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エドガーとドナルドから用事を聞き、ジョンと一緒に出かける。
「ノラさんは喋り出すと止まらない…から」
「そんな感じね。昨日ちゃんと話せてなかったわね。これからよろしくね」
「ぼ…僕は…」
ボソボソとジョンは自分の事を少し教えてくれた。16歳でご主人様に拾われた孤児で庭の手入れや小間使いをしてるみたいだ。
ある程度頼まれたものは買えたが、あと少し自分の日用品を買いたかったのでジョンには先に帰ってもらう。
こんな店もあるのねと街中を頭に入れながら歩いていると、目の前の人がふらふらしながら足取りも少しおかしく今にも倒れそうだ。
きちんとした仕立ての良い服を着てるから貴族だと思うが連れの人はおらずどうしようかと思ったが…もう倒れそうなので声をかける。
「大丈夫ですか?どうされましたか?」
「ちょっと…暑くて」
「では…あちらに座りましょう」
店の並んだ一角に少し広場があり日陰にベンチがあった。そこにその人を座らせ近くの水場から水を持ってくる。
「どうぞ。一気にではなく少しづつ飲んでください。もし出来れば襟元緩めて…大丈夫ですか?」
渡された水を飲み、襟元のタイも外す。
「失礼しますね」
「なにを…!!」
クレアは持ってたハンカチを水で濡らし首元に当てる。適当な物がなかったので手で仰ぎ少しでも風を送る。
「ふー」
少しマシになったのか、男は身体を動かす。クレアは再度水とハンカチを濡らし
「もう大丈夫ですか?もう少しお水飲んでふらつきが無くなれば歩けると思いますが…お付の方はいらっしゃいませんか」
「すまない。助かった…馬車が待ってるはずで…」
クレアはチラっとカフスの紋章を確認してお待ちくださいとその場を離れた。しばらくしてその男の馬車が近くまできて従者が走ってくる。
「大丈夫ですか?お1人にして申し訳ございません!!」
「先程の人は…?」
「我々を呼びに来られてそのまま去って行かれました。お止めしたんですが…」
従者に支えられながらその男は馬車に乗った。
◇◆◇
「遅くなってすみません。すぐお昼用意しますね」
屋敷に戻ってからすぐに調理場で準備する。ドナルドが後ろから見てるが口を出すことはない。昼はノラも一緒のようで、机の周りは一気に騒がしくなる。
「公爵夫人からの紹介って…あんたの母親は…ああ公爵家のメイドだったんだね~で、父親働かずで弟置いて出稼ぎね~そりゃ大変だ」
間違ってる事も正しい事も勝手に納得して話を進めるので、訂正するのも面倒でそのままにしておく。
「そこまで大変じゃないですよ」
「いやいや中々出来ないよ。それでね…」
「ノラさん…クレアさん、困ってる…」
「食べたら仕事だ!!ほれ行った」
「全くなんだい。ちょっとくらい休憩してもいいだろうに…クレア昼からの掃除手伝ってもらえるかい?」
「はい。大丈夫ですよ」
「いやいや夕飯の仕込みもあるぞ」
それもやりますよと言いながら食器を片付ける。ジョンが運ぶのを手伝ってくれたので、ありがとうと言うと照れて出ていった。
野菜を切り、メインのお肉に下味つけて、煮込みを仕掛けあとはドナルドに任せてノラの元に行く。ホールの掃除をしてたノラは後階段をすれば今日は終わりと言ってよく言えば効率よく、悪く言えばかなり手を抜いて掃除していた。まあ毎日この屋敷の掃除を1人でするのは無理がある。
ではと客室のある2階を掃除し始める。全ての部屋の窓をあけ風を通し上からホコリをはたいて落とす。
──拭き掃除は明日かな
見事な流れるような作業で掃き掃除をものすごい速さで終わらせる。普段使ってないわよね…ベッドもほぼ綺麗なままだしね。ご主人様のお連れ様とか来ないのかしら。
「いやクレア。あなた掃除得意なのね~綺麗になってるわ!私がやると角にゴミ残ってるって文句言われるのよ~すごいわ~」
ノアがものすごく褒めてくれた。家でやってたことが役にたつのは嬉しい。
調理場戻りますと階段を降りかけた時、エドガーが玄関から入ってきた。
「ちょうどいい。クレアさん」
「はい。なんでしょうか」
そのまま2人で調理場まで行き、ドナルドを交えて話を聞く。
「今日ご主人様が騎士団員を連れて帰宅することになりそうです」
「何人くらいですか?」
「10人は超えないと…」
「おいおい、さすがに今からじゃ無理だろ」
帰ってくる時に飲み物などは発注して持ってきてもらうよう手配はしたみたいだが、問題は料理だ。
「適当でいいんです。どうせ味より量ですから」
苦笑しながらクレアは考える。
「…とりあえず明日の材料も使って量を増やせば何とかなります?」
「おいおいクレア」
「ノラさんまだいらっしゃいますよね!手伝ってもらいましょう。さて時間ももったいないからはじめましょう!」
コースのように準備は出来ないが、立食にしてしまえば給仕の人数いなくてもなんとかなる!大皿料理はクレアは得意である。
──とりあえず量よね!!
日も傾いた頃、玄関でガヤガヤと声がする。
「副団長我々は納得してません!!」
「そこで騒ぐな。中に入ってからにしろ」
「はっ!!」
控えていたエドガーが帰ってきた主人と騎士団員を食堂へと案内する。ジョンが頑張って立食しやすい配置に替えてある。もちろん座りやすいように椅子も配置済で、入ってきた騎士はそれぞれ椅子に座る。
「副団長!あの討伐は元は我が第二騎士団に任命されるはずではなかったのですか!!」
「そうだ!なぜ今さら第一の奴らに…」
「第一の団長が…」
各々一斉に喋っている騎士の間を邪魔することなくクレアが食前酒を配っていく
「どうぞ」
「ありがとうございます。新しい使用人の方ですか?」
騎士の中でも1番若く見えるジン・クーパーはグラスを受け取る。
「はい。クレアと申します。何かあればお呼びください」
まだまだ不満が爆発してる騎士たちだったが
「既に決まった事だ。我々は今やるべきことを!とりあえず疲れを取ろう」
レオンがグラスを持ち上げ飲みきったのが合図だったようで騎士たちはおおーと盛り上がる。
「ノラさんは喋り出すと止まらない…から」
「そんな感じね。昨日ちゃんと話せてなかったわね。これからよろしくね」
「ぼ…僕は…」
ボソボソとジョンは自分の事を少し教えてくれた。16歳でご主人様に拾われた孤児で庭の手入れや小間使いをしてるみたいだ。
ある程度頼まれたものは買えたが、あと少し自分の日用品を買いたかったのでジョンには先に帰ってもらう。
こんな店もあるのねと街中を頭に入れながら歩いていると、目の前の人がふらふらしながら足取りも少しおかしく今にも倒れそうだ。
きちんとした仕立ての良い服を着てるから貴族だと思うが連れの人はおらずどうしようかと思ったが…もう倒れそうなので声をかける。
「大丈夫ですか?どうされましたか?」
「ちょっと…暑くて」
「では…あちらに座りましょう」
店の並んだ一角に少し広場があり日陰にベンチがあった。そこにその人を座らせ近くの水場から水を持ってくる。
「どうぞ。一気にではなく少しづつ飲んでください。もし出来れば襟元緩めて…大丈夫ですか?」
渡された水を飲み、襟元のタイも外す。
「失礼しますね」
「なにを…!!」
クレアは持ってたハンカチを水で濡らし首元に当てる。適当な物がなかったので手で仰ぎ少しでも風を送る。
「ふー」
少しマシになったのか、男は身体を動かす。クレアは再度水とハンカチを濡らし
「もう大丈夫ですか?もう少しお水飲んでふらつきが無くなれば歩けると思いますが…お付の方はいらっしゃいませんか」
「すまない。助かった…馬車が待ってるはずで…」
クレアはチラっとカフスの紋章を確認してお待ちくださいとその場を離れた。しばらくしてその男の馬車が近くまできて従者が走ってくる。
「大丈夫ですか?お1人にして申し訳ございません!!」
「先程の人は…?」
「我々を呼びに来られてそのまま去って行かれました。お止めしたんですが…」
従者に支えられながらその男は馬車に乗った。
◇◆◇
「遅くなってすみません。すぐお昼用意しますね」
屋敷に戻ってからすぐに調理場で準備する。ドナルドが後ろから見てるが口を出すことはない。昼はノラも一緒のようで、机の周りは一気に騒がしくなる。
「公爵夫人からの紹介って…あんたの母親は…ああ公爵家のメイドだったんだね~で、父親働かずで弟置いて出稼ぎね~そりゃ大変だ」
間違ってる事も正しい事も勝手に納得して話を進めるので、訂正するのも面倒でそのままにしておく。
「そこまで大変じゃないですよ」
「いやいや中々出来ないよ。それでね…」
「ノラさん…クレアさん、困ってる…」
「食べたら仕事だ!!ほれ行った」
「全くなんだい。ちょっとくらい休憩してもいいだろうに…クレア昼からの掃除手伝ってもらえるかい?」
「はい。大丈夫ですよ」
「いやいや夕飯の仕込みもあるぞ」
それもやりますよと言いながら食器を片付ける。ジョンが運ぶのを手伝ってくれたので、ありがとうと言うと照れて出ていった。
野菜を切り、メインのお肉に下味つけて、煮込みを仕掛けあとはドナルドに任せてノラの元に行く。ホールの掃除をしてたノラは後階段をすれば今日は終わりと言ってよく言えば効率よく、悪く言えばかなり手を抜いて掃除していた。まあ毎日この屋敷の掃除を1人でするのは無理がある。
ではと客室のある2階を掃除し始める。全ての部屋の窓をあけ風を通し上からホコリをはたいて落とす。
──拭き掃除は明日かな
見事な流れるような作業で掃き掃除をものすごい速さで終わらせる。普段使ってないわよね…ベッドもほぼ綺麗なままだしね。ご主人様のお連れ様とか来ないのかしら。
「いやクレア。あなた掃除得意なのね~綺麗になってるわ!私がやると角にゴミ残ってるって文句言われるのよ~すごいわ~」
ノアがものすごく褒めてくれた。家でやってたことが役にたつのは嬉しい。
調理場戻りますと階段を降りかけた時、エドガーが玄関から入ってきた。
「ちょうどいい。クレアさん」
「はい。なんでしょうか」
そのまま2人で調理場まで行き、ドナルドを交えて話を聞く。
「今日ご主人様が騎士団員を連れて帰宅することになりそうです」
「何人くらいですか?」
「10人は超えないと…」
「おいおい、さすがに今からじゃ無理だろ」
帰ってくる時に飲み物などは発注して持ってきてもらうよう手配はしたみたいだが、問題は料理だ。
「適当でいいんです。どうせ味より量ですから」
苦笑しながらクレアは考える。
「…とりあえず明日の材料も使って量を増やせば何とかなります?」
「おいおいクレア」
「ノラさんまだいらっしゃいますよね!手伝ってもらいましょう。さて時間ももったいないからはじめましょう!」
コースのように準備は出来ないが、立食にしてしまえば給仕の人数いなくてもなんとかなる!大皿料理はクレアは得意である。
──とりあえず量よね!!
日も傾いた頃、玄関でガヤガヤと声がする。
「副団長我々は納得してません!!」
「そこで騒ぐな。中に入ってからにしろ」
「はっ!!」
控えていたエドガーが帰ってきた主人と騎士団員を食堂へと案内する。ジョンが頑張って立食しやすい配置に替えてある。もちろん座りやすいように椅子も配置済で、入ってきた騎士はそれぞれ椅子に座る。
「副団長!あの討伐は元は我が第二騎士団に任命されるはずではなかったのですか!!」
「そうだ!なぜ今さら第一の奴らに…」
「第一の団長が…」
各々一斉に喋っている騎士の間を邪魔することなくクレアが食前酒を配っていく
「どうぞ」
「ありがとうございます。新しい使用人の方ですか?」
騎士の中でも1番若く見えるジン・クーパーはグラスを受け取る。
「はい。クレアと申します。何かあればお呼びください」
まだまだ不満が爆発してる騎士たちだったが
「既に決まった事だ。我々は今やるべきことを!とりあえず疲れを取ろう」
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