と憧憬が薄れることはなかったはずだ。
「がんばろうって思えたんです。未来とか希望とか、どんな歌の詞もぼくには遠かったのに。役に立ちたくて、いつかは会いに行きたくて……好きになれたんです」
「壱伊くん、やっぱり嘘はやめよう」
「はい……。カナタさんを騙してきたぼくは、許されちゃいけないから」
僕は首を横に振る。
壱伊くんの正面で腰をかがめ、彼の顔を覗き込むようにして、丁寧に言い聞かせる。
「ちがうよ。心を偽って、嘘で塗り固めるのはやめようって言ってるんだ。大好きな人に見つけてもらえて嬉しかったから、苦しかったんでしょう。本当はずっと、自分のまま会ってみたかったんだよね。きっと勇気をだして、わがままを言えばよかったんだ」
少年の澄みきった瞳が震えている。
大きく眼を見開き、必要以上の望みを捨て去ろうとする彼が抱え込んだ絶望は僕にははかりしれない。
でも、ほんのすこし、彼が信じてみたいと言った希望を後押しすることはできるのだ。
「そう、彼の言うとおり。そうしたらきっと、君の夢は叶ったよ。先送りにしなくたって、こんなに早くにさ」
花壇の裏手に、背の高い向日葵に隠れるようにして女性が座っていた。ベンチに腰を下ろしていた彼女が凜と、立ち上がる。
その女性は、小声で歌を口ずさみながら僕らのもとへ近づいてきた。壱伊くんがハッとする。ハスキーな歌声は特徴的で、スピーカー越しの音声ではなくとも、彼の記憶と重なったのだろう。
立ち上がった拍子に少年の首元から落ちたイヤホンを、彼女は恭しく拾い上げた。
「カナタさん……?!」
栗林カナタ。壱伊くんにとっては憧れのスター。
伊奈羽市に舞い降りた漆黒のロックンローラーは、僕が真実を告げても狼狽ることなく信じてくれた。
それでこそだ。カナタさんならこうしてくれると思っていた。
「事情を話したら会わせろって聞かなくてさ。約束守れなくてごめんね。まあ、そこは外の世界には僕みたいな卑怯者もいるってことで」
「あたしみたいな頭のかたい頑固者もいるのよね、これが」
それだけでなく、大胆な作戦の立案と実行にも助力してくれたのだ。
昨夜、僕は佳代さんの自宅にいたカナタさんに連絡をとった。
梁間さんの意見はもっともだったが、納得ができなかったのだ。彼女に相談を持ちかけずに結論を出せるはずがなかった。
梁間さんの正体には触れないようにして、壱伊くんとの話を打ち明けたものの、彼らを裏切るようで忍びない心地を引きずっていたところ、彼女に一喝された。
作曲家・梁間ヨウが幻と知っても、カナタさんの熱意は揺らぐことはなかったのだ。
「はじめまして、壱伊くん。ううん、やっと会えたね?」
少年は何度も瞬きをして、目前の光景を確かめる。
あまりの衝撃に声を発することもできないようで、彼を顔色なからしめた女性にされるがままに観察されていた。
「君があの梁間ヨウの正体かぁ。まだ声変わりもしてないし、天国からひょっこり落ちてきた天使かなにか?」
「あの……怒らないんですか?」
ようやく意識を取り戻した少年が、おずおずと尋ねる。
カナタさんはけろりとしている。
「なんで? 若くて才能あふれる少年なんて、手練手管のプロの作曲家よりずっとロックで面白い。この業界、二十七歳病なんてばかげた信仰も残ってるし。でも、君を表舞台には誘えないな」
「っ……! そう、ですよね」
「あたしじゃ君を守れない。聞いたよ。梁間……先生との共謀なんだって?」
「はい……ごめんなさい……」
「君の先生は悪魔だな。おかげでスカウトもらえたあたしは棚ぼたか」
頭を掻きながら独りごちるカナタさんは、すでに心を決めたようで、
「事務所には話してみる。作曲は別の人がやってくれてたけど、逃げられたってさ。デモ曲作り直して、交渉して、まずは独りで行けるとこまでやってやるよ。あたしの音楽性を見込んでくれたのなら、どれも梁間ヨウ無しには成立しなかった曲ばかりだから。ま、それで破談になるならそれまででしょ」
豪胆に言い放った。
「それでこそ、ぼくのすきなカナタさんです!」
壱伊くんは誇らしげだ。
カナタさんの隣で満面の笑みを浮かべる彼は、活き活きとしている。
愛らしく頬を上気させて、熱っぽく語らいはじめる少年からそっと距離をとり、僕は見守る。カナタさんもすっかり前のめりだ。楽しそうなふたりの会話を水をささないように忍びながら、聞き耳を立てる。
「来年入学したい学校、音楽科があるんです。ぼく、そこでもっと、たくさん学びたくて。そしたら……いつかまた、カナタさんの役にも立てますよね?」
「へえ、言うじゃん? それならなおさら、将来有望な天才作曲家に唾つけとくのもいいかもね。梁間先生によろしく言っといてよ。そのスカした顔に一発お見舞いさせろって」
「そうですね! こうしてカナタさんに会えたのも、先生がそばにいてくれたからだから」
壱伊くんは嬉々として語る。
屈託のない笑顔を受けて、カナタさんもからりと笑った。
「よしよし。もう、突然勝手に関係解消するのはなしよ? 君が何でもあたしはいいの。出会わなかった人生なんてありえないし、お断り。そのくらいには惚れ込んでるんだから、君たちの奏でる音楽にさ」
気鋭の歌姫から情熱的な激励。
そのうえ、見るものすべてを魅了してしまいそうな殺人スマイルを向けられて、壱伊くんは顔を赤くして俯いてしまった。
ふたりのそれからは、もう心配なさそうだ。
一件落着。――とはいかなかった。
二兎追うものは一兎も得ず。花も折らず実も取らずに、事を為すのは難しい。物事とは決まってそういうものだ。
その日の夜、壱伊くんから連絡が届いた。送られてきたメッセージは簡潔で、かえって彼の動揺が深いものだと推察できた。思えばこうなることは、最初から予想すべきだったのだ。
『梁間先生が、家庭教師をやめました』
編み出した解答には自信がもてなかったが、実行する決断力だけは足りていた。心が固まればいつまでも躊躇してはいられない。
僕は早急に接触を試みることにした。
「来てくれてありがとう、壱伊くん。昨日の今日で急にごめんね」
朱山近隣。英城大学からほど近い、昼下がりの公園。
小輪の向日葵がいくつも咲き連なる花壇の隅に、小学生の男の子が座っていた。待ち合わせの時間にはまだ早いというのに、日除けのキャスケットを被って待っていてくれたようだ。
通話履歴に残っていた番号をたどって梁間さんに連絡をとり、壱伊くんと話がしたいと願い出た。梁間さんはさんざん返事を渋ったのち最後には承諾をくれて、こうして壱伊くんに取り次いでくれたのだ。
「お兄さん……こんにちは。カナタさんには伝えてくれましたか?」
「大丈夫。事務所からのスカウトで気が動転してたみたいだけど、いまは落ち着いて自分の音楽と向かい合ってるみたいだよ」
「そっか……」
安堵したようにも、落胆したようにもとれる声色だった。
「それで、どうしてぼくに?」
「カナタさんから預かったものがあってさ。梁間さんに預けてもいいかと考えたけど、君に渡すべきものだから」
僕は鞄から真理盤を取り出して、壱伊くんに渡す。
コンパスローズが描かれた計器の盤上では錆びついた銀色の針が揺れている。
昨日、空中に浮かび上がって消えていった黄金の針はいつの間にか姿を取り戻し、あるべき場所に還っていたのだ。あの時は存分に役に立ってくれたが、いまの僕らに探り出したい相手はいない。
「これは?」
「プレゼント。今の自分にはもう必要ないだろうから、あげるって」
「もらえません。こんな。カナタさんにはいっぱい夢を叶えてもらったんです」
「そのはなし、よかったらもっと聞かせてよ」
少年は躊躇いがちにうつむく。
その手には小さなオーティオプレーヤーが握られていた。
壱伊くんの首にからまったケーブルとその先に繋がったイヤホンは、支柱に巻きつく朝顔のつるのようだった。きっとそれは彼を縛るためではなく、彼を守るためにある。
少年を支えた音楽家の名前を、僕は知っている。
「カナタさんは……憧れだったんです。ファンがいて、たくさんの人に愛されて、大好きな音楽をめいっぱい歌ってる。そんなひとがぼくを見てくれて、頼ってくれて、信じてくれたから……」
やはりカナタさんの話題になると壱伊くんは饒舌になる。
それだけ思い入れが強く、ファンとして過ごした時間が濃密だったのだろう。梁間さんのはからいで秘密を共有し、メッセージのやりとりを重ねたとして、根底にある尊敬と憧憬が薄れることはなかったはずだ。
「がんばろうって思えたんです。未来とか希望とか、どんな歌の詞もぼくには遠かったのに。役に立ちたくて、いつかは会いに行きたくて……好きになれたんです」
「壱伊くん、やっぱり嘘はやめよう」
「はい……。カナタさんを騙してきたぼくは、許されちゃいけないから」
僕は首を横に振る。
壱伊くんの正面で腰をかがめ、彼の顔を覗き込むようにして、丁寧に言い聞かせる。
「ちがうよ。心を偽って、嘘で塗り固めるのはやめようって言ってるんだ。大好きな人に見つけてもらえて嬉しかったから、苦しかったんでしょう。本当はずっと、自分のまま会ってみたかったんだよね。きっと勇気をだして、わがままを言えばよかったんだ」
少年の澄みきった瞳が震えている。
大きく眼を見開き、必要以上の望みを捨て去ろうとする彼が抱え込んだ絶望は僕にははかりしれない。
でも、ほんのすこし、彼が信じてみたいと言った希望を後押しすることはできるのだ。
「そう、彼の言うとおり。そうしたらきっと、君の夢は叶ったよ。先送りにしなくたって、こんなに早くにさ」
花壇の裏手に、背の高い向日葵に隠れるようにして女性が座っていた。ベンチに腰を下ろしていた彼女が凜と、立ち上がる。
その女性は、小声で歌を口ずさみながら僕らのもとへ近づいてきた。壱伊くんがハッとする。ハスキーな歌声は特徴的で、スピーカー越しの音声ではなくとも、彼の記憶と重なったのだろう。
立ち上がった拍子に少年の首元から落ちたイヤホンを、彼女は恭しく拾い上げた。
「カナタさん……?!」
栗林カナタ。壱伊くんにとっては憧れのスター。
伊奈羽市に舞い降りた漆黒のロックンローラーは、僕が真実を告げても狼狽ることなく信じてくれた。
それでこそだ。カナタさんならこうしてくれると思っていた。
「事情を話したら会わせろって聞かなくてさ。約束守れなくてごめんね。まあ、そこは外の世界には僕みたいな卑怯者もいるってことで」
「あたしみたいな頭のかたい頑固者もいるのよね、これが」
それだけでなく、大胆な作戦の立案と実行にも助力してくれたのだ。
昨夜、僕は佳代さんの自宅にいたカナタさんに連絡をとった。
梁間さんの意見はもっともだったが、納得ができなかったのだ。彼女に相談を持ちかけずに結論を出せるはずがなかった。
梁間さんの正体には触れないようにして、壱伊くんとの話を打ち明けたものの、彼らを裏切るようで忍びない心地を引きずっていたところ、彼女に一喝された。
作曲家・梁間ヨウが幻と知っても、カナタさんの熱意は揺らぐことはなかったのだ。
「はじめまして、壱伊くん。ううん、やっと会えたね?」
少年は何度も瞬きをして、目前の光景を確かめる。
あまりの衝撃に声を発することもできないようで、彼を顔色なからしめた女性にされるがままに観察されていた。
「君があの梁間ヨウの正体かぁ。まだ声変わりもしてないし、天国からひょっこり落ちてきた天使かなにか?」
「あの……怒らないんですか?」
ようやく意識を取り戻した少年が、おずおずと尋ねる。
カナタさんはけろりとしている。
「なんで? 若くて才能あふれる少年なんて、手練手管のプロの作曲家よりずっとロックで面白い。この業界、二十七歳病なんてばかげた信仰も残ってるし。でも、君を表舞台には誘えないな」
「っ……! そう、ですよね」
「あたしじゃ君を守れない。聞いたよ。梁間……先生との共謀なんだって?」
「はい……ごめんなさい……」
「君の先生は悪魔だな。おかげでスカウトもらえたあたしは棚ぼたか」
頭を掻きながら独りごちるカナタさんは、すでに心を決めたようで、
「事務所には話してみる。作曲は別の人がやってくれてたけど、逃げられたってさ。デモ曲作り直して、交渉して、まずは独りで行けるとこまでやってやるよ。あたしの音楽性を見込んでくれたのなら、どれも梁間ヨウ無しには成立しなかった曲ばかりだから。ま、それで破談になるならそれまででしょ」
豪胆に言い放った。
「それでこそ、ぼくのすきなカナタさんです!」
壱伊くんは誇らしげだ。
カナタさんの隣で満面の笑みを浮かべる彼は、活き活きとしている。
愛らしく頬を上気させて、熱っぽく語らいはじめる少年からそっと距離をとり、僕は見守る。カナタさんもすっかり前のめりだ。楽しそうなふたりの会話を水をささないように忍びながら、聞き耳を立てる。
「来年入学したい学校、音楽科があるんです。ぼく、そこでもっと、たくさん学びたくて。そしたら……いつかまた、カナタさんの役にも立てますよね?」
「へえ、言うじゃん? それならなおさら、将来有望な天才作曲家に唾つけとくのもいいかもね。梁間先生によろしく言っといてよ。そのスカした顔に一発お見舞いさせろって」
「そうですね! こうしてカナタさんに会えたのも、先生がそばにいてくれたからだから」
壱伊くんは嬉々として語る。
屈託のない笑顔を受けて、カナタさんもからりと笑った。
「よしよし。もう、突然勝手に関係解消するのはなしよ? 君が何でもあたしはいいの。出会わなかった人生なんてありえないし、お断り。そのくらいには惚れ込んでるんだから、君たちの奏でる音楽にさ」
気鋭の歌姫から情熱的な激励。
そのうえ、見るものすべてを魅了してしまいそうな殺人スマイルを向けられて、壱伊くんは顔を赤くして俯いてしまった。
ふたりのそれからは、もう心配なさそうだ。
一件落着。――とはいかなかった。
二兎追うものは一兎も得ず。花も折らず実も取らずに、事を為すのは難しい。物事とは決まってそういうものだ。
その日の夜、壱伊くんから連絡が届いた。送られてきたメッセージは簡潔で、かえって彼の動揺が深いものだと推察できた。思えばこうなることは、最初から予想すべきだったのだ。
『梁間先生が、家庭教師をやめました』
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