桃色

天野 帝釈

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習慣

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やはり習慣と言うのは恐ろしいもので、遊びに出ないと体がむずむずして仕方がない。

数日経って妙に早く起きてしまった私は、外の空気が無性に吸いたくなったため、ぶらりと散歩に出ることにした。

暫く行っていないと、川原の水が運んでくる匂いと爽やかな空気が恋しくなって、
私の足は自然といつもの場所へと向かってしまう。

川原に着くと、気が晴れた心地がして大きく息を吸った。

朝のひんやりとした空気が喉に心地良くて、目を細め、ふと周囲を見渡すと、
あの桃色がいつの間にか近くに立っていた。



私は驚いて口を金魚のようにパクパクとさせて彼女を見た。

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