2 / 50
2
しおりを挟む
はじめは家の馬車を使ったが、王都までこの馬車で行くにはお金がかかりすぎるので、街馬車が出てる所まで来て引き返してもらった。
──これで完全に1人だわ…
馬車の乗り場を探しとりあえず1番遠く、王都に近い街まで行く馬車に乗り込む。乗り心地は最悪だが高い馬車なんてもったいない。
時間も無駄なく宿もなるべく泊まらなくていいように乗り継ぎ、ギリギリで王都に着いたのは出発してから5日たっていた。
──お祭りでもあるの!!何この人の多さ!!
完全に都会に呑まれたクレアだったが、一瞬で現実に戻る。
──ぼーとする時間はないわ。さぁハミルトン家に行ってお仕事もらわないと!!
で、…どこなの?
◇◆◇
人に聞いて、聞いて、やっとハミルトン家まで来たが…
──ここ?こんなに大きなお屋敷の方とお母様が知り合い?
ポカーンと門を見上げていたら、明らかに場違いな娘がいるので門番から声をかけられる。
「何か用か?こちらはハミルトン公爵家だが…」
「公爵家!!…あのすみません、こちらにベアトリス夫人はいらっしゃいますか?」
「公爵夫人だが、約束は?」
まさか公爵家だとは思ってなかったので、そのまま訪ねればいいと思ってた呑気な自分に腹をたてながら、すぐにきりかえる。
約束はしてないのでその約束を取り付けてもらえるように門番に頼む。すぐに会えないだろうし滞在費どうしよう…と考えながら、しばらく門の前で待っていたら先程の門番が急いで戻ってきて中に案内される。
門を通り中にすすむと黒いスーツを着こなした人がクレアに一礼する。トランクを持っているので略式ではあるが膝を曲げクレアも挨拶をする。
「こちらへ。奥様がお待ちでございます」
「あっはい」
──会っていただけるのね。よかった…
案内された応接間はとても大きく綺麗で、ソファーもあったが座るのが申し訳なく立って待っていた。
しばらくそのまま待っていると、ノック音がして先程の執事が入ってくる。立ってるソフィアにびっくりするが、後ろから入ってきた夫人を案内する。
「クレアさん?」
「はい。はじめましてクレア・ブランドンと申します。何も約束ないまま来てしまい申し訳…」
言い終わる前に夫人に抱きしめられる。
─え?
「若い頃のグレースそっくりだわ」
「ごめんなさい」
泣いてクレアを抱きしめていたベアトリスは少し落ち着いてから話はじめる。クレアもソファーに座り目の前にいる夫人を見つめる。
「グレースとは幼なじみなの。本当に大切な友達だったわ。なのにあんな無理やりな結婚をさせられるなんて…あっごめんなさいあなたのお父様よね」
「いえ、父がダメなのはよく分かってます」
「あなたの祖父母にあたる方はグレースをよく思ってなくてね…」
母からは何も聞いてない話だった。でも恨み言も聞いたことがなく、あんな父親だったが2人は仲がよく苦労はしたが幸せだったと思うとクレアが言うと、目を閉じあの子らしいわと寂しげに笑うベアトリス。
「で、あなたは私の娘になりに来たのよね」
「ちっ違います!!私が働く所を紹介していただけないかと…」
にっこりと微笑んで突拍子もないことを言い出す公爵夫人に対しブンブンと頭と手を振って否定する。
「えー!グレースの娘は私の娘よ。このままうちの子になればいいのに」
「申し訳ございません!私は働いて弟を助けたいんです」
娘が欲しかったのに…とまだぶつぶつ文句を言っていたがなんとか説得したクレアだった。
「だったらちょうどいい所があるわ。私の息子が独立して街に住んでるのよ。なぜだか使用人が次々辞めちゃってね。そこなら娘を預けるのにちょうどいいし気兼ねなく会いにいけるしね」
「公爵ご子息が街にですか?」
娘発言は軽く流しとこう…
「三男で爵位は継がないし、騎士団の副団長とかしてるから気難しいのよねあの子」
「何か言われたらすぐ帰ってくればいいしどう?」
「もちろん喜んで!よろしくお願いいたします」
断る理由はない。立ち上がり深々と頭をさげる。すぐに案内してもらって…と思っていたが、そこから夫人につかまった。
お茶してお菓子食べて、今まで着たことないようなドレスを何着か着せられ、全部あげると言うベアトリスに、本当に受け取れません!!と必死に断りを入れ夕方近くやっと職場になる公爵家ご子息、レオン・ハミルトンの家に案内された。
公爵家の馬車の豪華でふかふかの椅子も恐れ多かったが、今目の前にある屋敷にもびっくりする。
『 小さな家なのよ』
そう夫人は言ってなかったか?確かに公爵家よりは小さいが…
街中にあるには十分な大きさの屋敷である。
トントントンと扉をたたき待っていると執事らしき人が出てきた。長くのびた銀色の髪を後ろで結った20代くらいの、整った顔だった
「ベアトリス公爵夫人から紹介いただきましたクレアと申します」
「どうぞ中へ」
扉を抜けてすぐにまた次の扉があり、その先には広いホールが広がっていた。中央奥に広い階段があり登りきった小さなホールから左右にわかれて部屋がある。
クレアは2階の客室に案内される。
「こちらでお休みください」
「ちょっと待ってください。私は働きに来たのでこのお部屋では休めません」
「公爵夫人から言われております」
「いえ、本当にここではない部屋にしてください!夫人にはまた私から報告しますので」
しかし…としばらく考え込んでいたが、本当に使用人の部屋でいいのか再度確認をとり、1階使用人部屋は今男性が主に使ってるので狭くなるけどこちらでと屋根裏部屋に案内される。
「今日はご主人様はお戻りになりません。用意終わりましたら1階食堂までおこしください。その時説明いたします」
「ありがとうございます」
部屋を見渡す。1人で使うには十分な広さねとトランクをベッドの上に置く。
他に小さなタンスとサイドテーブルと椅子があり窓もあった。
持ってきた荷物は多くないのですぐに片付けは終わった。タンスの引き出しの中に黒のワンピースと白のエプロンがあった。
──これメイド服よね。ちょっと大きいけど後で直そう。
手早く着替えて部屋を出る。
──これで完全に1人だわ…
馬車の乗り場を探しとりあえず1番遠く、王都に近い街まで行く馬車に乗り込む。乗り心地は最悪だが高い馬車なんてもったいない。
時間も無駄なく宿もなるべく泊まらなくていいように乗り継ぎ、ギリギリで王都に着いたのは出発してから5日たっていた。
──お祭りでもあるの!!何この人の多さ!!
完全に都会に呑まれたクレアだったが、一瞬で現実に戻る。
──ぼーとする時間はないわ。さぁハミルトン家に行ってお仕事もらわないと!!
で、…どこなの?
◇◆◇
人に聞いて、聞いて、やっとハミルトン家まで来たが…
──ここ?こんなに大きなお屋敷の方とお母様が知り合い?
ポカーンと門を見上げていたら、明らかに場違いな娘がいるので門番から声をかけられる。
「何か用か?こちらはハミルトン公爵家だが…」
「公爵家!!…あのすみません、こちらにベアトリス夫人はいらっしゃいますか?」
「公爵夫人だが、約束は?」
まさか公爵家だとは思ってなかったので、そのまま訪ねればいいと思ってた呑気な自分に腹をたてながら、すぐにきりかえる。
約束はしてないのでその約束を取り付けてもらえるように門番に頼む。すぐに会えないだろうし滞在費どうしよう…と考えながら、しばらく門の前で待っていたら先程の門番が急いで戻ってきて中に案内される。
門を通り中にすすむと黒いスーツを着こなした人がクレアに一礼する。トランクを持っているので略式ではあるが膝を曲げクレアも挨拶をする。
「こちらへ。奥様がお待ちでございます」
「あっはい」
──会っていただけるのね。よかった…
案内された応接間はとても大きく綺麗で、ソファーもあったが座るのが申し訳なく立って待っていた。
しばらくそのまま待っていると、ノック音がして先程の執事が入ってくる。立ってるソフィアにびっくりするが、後ろから入ってきた夫人を案内する。
「クレアさん?」
「はい。はじめましてクレア・ブランドンと申します。何も約束ないまま来てしまい申し訳…」
言い終わる前に夫人に抱きしめられる。
─え?
「若い頃のグレースそっくりだわ」
「ごめんなさい」
泣いてクレアを抱きしめていたベアトリスは少し落ち着いてから話はじめる。クレアもソファーに座り目の前にいる夫人を見つめる。
「グレースとは幼なじみなの。本当に大切な友達だったわ。なのにあんな無理やりな結婚をさせられるなんて…あっごめんなさいあなたのお父様よね」
「いえ、父がダメなのはよく分かってます」
「あなたの祖父母にあたる方はグレースをよく思ってなくてね…」
母からは何も聞いてない話だった。でも恨み言も聞いたことがなく、あんな父親だったが2人は仲がよく苦労はしたが幸せだったと思うとクレアが言うと、目を閉じあの子らしいわと寂しげに笑うベアトリス。
「で、あなたは私の娘になりに来たのよね」
「ちっ違います!!私が働く所を紹介していただけないかと…」
にっこりと微笑んで突拍子もないことを言い出す公爵夫人に対しブンブンと頭と手を振って否定する。
「えー!グレースの娘は私の娘よ。このままうちの子になればいいのに」
「申し訳ございません!私は働いて弟を助けたいんです」
娘が欲しかったのに…とまだぶつぶつ文句を言っていたがなんとか説得したクレアだった。
「だったらちょうどいい所があるわ。私の息子が独立して街に住んでるのよ。なぜだか使用人が次々辞めちゃってね。そこなら娘を預けるのにちょうどいいし気兼ねなく会いにいけるしね」
「公爵ご子息が街にですか?」
娘発言は軽く流しとこう…
「三男で爵位は継がないし、騎士団の副団長とかしてるから気難しいのよねあの子」
「何か言われたらすぐ帰ってくればいいしどう?」
「もちろん喜んで!よろしくお願いいたします」
断る理由はない。立ち上がり深々と頭をさげる。すぐに案内してもらって…と思っていたが、そこから夫人につかまった。
お茶してお菓子食べて、今まで着たことないようなドレスを何着か着せられ、全部あげると言うベアトリスに、本当に受け取れません!!と必死に断りを入れ夕方近くやっと職場になる公爵家ご子息、レオン・ハミルトンの家に案内された。
公爵家の馬車の豪華でふかふかの椅子も恐れ多かったが、今目の前にある屋敷にもびっくりする。
『 小さな家なのよ』
そう夫人は言ってなかったか?確かに公爵家よりは小さいが…
街中にあるには十分な大きさの屋敷である。
トントントンと扉をたたき待っていると執事らしき人が出てきた。長くのびた銀色の髪を後ろで結った20代くらいの、整った顔だった
「ベアトリス公爵夫人から紹介いただきましたクレアと申します」
「どうぞ中へ」
扉を抜けてすぐにまた次の扉があり、その先には広いホールが広がっていた。中央奥に広い階段があり登りきった小さなホールから左右にわかれて部屋がある。
クレアは2階の客室に案内される。
「こちらでお休みください」
「ちょっと待ってください。私は働きに来たのでこのお部屋では休めません」
「公爵夫人から言われております」
「いえ、本当にここではない部屋にしてください!夫人にはまた私から報告しますので」
しかし…としばらく考え込んでいたが、本当に使用人の部屋でいいのか再度確認をとり、1階使用人部屋は今男性が主に使ってるので狭くなるけどこちらでと屋根裏部屋に案内される。
「今日はご主人様はお戻りになりません。用意終わりましたら1階食堂までおこしください。その時説明いたします」
「ありがとうございます」
部屋を見渡す。1人で使うには十分な広さねとトランクをベッドの上に置く。
他に小さなタンスとサイドテーブルと椅子があり窓もあった。
持ってきた荷物は多くないのですぐに片付けは終わった。タンスの引き出しの中に黒のワンピースと白のエプロンがあった。
──これメイド服よね。ちょっと大きいけど後で直そう。
手早く着替えて部屋を出る。
0
お気に入りに追加
253
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
なりゆきで、君の体を調教中
星野しずく
恋愛
教師を目指す真が、ひょんなことからメイド喫茶で働く現役女子高生の優菜の特異体質を治す羽目に。毎夜行われるマッサージに悶える優菜と、自分の理性と戦う真面目な真の葛藤の日々が続く。やがて二人の心境には、徐々に変化が訪れ…。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
妻のち愛人。
ひろか
恋愛
五つ下のエンリは、幼馴染から夫になった。
「ねーねー、ロナぁー」
甘えん坊なエンリは子供の頃から私の後をついてまわり、結婚してからも後をついてまわり、無いはずの尻尾をブンブン振るワンコのような夫。
そんな結婚生活が四ヶ月たった私の誕生日、目の前に突きつけられたのは離縁書だった。
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる