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第四章
第24話
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「どうしましょうね」
今、目の前にいる蜂蜜色の髪のおばさまは、さっきからずっと、そう繰り返している。
おばさまって言っても、見た目は美女。
アラフォーくらいなんだと思うんだけど、美人で年齢がわかんなくなっちゃってるアレだ。
アラフォーだと思うのも、彼女の子どものはずの人が二十歳は超えていると思われるからだ。
ぶっちゃけると目の前のご婦人は、ギルバートのお母さん。
ギルバートはヒースより年上に見える。
もっと正直に言えば、二十代も半ばに見える。
なので、そこから考えると少なくともアラフォーだろうなという予想。
さて、ここはバルフ家。
短い道中ヒースとギルバートが警戒してたらしい襲撃もなく、無事にここまで辿り着いた。
お屋敷に着いてから、まずわたしはこのテレセおばさまに引き渡された。
ミルラは自分の所属の兵団に戻るって言ってたけど、ギルバートに引き止められて別のところに引き摺られていった。
わたしの周囲には他に侍女さんがいて、数人は出入りしているんだけど、指揮を執っているのはおばさまだ。
今はヒースはいない。
そこは信頼度の問題なんだと思う。
侍女たちにもそれぞれ人生があるので、主家を裏切るような事態もたまにはあるんだろう。
でもおばさまは夫である旦那様と、我が子のギルバートとは一蓮托生だ。
その二人が「もう駄目だ」と賭けに出たその結果に、都合の悪くなるようなことはしないということだ。
だけど、都合の悪くなることはしないとしても、だからと言って都合のいいことができるとは限らない。
で、「どうしましょうね」に戻る。
その視線は手枷に釘付けだ。
両手につけられた手枷の間は光の鎖で繋がっている。
手錠をつけられた状態で、服を脱ぐことを想像してみてほしい。
うん、脱げない。
「外せないのよね?」
「自分では……」
この手枷を外せるとしたら、ヒースだろう。
でも、多分外さないと思う。
……ちょっとヤンデレだからなあ。
わたしの現代生活サブカル知識からして、本物のヤンデレストーカーとは違うと思うけど……でも、普通の人は嫁に手枷つけて堂々とはしてないよね。
「奥様……この服を切れば、脱がせると思いますが」
おずおずと、テレセおばさまに侍女さんが進言する。
「あら、でも、切ってもいいのかしら」
「できればそれは……この服も借り物なので」
もう亡くなられた人のものだと言っても、粗末に扱っていいものじゃないだろう。
「じゃあ、やっぱり外してもらうしかないのね。ギルバートはどこに行ったのかしら。ヒースクリフ殿下のお世話? 誰か呼んできて」
ギルバートじゃ外せないと思ったけど、黙っていた。
もしかしたらギルバートにはミルラがついてくるかもしれず、この魔法を得意だと言い、実際に手枷の制作者であるミルラなら外せるかもしれない。
……ヒースに黙って外したら、どうなるんだろう。
同時に過ぎった疑問に、ちょっと真顔になった。
ちょっとヤンデレは、わたしが逃げようとするのを嫌がった。
今までだいたいヒースが怖いことになったのは、わたしが逃げると思った時だ。
この手枷を外すのは、逃げることには当たらないだろうか。
だんだんドキドキしてきた胸を押さえた
「まだその格好なのか」
ギルバートの声が扉の方からした。
「まあ、ギルバート、湯浴みしていただこうと思ったのだけど、これでは脱がすことができないのよ。外してちょうだい」
テレセおばさまは手枷を指し、唇を尖らせてギルバートに文句を言う。
それに合わせて振り返ると、ギルバートの後ろから、なぜか侍女のお仕着せを着た……多分ミルラと、着替えたヒースが部屋に入ってきた。
ミルラのことが「多分」なのは、今までの灰色ローブと服が違いすぎるのもあったけど、髪を結っていたからだ。
ミルラは恥ずかしそうに目を伏せていて、顔を晒すのが嫌だったのかもしれないと思った。
あ、でも、顔の造作はわたしよりもずっといいので恥ずかしがる理由はわからない。
うーん、人口密度が上がったら顔面偏差値の平均も上がってしまった。
ヒースの方は、実はチラ見しただけで視界からむりやり追いだした。
今のヒースは、小説の挿絵で見たことがあったような王子様の格好をしていた。
信じてなかったわけじゃないけれど、本当に王子様で、直視できなかった。
さっきのドキドキと、違う意味でドキドキする。
いやもうドキドキどころじゃなくて、バクバクしてる。
「ああ……外すわけにはいかない、か?」
訊いているのはヒースにだ。
「そうですね」
目を逸らしているうちに、目の前までヒースが来ていた。
はっとして顔を上げたら、もう自然には視界から追い出せない場所にヒースが立っている。
うっかりバッと斜め下に目を逸らしてしまった。
「……ギルバート、外に出ていてくれますか」
「……わかった」
この会話の、微妙な間はなんだろう。
扉の閉まる音がして、ギルバートは部屋から出ていったようだった。
でもおばさまと侍女さんとミルラは部屋にいるし。
ああっ、でも第三者がいるからって、王子様なヒースを直視できないのは変わりない。
慣れるしかないんだろうか。
慣れるんだろうか。
ヒースの顔は変わってない、天使のまま……変わったのは服だけなのに、こんなに挙動不審になってしまうなんて。
「サリナ、これ、外してほしいですか?」
ヒースの手が、わたしの手の手枷のところに重なる。掴むのではなく、ただ触れるだけだった。
「う、ううん」
ここでうんと言ってはいけない。
それだけはわかる。
「そう。……大丈夫ですよ、脱がすことはできますから」
そう言って、ヒースの手が首元に触れた。
「……ぎゃあっ!」
色気のない悲鳴だったのは許してほしい。
……人前でいきなり素っ裸にされるとは思わなかったんだもの……
今、目の前にいる蜂蜜色の髪のおばさまは、さっきからずっと、そう繰り返している。
おばさまって言っても、見た目は美女。
アラフォーくらいなんだと思うんだけど、美人で年齢がわかんなくなっちゃってるアレだ。
アラフォーだと思うのも、彼女の子どものはずの人が二十歳は超えていると思われるからだ。
ぶっちゃけると目の前のご婦人は、ギルバートのお母さん。
ギルバートはヒースより年上に見える。
もっと正直に言えば、二十代も半ばに見える。
なので、そこから考えると少なくともアラフォーだろうなという予想。
さて、ここはバルフ家。
短い道中ヒースとギルバートが警戒してたらしい襲撃もなく、無事にここまで辿り着いた。
お屋敷に着いてから、まずわたしはこのテレセおばさまに引き渡された。
ミルラは自分の所属の兵団に戻るって言ってたけど、ギルバートに引き止められて別のところに引き摺られていった。
わたしの周囲には他に侍女さんがいて、数人は出入りしているんだけど、指揮を執っているのはおばさまだ。
今はヒースはいない。
そこは信頼度の問題なんだと思う。
侍女たちにもそれぞれ人生があるので、主家を裏切るような事態もたまにはあるんだろう。
でもおばさまは夫である旦那様と、我が子のギルバートとは一蓮托生だ。
その二人が「もう駄目だ」と賭けに出たその結果に、都合の悪くなるようなことはしないということだ。
だけど、都合の悪くなることはしないとしても、だからと言って都合のいいことができるとは限らない。
で、「どうしましょうね」に戻る。
その視線は手枷に釘付けだ。
両手につけられた手枷の間は光の鎖で繋がっている。
手錠をつけられた状態で、服を脱ぐことを想像してみてほしい。
うん、脱げない。
「外せないのよね?」
「自分では……」
この手枷を外せるとしたら、ヒースだろう。
でも、多分外さないと思う。
……ちょっとヤンデレだからなあ。
わたしの現代生活サブカル知識からして、本物のヤンデレストーカーとは違うと思うけど……でも、普通の人は嫁に手枷つけて堂々とはしてないよね。
「奥様……この服を切れば、脱がせると思いますが」
おずおずと、テレセおばさまに侍女さんが進言する。
「あら、でも、切ってもいいのかしら」
「できればそれは……この服も借り物なので」
もう亡くなられた人のものだと言っても、粗末に扱っていいものじゃないだろう。
「じゃあ、やっぱり外してもらうしかないのね。ギルバートはどこに行ったのかしら。ヒースクリフ殿下のお世話? 誰か呼んできて」
ギルバートじゃ外せないと思ったけど、黙っていた。
もしかしたらギルバートにはミルラがついてくるかもしれず、この魔法を得意だと言い、実際に手枷の制作者であるミルラなら外せるかもしれない。
……ヒースに黙って外したら、どうなるんだろう。
同時に過ぎった疑問に、ちょっと真顔になった。
ちょっとヤンデレは、わたしが逃げようとするのを嫌がった。
今までだいたいヒースが怖いことになったのは、わたしが逃げると思った時だ。
この手枷を外すのは、逃げることには当たらないだろうか。
だんだんドキドキしてきた胸を押さえた
「まだその格好なのか」
ギルバートの声が扉の方からした。
「まあ、ギルバート、湯浴みしていただこうと思ったのだけど、これでは脱がすことができないのよ。外してちょうだい」
テレセおばさまは手枷を指し、唇を尖らせてギルバートに文句を言う。
それに合わせて振り返ると、ギルバートの後ろから、なぜか侍女のお仕着せを着た……多分ミルラと、着替えたヒースが部屋に入ってきた。
ミルラのことが「多分」なのは、今までの灰色ローブと服が違いすぎるのもあったけど、髪を結っていたからだ。
ミルラは恥ずかしそうに目を伏せていて、顔を晒すのが嫌だったのかもしれないと思った。
あ、でも、顔の造作はわたしよりもずっといいので恥ずかしがる理由はわからない。
うーん、人口密度が上がったら顔面偏差値の平均も上がってしまった。
ヒースの方は、実はチラ見しただけで視界からむりやり追いだした。
今のヒースは、小説の挿絵で見たことがあったような王子様の格好をしていた。
信じてなかったわけじゃないけれど、本当に王子様で、直視できなかった。
さっきのドキドキと、違う意味でドキドキする。
いやもうドキドキどころじゃなくて、バクバクしてる。
「ああ……外すわけにはいかない、か?」
訊いているのはヒースにだ。
「そうですね」
目を逸らしているうちに、目の前までヒースが来ていた。
はっとして顔を上げたら、もう自然には視界から追い出せない場所にヒースが立っている。
うっかりバッと斜め下に目を逸らしてしまった。
「……ギルバート、外に出ていてくれますか」
「……わかった」
この会話の、微妙な間はなんだろう。
扉の閉まる音がして、ギルバートは部屋から出ていったようだった。
でもおばさまと侍女さんとミルラは部屋にいるし。
ああっ、でも第三者がいるからって、王子様なヒースを直視できないのは変わりない。
慣れるしかないんだろうか。
慣れるんだろうか。
ヒースの顔は変わってない、天使のまま……変わったのは服だけなのに、こんなに挙動不審になってしまうなんて。
「サリナ、これ、外してほしいですか?」
ヒースの手が、わたしの手の手枷のところに重なる。掴むのではなく、ただ触れるだけだった。
「う、ううん」
ここでうんと言ってはいけない。
それだけはわかる。
「そう。……大丈夫ですよ、脱がすことはできますから」
そう言って、ヒースの手が首元に触れた。
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色気のない悲鳴だったのは許してほしい。
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